詰めチャレをやっていてAIが余詰めの方に逃げて「あれっ?」となることはないだろうか。(実戦詰将棋には最善の応手という概念は存在しない)難しい詰み筋を読み切ったはずが、読みを外されたことによって動揺し簡単な詰み筋をうっかり逃してしまう。技術とは別に、油断や心の揺れの問題だ。
勝ち切れない将棋はどこかもやもやする。
「いいところまで行ってるんだけど……」
ドラマの最終回の展開に何かひっかかっているような感じ。
「これにてよし」
客観的検討を打ち切った先に、実戦の難しさはある。
(粘り、勝負手、まやかし……)色んな要素が潜んでいる。
普通に受けがなくなったら、だいたいは大駒を自陣に打ってきたり、上部脱出の望みを託そうとする。(攻防の変化が絡むと実戦の終盤特有の複雑さが生じる)そういう抵抗手段を読んでおく。落ち着いて当たることが大切だ。
一番難しいのは、楽観しないことかもしれない。
「もう勝った」
そう思った瞬間から、目の前にある勝負/将棋が過去のものになってしまう。だから本気で向き合う必要はなく、頭の中は空っぽになってしまう恐れさえある。相手も同じようにしていれば大丈夫かもしれない。しかし、劣勢にも心折れずに必死の勝負手を繰り出してきた場合はどうだろうか。「まだ」だと気づいた時には手遅れになっているかもしれない。
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