今週は、ダートG1帝王賞が行われました。
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ケイティブレイブが出遅れからの差し切りV! GI初制覇!/帝王賞・大井 by netkeiba.com
28日、大井競馬場で行われた第40回帝王賞(GI・4歳上・ダ2000m・1着賞金6000万円)は、出遅れて後方からの競馬となった福永祐一騎手騎乗の6番人気ケイティブレイブ(牡4、栗東・目野哲也厩舎)が、直線で外から一気に脚を伸ばして、2番手追走から一旦は先頭に立った5番人気クリソライト(牡7、栗東・音無秀孝厩舎)を捕らえ、これに1.3/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分4秒4(重)。さらに3馬身差の3着に1番人気アウォーディー(牡7、栗東・松永幹夫厩舎)が入った。なお、3番人気サウンドトゥルー(セ7、美浦・高木登厩舎)は4着、2番人気アポロケンタッキー(牡5、栗東・山内研二厩舎)は5着に終わった。勝ったケイティブレイブは、父アドマイヤマックス、母ケイティローレル、その父サクラローレルという血統。出遅れて普段の逃げ先行とは違う競馬になってしまったものの、直線で見事な脚を繰り出して差し切り、初めてのGI制覇を果たした。
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久し振りに大井競馬場のG1レースを見ました。結果は、記事にある通りJRA所属のケイティブレイブが優勝しました。今年の帝王賞はJRA勢7頭と地方勢9頭によるレースですが、中盤まではダンゴ状態で進んだレースも最終コーナーを廻る頃には、地方勢がズルズルと後退してJRA勢7頭だけのレースになり、その中で後方にいたケイティブレイブが差し切り勝ちを決めました。後方からの差し切りとは言っても、「JRA勢の後方」という意味であって、出走馬全体の後方という意味ではありません。それくらい地方勢とは差があったようです。以前は、地方馬の中でもJRA勢を喰う馬がいて、それを「地方の雄」として応援したのですが、最近はそういう馬がいなくて、地方競馬ファンにとっては残念な状態が続いています。今年も出走したJRA勢が上位を独占し、上位を喰う馬はいませんでした。競馬の規模も馬の質もトレーニング施設も格段に違うのですから、仕方ない部分もあります。それにしても今年は差が大きかったような気がします。
因みに、最近の(と言っても数年前ですが)「地方競馬の雄」と言えばフリオーソでした。この馬は、カネヒキリやトランセンド、ヴァーミリアン、エスポワールシチーといったJRA G1馬と互角のレースを展開して何度もG1勝利を収めています。またフリオーソのような地方馬が登場して欲しい。今年の帝王賞は過去最高の売り上げを記録したそうですから、この流れを絶やさないように地方勢にも頑張って欲しいと思いました。また来年に期待したいと思います。