「……」
「はあ?」
秋はレジスター・ボックスを出て表まで飛び出して行った。
「あんた今私に何言った?」
「ああ、ごめん。わるかったね」
「謝らなくていい。けどもう顔見せんな!」
「えっ? 謝ってるじゃない。俺謝ってるのに」
「ええからもう2度とうちに来んなよ!」
「何だよ……」
店長が声を聞いて店から飛び出してきた。
「君。もういいからかえって」
「店長……」
「いいから早くかえってきて」
「あの人私に」
「あの人は出禁だ。それでいいな」
「いいんですか」
「もういいから」
「店長……」
「天ぷらが揚がってるから、早く出してあげて」
「はい!」
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