「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

歩いて大仏切通を抜けてMOKICHI KAMAKURA(鎌倉市長谷)へ

2025-02-18 08:54:16 | 
今日はくるぶしまである本格的ハイキングシューズで出かけましょう。


庭の芝生が静かでいい。このまま冬眠しておいてくれ。

芝刈りはかなわない。

壮大なマーラーの交響曲第二番第五楽章♪

Mahler: Symphony No. 2 in C Minor "Resurrection": V. Finale. In Tempo des Scherzos

今回の記事はやたら長いので、ゆっくり音楽でも聴いて楽しんでください。 

稲村ガ崎5丁目を行く。


わき道を入る。


いつもの山道を行くのだ。

熊野権現社を通る。


ドガティ君の散歩道だ。

山を抜けたら極楽寺方面に早く行ける。


照葉樹林の林の中。


陽が冬でもかなり遮られる。

このあたりに多い植生で、低木のヤツデとアオキがいっぱいだ。


ね、常緑樹が多いでしょ(↓)。


ここを下ったら、稲村ヶ崎小学校や極楽寺に早く着ける。


いわゆるこれがヘアピンカーブ。


ここは鎌倉市が管理している。


一応道として認識されているみたい。


やがて月影地蔵に到着する。


素浪人月影兵庫なんてテレビドラマがあったなあ。

コミカルなTVドラマだった。


月影地蔵のある角を山側へ進む。

ここの住所はもう極楽寺。


すごい擁壁。怖いくらいだ。


谷戸を進みましょう。


この谷戸は西ヶ谷と呼ばれるらしい。


西ヶ谷という住所区分は存在しないが、そうした地名はよくあることだが、自治会名として残る。

ちょろちょろした流れ。


この谷戸の住宅地を流れている。


これはやがて極楽寺川に注ぐ流れだ。

こんな奥につながる道もありますよ。


まだまだ谷戸の道は続く。


この先で谷が開ける。

畑になっている。


いいなあ。平和な谷戸の生活。近所に畑。

耕したい。

道が面白くなってきた。


登りがきつくなる。

谷戸好きな人々の住宅街。

谷戸の中の道に沿って両側に建つ住宅。


プロパンガスらしい。


この物価高、光熱費高の時代に、プロパンって高くつくそうだね。

登坂もそろそろ終わる。


出た! ちっちゃいトンネル。


子供たちはこれをおばけトンネルと呼び、通称「おばトン」。

正式には打越トンネルと言う。


おばけが出る?

確かに早朝なんかは怖い。

でもそんなこともなく、あっという間に終了した。


こちらは出口(↓)。


急斜面にかつて住宅地だったらしいところがある。


笛田でもこのあたりは南側に山を背負った地域だ。


日陰になっている時間が長い地区。


ここはその南側に山があるという特徴から、水の流れが北へ向かうという鎌倉では珍しい地勢だ。


綺麗な水がどんどん流れて行く。


さらに流れは太くなる。


北へ、西へ流れてそれは暴れることで有名な柏尾川に合流し、改めて南の方に方向を変えて、やがて太平洋に注ぐことになるが、それはまた先の話だ。

笛田の住宅地をどんどん下って来た。振り返ると自分が下りて来た山が高い。


以前も撮影したように思うが、この擁壁が面白い。


巨大な岩があり、それを利用して、一部は玉石をつかったコンクリート擁壁にして、その上に家が建っている。


混成構造(?)


このあたりは打越町内会の仕切り。


住所区分にはないが、打越と言えばこのあたりを指す。

先ほど抜けて来たトンネルも正式名称は打越トンネル。

浄水場施設がある。


管轄は寒川ですって。


寒川はずいぶん遠いなぁ。

ここまでに私は山を登って下りてきたが、これからまた登って下りるぞ。

鎌倉七口のひとつである大仏切通を抜けるのだ。


その入口はなんと、ここ(↓)。


直角に曲がる。


なんかワクワクしますね。

この道路は市の管理なのかな。

下水の蓋はササリンドウ(鎌倉市の市章)。


そんな道を行きましょう。


「この先に本当に切通があるのか?」と疑いたくなるような、住宅の敷地内みたいなところを抜ける。


すると・・・ありました。


ここから古い切通が始まる。

日陰に多いヤツデ。


ここにもヤツデ。


回らない寿司屋さんでカウンター上に置かれ、その上に握りが置かれたりすることがあるハラン。


いずれも鎌倉の日陰には多いものばかり。

解説が必要な方は、お読みください。


入ってすぐのところで岩の壁が登場する。


向こうは切通(↓)だが、その前に岩の壁を見学しましょう。


この階段を上がる。


よくまあ削りましたね。

石材として利用してそのあとやぐらを掘ったのかな?


