高尾山は、薬王院の御本尊、飯綱大権現の縁日21日にちなんで、1冊21回、登る度にスタンプを押す、健康登山の証、一種の業(ぎょう)である。これが21回になったら、「満行」となり、精進料理や記念品などが貰える。
今日は、三度目の満行達成の日だ。朝早いせいか、人はまばら。ケーブルの登山口は、まだ紅葉が残ってる。
登りは、6号路の入り口を通過し、病院の横の岩々を登る。
樹木は、ウバメガシ。ウバメは、姥女のこと、若葉が褐色で姥女の色に見立たてたもの。
1号路に出会い、カントウカンアオイを探す、あったあった。カンアオイを探すにはテクニックが必要。徳川の葵の葉っぱを探し、見つけたら、葉っぱの下を探す。ホントに花か、という感じで、地面に口を開けている。
今日は1号路から分かれて、4号路を登る。吊り橋にかかる。
エライオソームの説明板ができたようだ。この物質、森林インストラクターの学習に出て来た。スミレの種は、タネにエライオソームという蟻が好きな物質がついており、蟻は、エライオソームを巣に運び、タネは捨ててしまう。それで、スミレは、よく階段付近に花が咲いてる、蟻がタネを運んでいるそうだ。
アオキが青い葉っぱと赤い実をつけている。写真を撮っていたら、女性がこれなんて樹、と聞くから、アオキですよ、と返すと、私、青木です、だって・・ 偶然だね。
次の看板、ヒヨドリのくちばしは、アオキ木の実が、すっぽり入るサイズだそうな。ヒヨドリが、アオキの実を運び、糞で種がまかれるしくみになってる。
そして山頂、今日は久しぶりに、富士山の展望がいい。
下って、薬王院の押印所へ。三回目の満行になった。記念品は、次回以降のスタンプ帳を選択、価格にすると700円也。
満業者の名札は、自分で移動させる。三回目のコーナーになると、名札の数は減ってる。名札の挿入場所を忘れないように、一枚撮影する。外はモミジとサザンカか。
そして、天狗焼きを箱で買って、自宅のお土産にする。駅前の極楽湯に入って、まったり。次の満行は、二年後くらいかな。