CQ を出すと、国内で有名な 6m のスペシャリストに呼ばれる事もしばしばあります。
” CQ DX " を出している訳ではないので、国内の OM にお呼び頂くのは嬉しい事です。
” CQ DX ” を出さない ( 出せない ) 理由は、応答があってもデコードが出来ない事が有りうるので怖くて出せません。 「 アイツ耳悪いな 」 って思われたくないからです ( H i ) 。
楽しくなければ趣味でない。
73 が貰えない ( 本人が見えてない ) ので、一方的に R-15 , RR73 を何回も送信して、結局相手方からの RR73 , 73 を受信できないまま 終了~ のパターンです。
尻切れ QSO になったかと思って ClubLog でログサーチするとフラグが立っていて 「 あ~あの時 QSO 出来てたんだ 」 なんて、しかも、あれあれ 2 回も QSO した事になっているってな経験ありませんか ? ..... FT8 アルアルなんです。
一方的に R-15 , RR73 を送っている間に DX 局は 2 回も RR73 or 73 を送っていた事になります。
何が恥ずかしいって、この事を全国で必ず誰かが見ているのですから 「 アイツ耳悪いな 」 って思われて当然かも知れません。
しかし、6m の ベテラン OM なら 「 マジックバンドはチャンスが瞬間なのだから、突如見えて再び見えないなんて事 ( 瞬時に可聴区域が変化する ) は経験済みだし、日常茶飯事である事を理解しています 」 「 アイツ耳悪いな 」 なんて言わないでしょう。 「 タイミングが悪かったな 」 とは思うかも ..... 。 「 通り雨 」 みたいなものだったかも知れません。
「 アイツ耳悪いな 」 それを言ったら OM から 「 お前、6m の事あまり知らねえな 」 なんて評価を受けるかも知れません。
6m は狭い範囲で伝搬先を移動します。
勿論再び戻ってくる場合もあるので、予断を許しません。
アナログの QSB とはちょっとイメージが違います ( 突然消えて突然見える ) 。
いずれにしても、チャンスタイムはそんなに長くはありません。
局の設備として GP に kW なんてのはこの際論外です ( 耳悪くて当然 ) 。
今のコンディションはピークなのですから、南米やカリブ海が 4~5 時間も安定して 入感するいい時代です ( ここ数年は ) 。
昔からの( サンスポットの低迷期も経験した ) OM なら、この今の状態が異常である事は周知済みです。 しかしながら、この時期でさえ、全くオープンしない日が有ったりで、「 女心と秋の空 」 とでも言うのでしょうか。 6m は難しいバンドです。
ベテラン OM の、ここぞ ! という時のコンディションの把握は秀逸で、DFの選択、タイミングとビーム方向での ” CQ DX ” ですから効率も良く、さすがです。 呼ぶ時も時々休んで ODD を見ながら、抜けそうな DF 選び等 ..... 「 あの人、良く飛んでるね 」 のイメージ。 6m の DX QSO は HF とは違ってそれなりの経験値と幸運を呼び込むベテランの勘が必須の様です。
この事は他のバンドにも言えますが、6m は極めてその要素が強い様な気がしています。
例えがどうかとは思いますが 「 釣り名人 」 との共通点がある様な気がします。 潮目を読み、仕掛けを考え、タイミングを図り、糸を垂れるポイントを決める、等々。
どの趣味にも ” 達人 ” と呼ばれる人がいます。 さて、6m 部門で ” 達人” と呼ばれる OM は何人いるのでしょうか ? 。