あまり深く掘ったものはない。


かなりの岩の壁ですよ。


ほぼ垂直に高く削られている。

一番深く掘られたのがここだ。


とは言え、この程度。


ではここを出て、向こうの切通を行きましょう。


楽しい道の始まりです。


ほら、いかにも鎌倉の切通っぽいでしょ。


こういうところをどんどん抜けて行くのです。

鎌倉七口のひとつっていうだけあって、それなりに距離があり、楽しめる。


我々はこういうところを歩いているが、この切通と同じ役割を果たす現代の県道は、この道のすぐ南側を並行して走っており、そこはすごい交通量だ。

どちらも藤沢市・鎌倉市内陸の西部と鎌倉市中心部の長谷・高徳院あたりをつなぐ道で、昔はこんな山の中をアップダウンを繰り返して歩いたのだが、今は重機で深く掘り下げた谷をトンネルも使って平らにクルマで走り抜ける。


そっちを歩くか、あるいはクルマで走れば楽なものを、わざわざこういう切通を抜けて歩くので、時間がかかる。

この靴を履いてきてよかった。


いかにも切通。ウキウキしちゃう。


こういう写真(↑ ↓)を見ると、行ってみたくなりますでしょう?


このあたりまでが最も切通らしいところだ。

ここから先は少し穏やかな道になる。


この切通と並行して走る現代の県道とは、こちら(↓)。

木々の間で、下に建物が写っているでしょう? そのあたりの谷底に県道がある。


切通からははるか下に県道があるのだ。

私は火の見下から来て、高徳院に向かっている。


笛田の住宅地のすぐ近くを移動する。


ここからその住宅地に入ることもできるがそれは行かない。

引き続き切通を進む。

常緑樹が多いが、ここはケヤキの大木があって、それは落葉するものだから、そこだけぽっかりと穴が開いたようになって明るい。


もうそろそろ疲れて来たぞと思っている時に、ガツンと!と登坂。


でも次はすごい下り坂。


だったら最初から登らせるなよと文句を言ったりして。

長谷方面の家並みが一部見えている。


昔の人はここに立って下を見下ろし「あ、鎌倉だ!」と思ったんだろうねえ。ここはいい道だ。

では下りて行きましょう。


下の画像で右が県道、左に見える建物が今回の目的地だ。


これがそう。


MOKICHI KAMAKURAというお店である。



茅ヶ崎にある熊澤酒造はかなりマーケティングのやり手で、あちこちに店舗を展開しているが、これもそのひとつ。


1936年の建物。

神奈川県の水道の施設のひとつだったが、その施設としての役目はとっくに終了。


今はレストランとして使用されている。

このレストランはハーブを多用するらしいよ。


ここにこの建物の説明がある。



よく残ったもんだ。

サッシは入れ替えられて、その周囲の補修も施されている。


ご覧のとおりだ。


この日はここで、仕事の同僚というか、先輩とランチだったのだ。

待ち合わせて店内へ。


あららら、これは見事にインテリアに手が入っているね。

昭和的なシャンデリア。


これが水道施設だった頃からあるクレーンですって(↓)。


何を持ち上げたのか?

大量の水?



バーカウンターもあるよ。


忘れちゃいけない、ここは熊沢酒造のお店。

日本酒もあるんだじょ。


この酒蔵のお酒、ご存じ天青が各種楽しめる。

これって(↓)って当時の水道施設のもの??


どう見ても違うね。

Morita Successとあり、下にはMORITA DENTAL MFG. CO. KYOTOとある。


調べてみると、これは1916年京都に創業した森田商店。

現在は大阪に本社を置く株式会社モリタで、歯科医療器具を製造するメーカーだ。

しかしなぜこれがここにある?(笑)。

これまた美しい階段。


良い建物を手に入れたね。

気持ちいい場所だ。


大きくて平らなタブレットに見えたものは膨れ上がり、水をかけるとおてふきに。


香りがすごくいい。

このお店はハーブやアロマが好きみたい。

ちょっと環境志向でもありそうね。

天青の純米をもらった。


相手の方はローズヒップのティ。



早く食べたいなぁ。


前菜が来たぞ。

底はフムスだ。


赤いのはトマトを乾燥させ砕いて練ってつくったちょうちょ。


全体としてはハーブガーデンをイメージしているそうで、スポイトみたいなのはまさにスポイトの肥料入れを真似ていて、その中にソースが入っている。


次が赤い大根のスープとパン。


口に含むと確かに大根だ。

優しい味。それに加えてモキチ・パン。おかわりが出来る。

芋のニョッキ。


これ(↓)はソーセージじゃない。


上のイモのニョッキだ。

紅系かな?

大山鶏を食べる。手が込んだ調理ねぇ~。


拡大図はこちら(↓)。


大山鶏だから神奈川県産ね。

でも鶏といっても単に焼いたり煮たりってだけでなくって、かなり複雑なつくりかただよ。

リゾットです!!


