イチロー選手が9年連続200安打を達成しました。
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イチロー“金字塔”も…米での評価「ほとんど」ナシ(夕刊フジ)
メジャーの記録を塗り替えるイチローの9年連続200安打。米国内では108年ぶりの“大記録”の割には報道は少ないのが実情だ。マリナーズの地元紙「シアトル・タイムズ」は、「イチローの記録は米国ではほとんど注目されていない」と伝えている。アジアから来た1人の外国人選手の達成する大リーグ記録の重みはどれほどか。同紙は、ヤンキースのキャプテン、ジーター内野手が今月、伝説のスラッガー、ルー・ゲーリックの持っていた球団最多安打記録の2721安打を塗り替えた際の米報道陣の熱狂と比較している。ジーターの記録は単なるチーム記録を塗り替えたに過ぎなかったのに米メディアはお祭り騒ぎ。イチローの記録も現地での盛り上がりはあるが、主に日本人記者の取材によるものだと指摘している。同紙は「この記録は米国よりも日本でより大きなニュースになっている」と皮肉っている。(中略)残念ながら、イチローの9年連続200安打は、まだ全米大絶賛の重みまではあと一歩というのが実情か。ただ、その価値を見直そうという機運が高まったことには価値があり、イチローでなければできなかった業績でもある。大リーグにも一石を投じる記録達成であることも間違いなく、しかも、まだ35歳のイチローは果てしない可能性を秘めている。
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この記録が素晴らしいことであることは間違いないと思います。おそらく200本安打を続けるというのは、イチローが大リーグに来た時からの目標であり、それを達成すべく毎年努力を重ねたことが評価されているのでしょう。しかし目標が「何故200安打なのか」とか「何故220安打ではないのか」と言われると、明確な基準が無いように思います。単なる区切りの良さで200安打なのではと言う人もいるでしょう。ジーターの記録は、ヤンキースNo.1という目標が誰が見ても判りやすい事、その目標が選手の出入りが激しいチームで長く在籍しなければ達成できない数字であることが評価されているのだと思います。確かに200本を打つのは難しいし、続けるのはもっと難しいと思いますが、見ている人にはその凄さが判りにくいのが、アメリカのマスコミに取り上げられない一因かもしれません。イチローはメジャーの昔の記録を発掘すると言われますが、逆にその記録は一般にあまり意識されない地味な記録なのでしょう。
私が考えるイチローの最高の記録は、年間262本の最多安打です。これに比べたら、9年連続200安打は「野球マニアのための記録」だと思います。一般人にはどうでもいい記録なのかも。