1月4日から6日に合宿を実施しました。かなり前からやっていたのですが、コロナの関係もあって縮小していました。この時期に一緒に合宿をしていた先生方も転勤があってタイミングもなくなっていたのもあります。が、一部の強い要望があって合宿を再開することに。これまで一緒にやっていた先生方がそれぞれの場所で合宿をするということなのでメンツが変わっての合宿となります。
今回は宿泊と通いも含めて約100人くらいの人数での合宿になりました。2泊3日なので技術的なこともやりながらしっかりとした走り込みをするという時間にしたいなと。それぞれの合宿があると思います。どのようなスタンスでやるのかは分かりません。私はこれまでやってきたことの流れを大切にしていきたいなと思っています。自分自身が育ててもらった合宿なので若い指導者にも参加してもらって「指導の場面」を作りたいなと。私だけで何かをするというのではない。こういう場面で「kaneko任せ」になる部分が多くあります。しかし、その流れを変えていくことは将来的に必要だと思っています。選手たちにとってもいろいろな指導者からの指導を受けるというのは重要だと思っています。
さらに今回は山口県出身のnonoさんにも合宿に参加してもらいました。教員の立場だけではなく社会人選手からの刺激をもらいたいなと思っていたからです。色々な経験をしている選手ですからそういう部分を高校生に伝えてもらう機会を作る。これも他の合宿などではできない部分かなと思っています。これまでの「つながり」の中で何ができるのかをこちらも考えていく。それが高校生にプラスになればいいなと。
私自身は自分が認められることに対して「価値はない」と思っています。私だからできるというのではなく「高校生に何がプラスか」を考えるだけ。それ以上でもそれ以下でもない。ここ最近の「部活動の地域意向」の流れの中で「今までとは異なる雰囲気」が活動の雰囲気があります。それでも強くなるための「雰囲気づくり」が重要です。一人でやるというのではなく「チームとしてやる」という部分。合宿というのは臨時の「チーム」だと考えています。この2泊3日の中で「いい練習をする」というのは大切です。見ていて感じるのは「受け身になる」という選手が多すぎる。自分が主体となって練習をするという意識が少ない。ここの自覚もないと思います。それに気づかせるための合宿であればいいなと。
1日目の午前中は1時間程度「体ほぐし」の時間として他の先生にやってもらいました。遊びながらという感じで。普段とは違う感じで色々とやるのは見ていて面白いですね。そこからはひたすら坂道を使って補強的なことを。この中でペアワークを行って声を出しながらやる時間を増やしました。男子が積極的に声を出して引っ張ってくれていました。それでもまだまだ声が出ていないなという感じがあります。合宿というのは「非日常」です。その中で「声を出す」「元気を出す」という経験をさせてあげる。いつも自分たちがやっていることが「当たり前」にならないようにしたいなと思っています。もっと違う世界がある。いつもの自分たちがやっている「雰囲気」とは異なる中で活動をして「何か」を手に入れてほしいなと思っています。
これはあくまで私自身の考え方です。合宿をやって「技術的なこと」だけをやる。それはそれで意味があると思っています。しかし、大切なのは「物事に対する取り組みの姿勢」だと考えています。自分たちで何かをする。その環境を与えてあげることが我々の役割ではないかなと。「主体的な取り組み」「自主的に考える」という部分。「クラブチーム」や「地域移行」が進む中でこれまでとは異なる流れがあります。「自主的」「主体的」という言葉だけがもてはやされる。現実はどうか。やはり最初は「考える材料」を提供する必要があると思っています。ある程度の判断材料がなければ考えることはできない。
だからこそ「1日目の最初」に関しては「どうやって雰囲気を作るか」を考える材料を与えていく必要があるのかなと。伝統がある学校だったり、雰囲気が作れる学校であればそこまでやらなくてもよいのかもしれません。意図的にこちらが徹底的に声掛けをし続けました。選手よりは大きな声を出して雰囲気作りに貢献する。他の指導者も協力してくれて積極的に声掛けをしてくれていました。ありがたい話です。
練習をするというのも必要なのですが、どうやって雰囲気を作るかはもっと大切だと思います。多少時間が前後しますが「挨拶をすること」「練習に集中すること」についても話をしています。挨拶一つにしてもほとんどの選手ができません。基本的な活動ができないというのは良くない。そこに対しては厳しく話をしないといけないと思っています。
時代に即していない話なのかもしれません。それでもベースになる部分に関してはきちんとやらないといけない。伝えないといけない。この合宿の目的は「取り組みの姿勢」の見直しという意味が大きいと思っています。
とにかく午前中は坂を使っておんぶ走をしたりスキップをしたりと練習というよりは身体を動かすという部分が多かったと思います。見ていると同じ学校の選手としかペアが組めなかったり、後ろの方でこっそりとやっている選手もいます。ここが変われるかどうかなのだと思います。もちろん「変わる必要性」を感じないのであれば我々がどのような準備をしても変わらないと思います。昔なら一人一人に話をしていたかもしれません。今は時代的にそこまでしなくてもいいのかなと。
こちらはキッカケを与えます。それをどう活かすかは人それぞれ。こちらが全てはできないので。午前中だけですでに筋肉痛になっている者もいたようです。年末年始にどれだけ身体を動かしていたのかという話になりますね。それも踏まえての午前中。
練習内容というよりは合宿の意味が大きい感じがありますが。一先ず記録しておきます。