ほたてが入ってる。

それがまた美味い。


薄味だが、しっかり。

これ、おいしいわ。

紅茶。種類はアールグレイでストレート。


樹脂製の上蓋をカップから外し、ひっくり返してテーブルに置き、その上に茶葉の入った茶こしをのせる。たっぷり頂ける。すごい量だよ。


最後はアイスクリームだ。


でも赤いのは雪見大福。

なんてしゃれてるんでしょう。


ごちそうさまでした。


久しぶりに相手の方に会って、いろいろお話させてもらった。

さて、ここからまた私は山を越えて自宅に戻らないといけない。

【つづく】
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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (木嶋)
2025-02-18 09:34:04
トンネルも大仏の切通も家から少し脇道に入るだけでこんなに魅力的だなんて。羨ましいです。そのあとはとてもオシャレなレストラン。意識高い系のお料理ですね💕
返信する
Unknown (七里ヶ浜のW)
2025-02-18 09:56:51
モキチってこうなってるんだー。カッコいいわね。行ってみることにする。ご紹介、ありがとう。
返信する
Unknown (oyajisann)
2025-02-18 12:54:45
歩かれますね。
拝読してて難攻不落の鎌倉。
周囲がこのような道では、新田義貞が数に勝るも極楽寺坂や小袋坂等で苦戦分かる気がします。
何時も応援ありがとうございます。
返信する
Unknown (おちゃ)
2025-02-18 13:29:49
木嶋さん

いくらでも散歩が出来ますよ。
七里ガ浜住宅地はこうした散歩道からは
やや離れていますが、それでも歩くつもりなら
いくらでも行けますから。

このレストランは古い建物をうまく使って
デザインされていました。
これならとても良いと思います。

熊澤酒造はおしゃれな仕事が上手ですね。
返信する
Unknown (おちゃ)
2025-02-18 13:32:43
Wさん

Mokichi Kamakuraをご訪問ください。
徒歩で(笑)。

七里からも徒歩で訪問可能です。
これ、一番安いランチコースですが、それで
十分です。ゆっくりといろいろ出て来ます。

谷戸を上がって山を越えて、その先を
下がったらそこがMokichiですから。
お店もスタイリッシュだし、店員さんも教育が
行き届いて、みなさんてきぱきして、丁寧。

楽しめましたよ。
返信する
Unknown (おちゃ)
2025-02-18 13:36:52
oyajisann

よく歩きました。
かなりの距離です。それでも近所なんですけどね。
あまり効率的に歩いていないので、距離が
あります。意図的に寄り道していて、
カロリー消費。

ご覧のとおり、道が複雑でして、
ご指摘のとおり、難しい場所です。

極楽寺坂もあちこちの坂も、今は重機で開発
された広い舗装道路になっていますが、昔は
もっと細くて、傾斜もきつく、そこを
一気に上がったり下がったりは大変だったはず
です。

往時を感じる散歩、そして食事でした。
こういうのが好きでいつも」うろうろして
おります。
返信する
Unknown (ユーアイネットショップ店長うちまる)
2025-02-18 15:42:12
擁壁を見たら木が生えているしひび割れも
見えるし。大雨が降ると危険ですね。

大仏切通。昔の人はノミと金槌だけで掘ってたのでしょう。忍耐のいる仕事です。
返信する
Unknown (おちゃ)
2025-02-18 17:22:49
うちまるさん

擁壁はどこも永遠に大丈夫なわけじゃない。
日本のそこら中で崩壊しております。
その上や下の家が危険にさらされます。
しっかりした工事、工事の基準、その後の
メンテナンスが望まれます。

鎌倉市のあちこちに怪しいのがあります。
どうしたものか?
あまりにひどいのは市に連絡していますが。

大仏の切通は見事です。
歩くのが面白いですよ。うちまるさんも、
次回の鎌倉観光はここを歩いてみてください。
鎌倉時代の人々の移動に思いをはせることも
可能です。
返信する
Unknown (ほたる)
2025-02-18 20:57:10
>大仏の切通は見事です。
ホントに見事‼ 山歩きに負けない起伏で
景色も見応え十分です。
おちゃさんの仰るとおりに往時を感じることが
でき、鎌倉時代の人々への思いが湧いてきますね。

おちゃさんはきっと何処を歩いても何をしても
好奇心旺盛で楽しみを見つけられるタイプです。
幸せですね♬
返信する
Unknown (おちゃ)
2025-02-18 21:14:28
ほたるさん

ここはぜひお通りください。
はるか下の谷をクルマは通り抜けます。
しかしそれは今の重機があっての開発があるから
こそでして、本来人力では無理なこと。

もっとゆるく上がったり下がったりをするのが
人力の道であります。疲れますが、それが
本来の人間の移動。美しい切通がこの大仏の
切通です。

ほたるさんもきっとなんでもお好きなタイプ
でしょう。アルプスも杉並区も(笑)、鎌倉でも。
ぜひここを歩いてみてください。

鎌倉って結構おもしろい、変な所があるんです
よ。細い道を入ると、勝手におかしなところに
迷い込みます。今後もあちこち歩こうと思います。
返信する

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