キマグレ競馬・備忘録

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NASA新型ロケット SLS

2011年09月17日 | Science/Technology
NASAから新型ロケット計画が発表されました。
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スペースシャトルの後継ロケット NASAが発表
米航空宇宙局(NASA)は14、7月に退役したスペースシャトルの後継となる新型ロケットの開発計画を発表した。翼があり、再利用が可能なシャトルと異なり、アポロ宇宙船を月に運んだロケットと同じ使い捨て型で、「宇宙発射システム」(SLS)と名付けられた。 オバマ大統領が推進する地球に近い小惑星や火星の探査に使う計画で、2017年に無人の試験飛行を目指すとしている。 また、宇宙飛行士を運ぶ次世代有人宇宙船は、米航空宇宙大手ロッキード・マーチンの「オリオン宇宙船」を基に開発すると発表した。NASAのチャールズ・ボールデン長官は14日、「NASAだけでなく、米国にとって偉大な日となったと思う」と語った。(NASA提供)
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つい数年前にも似たような計画(コンステレーション計画)がブッシュ大統領から発表されましたが、オバマ大統領がそれを中止し、また新たな計画として今回の発表になりました。スペースシャトル以降のアメリカの有人宇宙計画は、方向性が見えないままのようです。アポロの時代は国家事業として、多くの国民の支持を受けていましたが、現在の宇宙計画は経済性も重視され「費用対効果」が求められるようになっています。単なる夢の実現よりも、何らかの成果が求められるので、NASAも予算獲得に苦労しているように見えます。この計画も経済情勢によって、また変化があるかもしれません。
スペースシャトルは斬新なデザインで就役時には明るい未来を予感させましたが、信頼性の問題で結果として2度の事故を起こしてしまいました。今回のロケットのイラストを見ると、アポロ宇宙船に補助ブースターを付けただけの平凡なデザインです。スペースシャトルの教訓から、信頼性と経済性を重視するとこの形がベストという結論になったのでしょう。
しかし、子供の頃にアポロの月着陸を見てから40年以上経って、またアポロのようなロケットに戻るとは夢にも思いませんでした。この計画が上手く行って、2020年代には有人ロケットが打上げられると、このロケットはおそらく数十年は使われることになります。自分の人生で見られる最後の?最新鋭ロケットが大昔と変わらないデザインだと少し悲しい気分になりますが、それでも宇宙計画があるだけで幸せなのかもしれません。


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