ベネチアの本屋と、そのルーツである本を売り歩いた人達の歴史を探るノンフィクション。
効率重視の現代では、本の行商などあり得ない職業だが、昔はそういう商売が成り立っていたようだ。著者は、ベネチアの書店主から聞いた本の行商に関する情報に興味を持ち、手掛かりを求めてモンテレッジョに向かう。そこで様々な人達との出会いがあり、彼らの話を聞くことでイタリアの出版事情、業界の歴史を知ることになる。
装丁に惹かれて手に取ってみた。文章が軽くて読みやすく、写真も多く挿入されていて判りやすかった。著者の感性や行動が文章に表現されていて、自分が体験しているような感じがした。昔、自分が住んでいた地域でも、本屋さんが本を配達したついでに、実用書を薦めたり文学全集のチラシを置いて行くことがあった。特に書店が無い地域では、行商的なやり方でも充分成り立っていたのだろう。読んでいて、昔の記憶が蘇ってきて懐かしい気分になった。
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