久し振りに高校野球の日韓戦を見ました。大接戦の面白い試合でした。
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U18日本ミス連発で悪夢、結成時からの不安露呈 by日刊スポーツ
<U18W杯:韓国5-4日本>◇6日◇スーパーラウンド◇
現代車ドリームボールパーク(韓国・機張)
勝敗を分けたのはミスだった。延長10回タイブレーク。武岡の二塁打で2点勝ち越したが、
裏の守りで5番手林が投前へのバントを一塁悪送球し、1点献上。
交代した池田は粘ったが押し出し、犠飛で逆転サヨナラを許した。
リタッチのアピールも実らず、歓喜にわく韓国選手の前で坂下主将らは泣き崩れた。
永田監督は結成時から野手陣の送球を心配してきた。大会中盤は内野の悪送球が頻発。
この日は2-0の8回2死二、三塁で平凡な三ゴロを石川が一塁に悪送球。悪夢のような形で
同点とされた。スローイングが得意な三塁手は「本当に申し訳ない。いつもと違うところは
なかったんですが」と涙をぬぐった。(後略)
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中継を見たのは、後半の7回から。この回に苦労して得た2点を、8回に野手の送球エラーで
2点献上してタイブレークに持ち込まれ、10回も無死1,2塁から2塁打で2点を獲ったものの、
走者は3塁を欲張って走塁ミスでタッチアウト。3点欲しい場面で2点しか取れず、
その裏の韓国の攻撃では、無死1,2塁から投手が送球エラーして1点献上し1点差。
投手交代後、押し出し四球で同点。外野フライでサヨナラ負けと、1本もヒットを
打たれていないのに、3点を与えての逆転負けでした。
ほぼ自滅と言っても良いくらい、何とも日本チームにとっては後味の悪い試合ですが、
これも野球です。全力でプレーしても、うまく行かない時もあります。
見ていて気になった点がいくつかありました。
・日本チームは細身で小柄な体格の選手が多いのですが、韓国チームの選手は
高校生でも大柄で体格がしっかりした印象でした。守備も堅実でエラーしないし、
チャンスを逃さない集中力がありました。
・日本チームの内野手は、守備に不安を持っていたようです。日本の球場は内野が
土の球場が多いので、内野が芝の球場には慣れていなかったのかもしれません。
芝はバウンドが不規則だったり、送球の際に脚が滑ったりして踏ん張りが効かず、
試合を決めた送球エラーに繋がった可能性もあります。
・両チームの選手の仕草を見ると、日本チームの方が少し子供っぽい印象でした。
試合に負けて選手が号泣したり、倒れ込んだりして、何だか見ていて恥しかった。
自分の責任で負けたという気持ちは判りますが、試合会場で人前で泣いてはいけない。
泣きたいなら、ベンチや控室に戻って人のいないところで泣けばいい。
国内大会なら別に気にしないけれど、国際大会では涙脆くて弱い日本人と思われます。
・この試合は、監督の采配も不味かったと思います。タイブレークの投手交代も
小柄な左腕には荷が重かった。彼の緊張が画面から伝わってきました。
彼が投げるボールを見て、この試合はダメかもと思いました。
それから最後の外野フライのタッチアップのビデオ判定の要求も不要でした。
何も問題ないのに判定を要求して、これも凄く後味が悪かった。
日本人にとって野球は国技に近いので、野球ファンからの期待が大きいと思います。
そういうプレッシャーもあって、選手の表情も何となく硬い印象でした。
予選ラウンドでアメリカに勝った時は、凄く強いチームに見えたのですが、
相手がアジア勢になると違うチームになるようです。(高校生に限りませんが)
アメリカには、負けてもともとの挑戦者の気持ちでやれるのに、台湾や韓国が
相手になると絶対負けてはいけないという変なプレッシャーが掛かるようです。
今や国際大会では、台湾、韓国も強力なチームなので、負けてもともと、
挑戦者の気持ちでのびのびやって欲しいと思いました。
追記)本日、日本代表は、午前中のオーストラリア戦に負けて5位でした。
決勝は、アメリカ対台湾。アジア最強は台湾チームです。是非優勝して欲しい。
今回の日本は、予選でアメリカに大差勝ちしました。
これは大いに誇って良いと思います。でもそこで燃え尽きちゃったかも。