クルマでお出かけだ。
鎌倉中心部へ。
かなり良い天気。こういう時はどこに行くにもウキウキする。
七里ガ浜住宅地から鎌倉プリンスホテル前を通り、海に突き刺さるいつもの坂道。
稲村ケ崎を抜けて、鎌倉市中心部へ向かう。
この日もやたらクルマが多く、渋滞ばかり。
鎌倉郵便局前の交差点でもずっと停まっている。
左側に見えるスルガ銀行はシェアハウス問題に端を発して、いろいろと困った状態にある。
大半の従業員は真っ当に仕事しているはず。
でも営業部隊やその役員が異常な力を持ち、突っ走ってしまった。
それを抑えきれなかった行内のガバナンス体制に緩みがあったのだろう。
社内でその暴走を止めるようなことを、だれも言い出せるムードにはなかったのだろう。
ガバナンスの欠如は粉飾決算や法律違反や大事故など、とてつもないトラブルの原因となる。
そしてやがてその企業をどうしようもない状況に落とし込む。
またがんばって頂きたい。
真っ当に機能する牽制機能を確立すれば立ち直れる。
鎌倉駅西口側へ移動。
みずほ銀行鎌倉支店。
じゃなくって、さらにその向こう。
このビルをご存じ?
市役所前交差点だ。
鎌倉市役所以外には目立つものは、やたら高価な食品を売る紀ノ国屋鎌倉店くらい。
ほんと、紀ノ国屋っておどろきの価格の野菜や肉が置いてある。
で、その市役所前交差点のわきに静かに野村證券鎌倉支店はある。
なにしにここに来たのか?
NOMURAファンドラップなるサービスの説明を聞きに来たのだ。
ここの店舗内はとても静か。
昔の証券会社のガサガサした1階フロアを想像してはいけない。
ここはソファやブースがあって、それぞれのブースで営業担当者と顧客がスクリーンに映し出される情報を一緒に見ながらひそひそと静かに話す。
スクリーンに映し出されるものを見ていると、さすが野村!と思わせる情報量の多さ、情報の深さ、システムとしての質の高さだ。
グローバルなポートフォリオの提案書などサッと作って見せてくれる。
ファンドラップの話に戻ろう。
ここでは、上級のSMAという相当な資産家向けサービスは除こう。
普通のファンドラップは以下のような2つの商品がある。
「普通の」とはいえ、それでも500万円以上、または1,000万円以上を預ける人向けだ。
ほほぉ~。すごいな。500万円未満では相手にしてもらえないサービス。
「だったら、オレ、関係ねえ」なんて言わなくてもいい。
「なるほど」とかなんとか言いながら、「それで?」と尋ねて、話を先に進めましょう。
営業担当者さんから説明を聞くだけならタダなのだ。
彼らはいくらでもしゃべってくれる。
有効フロンティアだとか資産クラス間のリターンの相関係数など、何も知らない人でもわかるようにポートフォリオ理論のおさらいをしてくれる。
まず野村證券の営業担当者は、それぞれのお客さんが望むリターンと、そのお客さんが取り得るリスクを判断する。
ハイリスク・ハイリターンもあればその逆もあるのだ。
そのお客さんにとって最適と考えられる期待リターンやリスクを持つ資産配分を、彼らはお客さんに提示する。
つまり国内株式、外国株式、国内債券、外国債券、その他の資産クラスの組合せ比率を決定するわけだ。
野村證券はその組み合わせ比率で国内株式、外国株式・・・等の各資産クラスのファンド(投資信託)に投資、その後はその組み合わせ比率をおおむね維持するべく調整(リバランス)を自動的に続けるサービスを提供する。
お客さんごとにとれるリスクと期待するリターンは異なるが、所詮、バランス型の安定的ポートフォリオだ。
したがって期待される年率リターンは全体的に低く、最も高いタイプでもせいぜい年率3%強。
手数料の説明があった。このサービスのための口座管理手数料がまず必要だ。またそれとは別に各資産クラスとして利用されるそれぞれのファンドの信託報酬(=運用手数料他)も必要だ。これらを合計すると、リターンもリスクも高めのサービスを選択した時に徴収される手数料は、投資総額に対し合計年率3%くらいになりそうだ。あるいはそれを超えるかもしれない。
わずか+3%強と期待されるリターンの獲得に、合計3%ほどの手数料を払う。つまり差し引きネットでおおよそゼロ・パーセントのリターン(?)だ。さらにその結果それなりのリスクを取ることになる。+3%どころか、リターンは大きくマイナスにぶれる可能性すらある。
それって何?
私にはまったく意味がないことに見える。と言うか害悪なだけに思える。よくわからんなー、これ。
こんな「ラップ」という金融サービスに日本中の皆さんは、資金を預けて手数料を払っているのか? ほんと?
