神が宿るところ

古社寺、磐座、不思議・パワースポット、古代史など極私的な興味の対象を見に行く

立野神社(茨城県常陸大宮市)(常陸国式内社・その20)

2019-07-20 23:08:58 | 神社
立野神社(たてのじんじゃ)。通称:白幡明神。
場所:茨城県常陸大宮市上小瀬351。国道293号線と茨城県道12号線(那須烏山御前山線)の「上小瀬」交差点から県道を南へ約200m、信号のある交差点を右折(南西へ)、約450m。駐車場有り。「緒川小学校」の北側に当たる。
創建年代は不明だが、大化年間(645~650年)ともいう。久自(久慈)国造であった物部氏の一族、立野連が鎮斎したと伝えられ、大和国龍田宮風伯神(大和国式内社(名神大)「龍田大社」(現・奈良県三郷町)であろう。)と同体とされる。元は、現在地の東南東約1kmの「立野山」山腹にあったが、天正年間(1573~1593年)、一説に天文18年(1549年))に、村の中央「白幡山」の「鹿島神社」に合祀して「立野鹿島神社」とし、小瀬の総鎮守としたという。「日本三代実録」貞観16年(874年)の条に「常陸国立野神に従五位下を授ける」という記事があり、「延喜式神名帳」に登載された久慈郡鎮座「立野神社」に比定される式内社で、現在の祭神は級長津彦神(シナツヒコ)・級長津戸辺神(シナツトベ)(茨城県神社庁のHPによる)。祭神は風の神であるが、農業の神として信仰され、五穀豊穣・商売繁盛などの御利益があるという。


茨城県神社庁のHPから(立野神社)


写真1:「立野神社」参道入口の鳥居と社号標(「(郷社)式内 立野神社」)


写真2:二の鳥居


写真3:石段横の境内社


写真4:拝殿。社殿自体は一段高いところ(「白幡山」?)に建立されているが、背後(北側)に緒川が流れており、向かい側(南側)の「緒川小学校」は、より高い場所にある(当神社は標高約70m、「緒川小学校」は同約85m)。何故、より高い方に建てなかったのだろうか。因みに、現在地は「鹿島神社」があった場所、というが、どうやら元は「八幡神社」があったらしい。


写真5:本殿


写真6:「身代わり大黒天」石像(平成5年建立)。「佐竹七福神巡り」の1つ。
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