「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

イングリッシュ・セターが希少種になるかもしれないという話

2012-01-28 13:43:56 | ペット
数日前のこと、英インディペンデント紙の記事に「イングリッシュ・セターが絶滅の危機」といった内容のものがあった。



何年か前、あれはアイリッシュ・セターの茶々之介が我が家に来る前のこと。犬のことなどあまり詳しくはないある英国人に私は「アイリッシュ・セターが飼いたいんだ。日本ではイングリッシュ・セターのブリーダーよりもアイリッシュ・セターのブリーダーの方が数は若干多いと思う」と言ったら、「えぇ~っ? イングリッシュ・セターって聞いたことがない! どんな毛色?」と言ったので、私はかなり驚いた。

ジョーカーはシャンプーされたくないらしい・・・



インディペンデント紙の記事の元ネタは、ケネル・クラブの発表である。ケネル・クラブのロゴはこれ。 定冠詞Theがついて国名がないケネル・クラブのロゴなんて、英国のそれに決まっている。The Zooでロンドン動物園なのと同じ。彼の国の切手には国名が入らないことも同様。



下の情報がそれだ。それによれば昨年同クラブに登録されたイングリッシュ・セターの個体数はわずか234に過ぎない。前年から比較しても激減している。あるブリードをうまく維持してゆくためには、最低でも年間300頭くらいが登録される状況が必要とされるらしい。したがってインディペンデント紙にこうした記事が出ることになったのだ。

英国原産の犬種の登録は減少傾向にあり、一方で(英国人にとって)あまり一般的過ぎずかつエキゾチックな種の登録が増える傾向にあるらしい。チャウチャウやパグなんてのも増えているとか。



イングリッシュ・セターは英国でも非常に古い歴史を誇る犬種である。日本では登録数がかなり少ないため、イングリッシュ・セターを実際に見かけたことのある人は少数派だろう。是非、あの毛とパターンの美しさを見てもらいたいものだ。

そもそも純血種の犬というものは、動物学的にはやや問題もある人為的で作為的な生物なのだろうけれど、長年親しんで来たものには愛着もある。だから絶滅危惧となると、少々心配だ。


【資料:freeextras】

数年前、讃岐からわざわざ鎌倉の拙宅まで、カイザー君(下の写真)というイングリッシュ・セターが来てくれたことがある(残念ながら私は不在)。カイザー君がひとりで来たわけではなく、正確に言うとそのパパとママが連れて来たのだが。



因みに我が家にいる赤犬、アイリッシュ・セターの登録数はどうなのか? 他犬種はどうなのか? と気になったので、この英国ケネル・クラブの統計を見てみた。

グループ別登録数がこれだ ⇒ http://www.thekennelclub.org.uk/download/12490/quartstatsallgroups.pdf
年間25万頭くらいの登録があるが、その最大勢力はなんと!「ガン・ドッグ」のグループ。さすが、お国柄である。

喜べ、君の同志は数多いぞ!



では「ガン・ドッグ」の登録数内訳を見よう ⇒ http://www.thekennelclub.org.uk/download/675/quartstatsgundog.pdf
ん~~ダメだ。茶々之介君、君の仲間は負けだ。年間わずか1000頭前後の登録数のようだ。ラブラドールやコッカー・スパニエルあたりは、その十倍も二十倍もあるぞ。
コメント (8)
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