別の話に例えれば、こんなもんだ。仮に100万円稼ぐことが「期待」される海外での出稼ぎ仕事があるとする。平均でそれが「期待」されるだけで、実際には現地で運営コストが嵩むとお金を稼ぐどころか逆に100万円支払うことになるかもしれないし、逆に大成功すると300万円稼げるかもしれない。あくまで平均的予想で100万円の稼ぎという荒っぽい話だ。しかも「そのための渡航費用と手続きにかかる手数料を合計で100万円出発前に支払え」とその仕事のアレンジャーが言ったら、あなたはその話に乗りますか? 乗らないでしょう。。。
でもこの「ラップ」で、金融機関各社はかなりの資金を集めているらしい。
日本全体では8兆円以上だ。すげーー。
それよりは、横浜崎陽軒のシウマイでも買って食おうぜ。
しゃれたハウスメーカーのハウゼが若宮大路沿いにつくった建物。
これ、木造ですよ。でもちょっとわからないでしょう?
壁組構法(ツーバイフォーとかツーバイシックスのこと)らしきやり方で建てられていた。
話は戻る。
ちなみにブルームバーグによれば、2018年のリターン上位5社のヘッジファンドは以下の通り。
Odey Euroepanは+53%のリターンだ。
一般にヘッジファンドは直近のリターンの把握にかなり時間がかかる。
これは2019年1月上旬にリリースされたデータなので、2018年12月までのリターン集計が間に合わず、ここに掲載出来なかったファンドも多いだろう。
そもそもブルームバーグがヘッジファンド全部を把握しているわけではないし。
またかなり複雑で、事前に理解しておくべきリスクもある。
まあ、それでも+53%のリターンは立派だ。
2018年、通常の運用会社はろくでもないパフォーマンスしか出せなかったのだから。多くはマイナスだ。
というわけで、同じ手数料を払うならせめてこういうファンドにしたいよね、だれでも。
ガソリンを入れるにもカネは要るわけだし。
帰り途。
また稲村ケ崎渋滞。のろのろ停まりながらしか進まない。
でもまあとにかく自宅に到着。
崎陽軒の弁当。
さらにシウマイ。
こちらが横濱炒飯弁当の中。
この安っぽいプラスチックのスプーンで食べるところが、弁当らしくていいんだ。
「ボクも食べたいなあ」と思っているワンコ。
鎌倉中心部へ。
かなり良い天気。こういう時はどこに行くにもウキウキする。
七里ガ浜住宅地から鎌倉プリンスホテル前を通り、海に突き刺さるいつもの坂道。
稲村ケ崎を抜けて、鎌倉市中心部へ向かう。
この日もやたらクルマが多く、渋滞ばかり。
鎌倉郵便局前の交差点でもずっと停まっている。
左側に見えるスルガ銀行はシェアハウス問題に端を発して、いろいろと困った状態にある。
大半の従業員は真っ当に仕事しているはず。
でも営業部隊やその役員が異常な力を持ち、突っ走ってしまった。
それを抑えきれなかった行内のガバナンス体制に緩みがあったのだろう。
社内でその暴走を止めるようなことを、だれも言い出せるムードにはなかったのだろう。
ガバナンスの欠如は粉飾決算や法律違反や大事故など、とてつもないトラブルの原因となる。
そしてやがてその企業をどうしようもない状況に落とし込む。
またがんばって頂きたい。
真っ当に機能する牽制機能を確立すれば立ち直れる。
鎌倉駅西口側へ移動。
みずほ銀行鎌倉支店。
じゃなくって、さらにその向こう。
このビルをご存じ?
市役所前交差点だ。
鎌倉市役所以外には目立つものは、やたら高価な食品を売る紀ノ国屋鎌倉店くらい。
ほんと、紀ノ国屋っておどろきの価格の野菜や肉が置いてある。
で、その市役所前交差点のわきに静かに野村證券鎌倉支店はある。
なにしにここに来たのか?
