![]() | 巨大地震と大規模構造物―長周期地震動による被害と対策 |
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水曜日の夜は齋藤塾、この日のテーマは、高層住宅の防災対策、長周期地震動と被害の2テーマであった。
高層住宅の地震対策は、中央区の防災課長のお話。高層住宅では一般の住宅と違った地震対策が必要とされる。エレベーターンの停止、ライフライインの停止と高層階への水などの運び上げ、安否確認の方法、炊き出しの住民協力などである。東日本大震災の仙台の高層住宅での実績のお話もあった。また、中央区で高層住宅向けの震災マニュアル策定の手引きを1万部作ったところ、すぐ売り切れになったそうだ。
長周期地震動は、工学院大学の先生のお話。長周期は関東大震災のころから観測されていたそうだ。シミュレーションを見せてもらったところ、太平洋上の地震でも、大阪平野や濃尾平野、関東平野など、洪積地盤の厚いことろ(岩盤でも沖積層でもないことろ)ほど、振動が滞留している。
周期の長い揺れが、10分ほど続くこの地震の被害は、エレベーターのワイヤーが切れたり、スプリンクラーが破損するなどがある。東日本大震災でも何と、大阪の府庁舎で被害が出ている。不思議な現象だ。