「ITやネットの進化によって将棋の世界に起きた最大の変化は、将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたということです。
でも高速道路を走り抜けた先で大渋滞が起きてます」
一昔前は、弟子入りして師匠の身の回りの世話までしてすこしずつ強くなっていきました。
ところが、この10年のネットの進歩で強くなるための方法や定跡研究、データベース化や計算方法などの情報の整理をほんのわずかなコストで共有できるようになり、ちょっと将棋の勉強に没頭すればプロの一歩手前まで(アマチュアの最高峰)は多くの人が一挙にいけるようになりました。
ただそこから先が大渋滞なのだそうです。
学習の高速道路も、高速道路を走りきったなと思ったあたり(「その道のプロ」寸前)で大渋滞が起こるのだと羽生は言う。同質の勉強の仕方でたどりつけるのはそこまで。誰にでも機会が開かれるゆえ参入者も増え、しかも後の世代も次々に失踪してきては「その道のプロ」寸前での大渋滞にはまる。「その道のプロ」として飯を食い続けていけるかどうかは、大渋滞に差し掛かったあとにどう生きるかの創造性にかかる。
関連HPより抜粋。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
怖ろしく強い小学生が、多く現れても不思議では無い時代なのですよね。
こんな小中学生が、大人になって更に強くなり県代表を競う時代になると、現在の驚異的な強さを誇る小中学生のレベルは、普通の強い小中学生のレベルになるのでしょうね。