NOMURAファンドラップなるサービスの説明を聞きに来たのだ。
ここの店舗内はとても静か。
昔の証券会社のガサガサした1階フロアを想像してはいけない。
ここはソファやブースがあって、それぞれのブースで営業担当者と顧客がスクリーンに映し出される情報を一緒に見ながらひそひそと静かに話す。
スクリーンに映し出されるものを見ていると、さすが野村!と思わせる情報量の多さ、情報の深さ、システムとしての質の高さだ。
グローバルなポートフォリオの提案書などサッと作って見せてくれる。
ファンドラップの話に戻ろう。
ここでは、上級のSMAという相当な資産家向けサービスは除こう。
普通のファンドラップは以下のような2つの商品がある。
「普通の」とはいえ、それでも500万円以上、または1,000万円以上を預ける人向けだ。
ほほぉ~。すごいな。500万円未満では相手にしてもらえないサービス。
「だったら、オレ、関係ねえ」なんて言わなくてもいい。
「なるほど」とかなんとか言いながら、「それで?」と尋ねて、話を先に進めましょう。
営業担当者さんから説明を聞くだけならタダなのだ。
彼らはいくらでもしゃべってくれる。
有効フロンティアだとか資産クラス間のリターンの相関係数など、何も知らない人でもわかるようにポートフォリオ理論のおさらいをしてくれる。
まず野村證券の営業担当者は、それぞれのお客さんが望むリターンと、そのお客さんが取り得るリスクを判断する。
ハイリスク・ハイリターンもあればその逆もあるのだ。
そのお客さんにとって最適と考えられる期待リターンやリスクを持つ資産配分を、彼らはお客さんに提示する。
つまり国内株式、外国株式、国内債券、外国債券、その他の資産クラスの組合せ比率を決定するわけだ。
野村證券はその組み合わせ比率で国内株式、外国株式・・・等の各資産クラスのファンド(投資信託)に投資、その後はその組み合わせ比率をおおむね維持するべく調整(リバランス)を自動的に続けるサービスを提供する。
お客さんごとにとれるリスクと期待するリターンは異なるが、所詮、バランス型の安定的ポートフォリオだ。
したがって期待される年率リターンは全体的に低く、最も高いタイプでもせいぜい年率3%強。
手数料の説明があった。このサービスのための口座管理手数料がまず必要だ。またそれとは別に各資産クラスとして利用されるそれぞれのファンドの信託報酬(=運用手数料他)も必要だ。これらを合計すると、リターンもリスクも高めのサービスを選択した時に徴収される手数料は、投資総額に対し合計年率3%くらいになりそうだ。あるいはそれを超えるかもしれない。
わずか+3%強と期待されるリターンの獲得に、合計3%ほどの手数料を払う。つまり差し引きネットでおおよそゼロ・パーセントのリターン(?)だ。さらにその結果それなりのリスクを取ることになる。+3%どころか、リターンは大きくマイナスにぶれる可能性すらある。
それって何?
私にはまったく意味がないことに見える。と言うか害悪なだけに思える。よくわからんなー、これ。
こんな「ラップ」という金融サービスに日本中の皆さんは、資金を預けて手数料を払っているのか? ほんと?
別の話に例えれば、こんなもんだ。仮に100万円稼ぐことが「期待」される海外での出稼ぎ仕事があるとする。平均でそれが「期待」されるだけで、実際には現地で運営コストが嵩むとお金を稼ぐどころか逆に100万円支払うことになるかもしれないし、逆に大成功すると300万円稼げるかもしれない。あくまで平均的予想で100万円の稼ぎという荒っぽい話だ。しかも「そのための渡航費用と手続きにかかる手数料を合計で100万円出発前に支払え」とその仕事のアレンジャーが言ったら、あなたはその話に乗りますか? 乗らないでしょう。。。
でもこの「ラップ」で、金融機関各社はかなりの資金を集めているらしい。
日本全体では8兆円以上だ。すげーー。
それよりは、横浜崎陽軒のシウマイでも買って食おうぜ。
しゃれたハウスメーカーのハウゼが若宮大路沿いにつくった建物。
これ、木造ですよ。でもちょっとわからないでしょう?
壁組構法(ツーバイフォーとかツーバイシックスのこと)らしきやり方で建てられていた。
話は戻る。
ちなみにブルームバーグによれば、2018年のリターン上位5社のヘッジファンドは以下の通り。
Odey Euroepanは+53%のリターンだ。
一般にヘッジファンドは直近のリターンの把握にかなり時間がかかる。
これは2019年1月上旬にリリースされたデータなので、2018年12月までのリターン集計が間に合わず、ここに掲載出来なかったファンドも多いだろう。
そもそもブルームバーグがヘッジファンド全部を把握しているわけではないし。
またかなり複雑で、事前に理解しておくべきリスクもある。
まあ、それでも+53%のリターンは立派だ。
2018年、通常の運用会社はろくでもないパフォーマンスしか出せなかったのだから。多くはマイナスだ。
というわけで、同じ手数料を払うならせめてこういうファンドにしたいよね、だれでも。
ガソリンを入れるにもカネは要るわけだし。
帰り途。
また稲村ケ崎渋滞。のろのろ停まりながらしか進まない。
でもまあとにかく自宅に到着。
崎陽軒の弁当。
さらにシウマイ。
こちらが横濱炒飯弁当の中。
この安っぽいプラスチックのスプーンで食べるところが、弁当らしくていいんだ。
「ボクも食べたいなあ」と思っているワンコ。