神が宿るところ

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愛宕山古墳(茨城県美浦村)

2018-04-21 23:13:32 | 古墳
愛宕山古墳(あたごやまこふん)。木原白幡古墳群第1号墳。同名の古墳が各地にあるため、木原愛宕山古墳とも。
場所:稲敷郡美浦村木原1512他。国道125号線から「木原小学校」の東側のところ、「木原保育所」の北側の道路に入り、東へ約80mで右折(南へ)、約150m。駐車場なし。ただし、「愛宕山古墳」入口前に「美浦村農林漁業者トレーニングセンター」があり、広い駐車場になっているので、これを利用できるものと思われる。
「(木原)愛宕山古墳」は、霞ヶ浦南岸の台地上にある木原白幡古墳群11基(うち湮滅3基)の第1号墳で、同古墳群に3基ある前方後円墳の1つで、村内最大規模。全長約81m、前方部幅約38m、後円部径約67mという大きさであるが、前方部は道路のためにかなり削平されているとのことで、本来の全長は100m余ともいう。後円部墳頂に「愛宕神社」(祭神:軻遇突智神(カグツチ))が鎮座しているが、その社殿の下に石棺が埋められていたという。鳥居下の参道の石段の一部に、その石棺の板石が使われているらしい。二段築成された後円部には円筒埴輪が巡らせてあり、前方部が後円部に比べて狭いなどの形態から、築造時期は5世紀頃とされている。なお、式内社「楯縫神社」(2018年3月24日記事)の北西、約950m(直線距離)のところにあり、何らかの関係があるのだろうと思われる。


写真1:「愛宕山古墳」入口。古墳前方部側に「愛宕神社」の鳥居がある。写真を撮り損ねたが、石段の一部(一番手前で、粗目に削られた石材)は、石棺の一部を流用しているらしい。


写真2:前方部を通って、後円部へ向かう。


写真3:後円部墳頂にある「愛宕神社」社殿


写真4:古墳の北側の道路。奥が少しカーヴしているが、古墳の括れ部分。





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