筑波山に登った時に、タクシーの運転手さんから、つくば石、稲田石のことを聞いた。このあたり、昔は石材の職人が大勢いて盛んだったそうだ。
つくば道を上ってくと、横道につくば石の展示場があった。どうぞ見てくださいと道端に石が転がってる、庭石にするんだな。
配偶者と石の話になって、ネットで検定がないか探す。宝石鑑定はいっぱい出てくるが、趣旨が違う。ようやく、鉱物鑑定検定というのが出てきた。年に3回、90分の講習、ルーペの使い方や現物の鉱物標本の解説など、その後45分の試験。8級から、8級ねえ、道は遠いな。検定料5千円に、図鑑とルーペが必要。
まあいつかやってみるか、と話がまとまった。まだある、配偶者が、つくばに地質標本館という施設があって、ここで鉱物がたくさん見られると。
幸い、まだ時間が早い。つくば駅からタクシーで地質標本館に行く。花崗岩の中に稲田石が縦に入っている石碑が立ってる。
入り口には、蛇紋岩、この石は濡れるとよく滑り、至仏山などの登山には大敵な石だ。
私の誕生石、10月のトルコ石、ターコイズだ。
つくばに落ちたつくば隕石。
自然金、世界的に見ても稀な大きさだそうだ。
石のでき方、これはわかり易い、まずはこれから覚えよう。
こんな展示が山のようにある。
メンデレーフの周期表、主な物質にはホンモノの鉱石が展示されている。
油頁岩、乾留すると石油が出てくる、シェールオイルだ。
ベントナイト、土木工事の場所打ち杭で、穴の崩壊防止に使う液体だ。現物は初めて見た。
そして最後は、日本列島のプロジェクトマッピング。
最後に、研究者の方だろうか、日本列島の地質について、丁寧に教えてくれた。新しい知識は、日本の火山は、地下100㎞の等高線上にあり、水が浸みて100㎞に達すると岩が水を出し、これがマグマを作り、地表に噴出する、という話。プロジェクトマッピングならではの説明で納得。
この施設、入場は無料、土日は研究者がいて、説明もしてもらえる。鉱物の興味ある方は必見ですよ。