「 記者の力 」 と言うニュース番組が福岡にあります。 大層な名前を付けたものです。 一記者が取材し、保身の塊りの様な上司の検閲を受け、編集長はハンコを押すだけで、記事が世の中に出て行きます。
一記者の力が大きいほど ( 優秀な程 ) 上司は疲れる検閲を強いられます。 しかし、両者の記事は無難な記事としてほぼ同じレベルに均されて放送 ( 新聞記事 ) されます。 私は記者の力を信じていません ( 鵜吞みにしません )。
たった一人の記者が主観、客観、雑感、入り混じって書くのですよ、チェックも一人。 手抜きをしようと思えば、記事なんて 5W1H に乗せてしまえば簡単に素人でも書けてしまいます。
日刊スポーツのネット版を読みました。 ダルビッシュ投手が日米通算 180 勝になったと言う記事です。 結果、今季は何勝何敗になったか、読者の知りたい事には触れていません。 文字数制限などの制約もあるのでしょうか。 ほかの記事で調べるしかありません。
同じサイト ( 日刊スポーツ ) で大谷翔平が 4 打数で無安打に終わったと書いてありますが、結果、打率はどうなったかには触れていません。 大谷翔平に興味がある人で彼の打率が気にならない人はいないでしょう。 伝えたい事を一方通行にではなく、その結果どうなったのか ? まで、読者側に立って読者の知りたい記事を書かないと、片手落ち ( 自己満足 ) です。
「 記者の力 」と言う番組に係らず、突っ込みどころの多くなってきた報道番組ですが、問題は放送局員の 更なる サラリーマン化、好待遇によるハングリー精神の欠如 ( ぬるま湯体質 )、ヒエラルキーの上層にいると言う勘違いした優越感、コメンテーターのバラエティー化、八つ当たり的に言うなら、技術力の低下 ( 特にスポーツ番組のカメラワークの悪さ、スイッチャーの反応の遅さ ) 現場で、ブース内で無駄話をしてるか眠っているかどちらかとしか思えません。
「 記者の力 」 を信じません。 NHK も民放もです。 NHK は政府の御用機関だし、民法はスポンサーに抗らえないのですから。