吉野家が新メニューを発売しました。
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吉野家、280円「牛鍋丼」を発売=低価格で集客増目指す (時事通信)
牛丼大手の吉野家は7日、低価格が売りの「牛鍋丼」(並盛り280円)の販売を始めた。同社は「すき家」「松屋」といったライバルに集客力で差を付けられており、新商品の投入を機に巻き返しを目指す。
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独身だった若い頃は、よくお世話になった吉野家ですが、家庭を持ってからは全く行かなくなりました。「安い・美味い・早い」のキャッチフレーズで人気があった牛丼店も、BSE騒動の頃から業界内でやや影が薄くなったような印象です。他のライバル店が、新メニューの追加や店舗の拡充で吉野家のシェアを侵食していき、話題に上る事も少なくなりました。
その吉野家が、今回新しい格安メニューをデビューさせました。期待の新商品ですが、これで客足が吉野家に向くかどうか疑問があります。理由は、新商品を追加したとはいえ、他店よりも少ないメニューと店の居心地の悪さです。特に大都市部のお店では、店内が狭く(カウンターの椅子の間隔が狭い)、客層がファミリー層まで取り込む他店と違ってサラリーマンに偏っている等、マーケティング力がやや弱い感じがあります。(吉野家では、子供の姿を見たことが無い)また伝統の商品に拘り過ぎて、新味がなく時代の流れに取り残されているように思います。今回の新商品も低コストのレトロなメニューですが、市場へのインパクトに欠けるようです。テレビのグルメ番組を見ていると、市場は昔の復刻版よりも、もっと新しくてインパクトのある商品を求めていると思います。伝統に拘るという根本的な方向性を変えない限り、吉野家はこの先も苦しいかもしれません。