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キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

本「望遠鏡400年物語」

2019年09月13日 | Book

タイトル通り望遠鏡開発の歴史本で、望遠鏡開発に取り組んだ人々の業績や
エピソードが紹介されています。
この本では、望遠鏡が無かった時代のティコの観測方法から望遠鏡の創生期の科学者
ガリレオやケプラー、ニュートン、新しい形の望遠鏡を模索するグレゴリー、
カセグレン、ハーシェル、望遠鏡の欠点を解決する数々の工夫を試みたホイヘンスや
フラウンホーファー等のエピソードや業績について解説しています。
望遠鏡の形式や部品には、その開発者の名前が付けられることが多く、
天文ファンであれば普通に使われている名称ですが、開発者がどのような人物だったのか、
経緯とエピソードが語られていてとても興味深い内容でした。

子供の頃、天文学者に憧れた時期がありました。
特にイギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルが好きで、彼の巨大な望遠鏡の絵を見て、
いつかこんな望遠鏡が手に入れられたら、自分も新しい星を発見できるのではないかと
思っていました。しかし、この本を読んでみると、彼の大望遠鏡はその大きさ故、
維持が大変で稼働率が低くて、あまり業績を挙げられなかったらしい。
近くにスポンサーの国王が住んでいたこともあって、彼等が来た時にとりあえず星を
見せるくらいの使われ方だったそうだ。
天文ファンにとって、大口径の望遠鏡を持つことは憧れですが、持ち出すのが億劫になって
星を見る機会が減るのは本末転倒な感じもします。
これは望遠鏡に限らず、カメラやパソコンにも言える話ですが、、。


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