「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

パイン材の家具

2009-04-18 12:35:39 | 内装・インテリア

我が家には「家具」と呼べるものがほとんどない。収納の類はほとんどすべて、屋内に最初から設けられた収納で事足りていて、タンス等を必要としないのである。「家具無し状態」でいられる理由は2つ考えられる。

 

① 小さな家なのに収納比率(クロゼット、納戸等の面積÷総床面積)が異様に大きい

② 我々が余計なモノを持たない性格である

 

詳しくはまた後日書くことにしよう。今日の話はダイニング・テーブルのことである。我が家では家具と言えるモノはこれくらいだろうが、これもまたパイン材だ。柔らかいので傷も付きやすいが、前回書いたとおり、まったく気にならない。なんとも田舎くさい雰囲気を持つ家具だ。表情も優しい。金属やガラスやプラスチックを使ったような現代的な家具の洗練とは対局にあるもので、もともと荒っぽい家具なのだろう。パイン材は年月を増すほどに丸くなり優しさを増す性格がある。

 

 

このテーブルを私は今から12年前にペニーワイズという店で買った。ペニーワイズはパイン家具を取り扱う家具店としては、今やかなりの老舗の部類になるのではないか。同店のダイニング・テーブルにはオリジナルのシリーズ(パイン材を輸入し国内で製作)と、ポール・ウィルソン・シリーズ(英国製)があるが、これは後者で2インチトップ(単なる名称で、実際は4.6cm程度)と呼ばれる天板の分厚いモデルである。価格はどちらもほぼ同じだ。 

長さは正確に2メートルあるので、4人掛けなら大人でも相当ゆったり座れる。むしろ大き過ぎると言うべきか。高さも無調整で購入したので、十分に高く食事時に使いやすい。希望があれば、店は脚の長さの調整をしてくれる。ただし調整をした場合、脚のデザイン的バランスは損なわれる。

 

話がそれてしまうが、日本に共通する一般的特徴のひとつは「何でも低い」ということだ。椅子も机も流し台も洗面台も便器もドアノブもベッドもドアフォンのボタンも。別にアジアの他の国民に比べて日本人の平均身長が低いわけではないにもかかわらず、日本人はかなり低いモノに囲まれて暮らしているのではないか。日本には低いのが楽で落ち着くという通念があるようで、「低さ=安楽さ」を売り物にしたダイニング・セットを家具店で見かけることがある。 また最近はかなり修正されて来てはいるが、今でも大企業の社員がお互いを訪問し商談するミーティング・ルームのオフィス家具がソファであったりする。テーブルと椅子では訪問客にとって失礼であるが如き考えが依然として残るようだが、これはグローバルに見てかなり変な風習だろう。まともな商談でソファはないはずだ。第一ソファとソファの間に来る低い小さなテーブルではメモも取りにくい。大きなプレゼンテーション資料も広げられない。

 

 

 

上はテーブルの脚で、天板の厚みも横から見られる。脚のデザインは2種類である。飾り気のないストレート脚と、我が家のやや装飾過剰な典型的ヴィクトリアンだ。我が家のは現代でもまだ生産される田舎者家具に残った19世紀のスタイルである。お好みでどちらでもどうぞ。

 

 

 

次の画像は天板の拡大図。購入から12年経ってパイン材らしくなって来た。この表情が良い。あちこちに枝の節があり、アクセントになる。12年の間ワックスやオリーブ・オイルを塗って来た。塗り過ぎてコテコテになり、テレピン油で落としたこともあった。あちこち傷だらけなのだが、そんなことが問題とならないような質感を持つものだ。昔の家具って皆そうだったでしょう?

 

 

最後の画像はダイニング・テーブルと一緒に使っている椅子である。これは別の店で買った。ペニーワイズの椅子はものすごくカッコ良かったので出来ればそれを買いたかったのだが、あまりにも高価だったので、通販でNOCE(ノーチェ)という家具店から購入したのである。確か一脚8,000円くらいだったと記憶する。今も存在する店だが、もはや内容は完全に異なるものになったようだ。 私は脚が下に向かって開いた椅子が苦手だったので、床に対して垂直な脚を持つこの椅子のことを大変気に入っている。

 

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