ビデオの編集はノンリニア編集です。 テープで編集するのではなく、パソコンの HDD 内で切った貼ったをします。 しかし、多くのプロ編集者は、リニア編集のスキルを学ぶ事は、基礎知識や多様性を身につけることに繋がるので、初めにリニア編集を学んだ方が、全てに通用するオールラウンドの編集者になれるのだと言います。 私も何回も言われましたが、もう、すでにリニア編集は過去の物になっていました。
私の場合は、いきなりノンリニア編集スタートですから、プロ編集者の助言はありがたく受け止めるにしても、今更、どうしようもありませんでした。 元々が映像自体もクオリティーを追求するものは少なく、ライブビデオがメインですから、音さえしっかり押さえておけば良かったのです。 編集自体も込み入った事はありません。
下の写真は 「 ビデオの編集室 」 です。
写真の説明 ・・・ 一番上から、スピーカー BOSE 201 , SONY の PA 用スピーカー ( 1,000円でオークションで手に入れて、ぼろぼろだったウレタンエッジをシリコンに張り直したもの、再生品ですがドラムの音などはいい感じです ) , モニターの上に AURATONE 5C , EIZO のモニター x 2 , IBM パソコン , 右側には業務用テープデッキ、オーディオアンプなど。 何故か、正面にハム用の世界時計が (笑)。
仕事を始めると何時間も机に座りっぱなしになります。 今が何時なのかは関係なく、映像の区切りの良い所で終了です。 昔は編集ソフトも ( 私はカノープスの EDIUS、他にはファイナルカットプロが多かったでしょうか ) パソコンも力不足で、レンダリングと言う作業に時間が掛かりました。 レンダリングが終了するまでは休憩時間なので、机の上には缶コーヒーや煙草が散らかっています (笑)。
ミニ DV から始まって、今は HDD に録画ですが、必ず予備のカメラを回しています。 殆どがやり直しのきかない 「 結婚式 」 「 ライブ 」 「 ピアノの発表会 」 ですからね。 荷物運びを娘に手伝ってもらった事もあり、この仕事するなら教えてやってもいいと言ったら、一発勝負は怖いと言いました。 殆ど一人で作業しますから緊張はします。 幸い、取り返しのつかない失敗はした事がありません。
一度、スチールカメラマンの人が私の所に来て、誰々さんの写真を撮りそこなったので、映像から抜いてくれませんかと言ってやって来た。 ビデオは画素数が少なくて、写真では厳しいですよと断ってデータを渡しましたが、お礼が来ないなぁ。
【 余談 】 ライブの撮影の場合、2 カメだと編集で同期を取るのに苦労します。 私の場合は 2 台とも、数分前からカメラを回し、演奏開始の前にデジカメのフラッシュをたいています ( カチンコの代わりですね )。 編集で 1 カメ、2 カメの映像をフラッシュの場所で合わせると OK と言う訳です。 カメラが何台あっても、この方法で行けます。
2 カメさんには、どんどん移動してもらって、演奏が始まったら、移動中も カメラを止めるな ( どこかで聞いた様な言葉ですが (笑) ここが肝心です ) と言っておきます。 移動中の映像は使えませんが、違ったアングルの画像を取るのにはこれに限ります。 上 ( 照明器越しとか )、舞台のそで、舞台直下などの映像は 2 カメさんのセンスに頼る事になります。 1 カメは固定です。 ズーム、パンなどで対応します。 スタートさえ揃ってしまえば、編集ソフトのタイムライン上で使える映像を選んでいけばよい訳です。
ノンリニア編集です。