競馬博物館の2階には、発馬機とスターターの台が置いてあって、実際に体験することができます。出馬機とは、出走馬がスターターの合図で一斉にスタートできるように考案された装置のことです。競馬中継では単にゲートやスターティングゲート言っています。スターター台は、出走前の合図の旗を振るオジサンが駆け上がる台のことです。ここでスターターを体験してみました。スターターの台に上ってみると、、
1.発馬機に向かって左側の角に、赤い旗が丸めて置いてあります。
2.その旗を取り出し、一旦広げて手に持ちおもむろに旗を振ります。
3.その旗を合図にファンファーレが鳴ります。
いつも見ているテレビ中継では、ここで画面が切り替わりゲートに入る馬の映像が映し出されます。オジサンの役目はここまでと思っていましたが(なので、いつも「旗振りオジサン」と呼んでました)、実はその先に大事な仕事がありました。
4.スターターは、馬をゲートに入れている間に旗を丸めて所定の位置にしまい込み、右側の隅にあるゲートを開けるためのスターター・レバーを取り出します。スターターのレバーは、身体検査で使う握力計のような形状になっていてワイヤーで繋がっています。(ボタンのようなスイッチを想像していました)
5.ゲート入りが完了すると、ゲート前面のランプが点灯し、スターターがレバーを引くと一斉にゲートが開く仕組みです。
言葉にすると簡単に聞こえますが、体験コーナーとは言え、実際にやるときは意外に緊張するものです。これが本物のG1レースだったら、どんな気分なのだろう。