一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1396   空っぽの底冷え窯に戻りけり

2014年12月16日 | 

 年二回、火が入った時だけ穴窯は命を得て、生き物のように活動するが、窯出しが終わってしまえば、熱を失い廃墟となり無用の長物となる。

 廃墟のような冷えた穴窯は、過去の栄光が潜むあのアテネのパルテノン神殿やローマのコロセウムを私に思い出させ、いつも双方の映像がダブルから不思議である。

 デンも、そのことはよく知っていて、冷えた窯にはもはや近づきもしない

コメント
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