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虫が出た。虫がいたところに僕が来たのかもしれなかった。虫は隅っこに固まったように動かなかった。その時、僕は丸腰で少し時間を稼ぐ必要があった。簡単な謎々を出してその間にスプレーを取りに下りた。念のためノーヒントにしておいた。
「虫が出ました!」
緊急事態を告げて武器を求めた。赤色のものをイメージしていたけれど、出てきたのは緑色のスプレーだった。殺傷力に問題はなさそうだった。武器を手にして急いで2階に戻った。問題を置いて逃げ出してはいないだろうか……。
虫はまだ同じ場所にとどまっていた。
(遅かったじゃないか)
というような顔をしてこちらを見た。
驚いた事に虫は解答を3つ用意していた。
1つ目は平凡で、次も辻褄は合っていた。
3つ目の解答が僕をしびれさせた。
「やられたー!」
僕はスプレーを持ったまま身動きすることができなくなった。
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