kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

説明する

2015-08-06 | 陸上競技
木曜日、オープンスクール1日目でした。そのため練習開始時間を調整しました。昼から。それも一番暑い時にやる事に。うーん、選手には申し訳ないですね。初めてオープンスクールを経験するのでどのような流れなのかも分かりません。昨年は何人かが練習を見に来たとの事。実際に入った選手は居ないみたいですが。全体で集まって見学に来るのではなく、勝手に見に来て終わるとのこと(笑)。可能なら全体でまとまって見に来てくれないと対応が難しくなります。

2人だけですが興味を持って来てくれました。ありがたい事です。少し説明をしました。私の指導スタンスや練習の流れなどをできるだけ簡単に。うちの学校でどうやって指導をしているのかを実際に見てもらいながら話をしました。直接説明させてもらえる機会は大切だと思います。これまで「陸上をやりたい」と思って前向きに入ってきた選手は少ない。入学が決まってから「陸上部に入ってみようかな」という感じだったと思います。経験者が競技を続けるためにうちの学校を進路選択の中に入れてくれるというのは本当にありがたい事です。

練習の流れや練習の概要などを話しました。基本的に短い距離を中心に走りを作っていくスタイルです。そこにたどり着くまでに基本的な動きを繰り返し行いますし、身体づくりにもチカラを入れていきます。そのため「短期間で結果を求める」というのは難しいと思います。簡単に結果を求められるというのは少し厳しいかなと。一生懸命に来てくれた選手と向き合います。そこだけは自信があります。

他校の話はしません。アンフェアですから。様々な話が流れていると思います。先日から色々とありました。それはそれで受け入れていきたいと思います。最近は言いたい人には言わせておこうと考えています。最終的には保護者と選手が判断することだと思います。入学してそこで終わりではありません。長い目で見て何が一番プラスなのかも考えていかなければいけません。うちは国公立への進学もかなりあります。大変ですが勉強と部活の両立をしている生徒もたくさんいます。可能性は大きく広がっていると思います。

これまでオープンスクールで積極的に質問されたことはなかったと思います。何が変わったのかは分かりません。私自身は大きな変化はないと思います。が、少なからず何人かは興味を持ってくれる。昨日は女子でしたがこの日は男子2名。少しずつ認識されてきているのかもしれません。何もしないで選手が勝手に集まってきてくれるというのはないと思います。何らかの形でアピールしていかないといけません。

来てくれた生徒には「強化部で指導していること」「県合宿などで指導をさせてもらっていること」などを話しました。話を盛るつもりはありません。事実だけ。私がどのように取り組んでいるかを話すしかありません。他校との比較ではなく、うちの学校が競技面でも進路の面でもプラスになると判断してもらえれば良いなと思います。このblogを読んでくれたという事はほとんどないと思います。直接関わる中で「指導を受けてみたい」と思ってもらえれば幸せです。

練習スタイルも他校とは異なると思います。そこの部分も説明させてもらいました。練習時間もそれなりに長くなります。走る量が多くなる可能性もあります。前日にも話をさせてもらいましたが「適度にやって強くなる」というスタイルではありません。だから避けられる可能性はあるでしょう。が、絶対に時間をかけて関わっていきます。卒業してからも「練習を一緒に」と言ってくれる。ここにどのような意味があるかを考えてもらったり、感じてもらったりすれば良いかなと思います。言葉でどれだけ言っても分かってはもらえないかもしれませんが、こういう繋がりが色々なモノを示してくれるんじゃないかと思っています。

繰り返しになりますが、「勝手に選手が集まってくる」という事はありません。私が赴任した事で多少なりと興味を持ってもらえるのであれば、学校にとっても大きなプラスになると思っています。目標を持って前向きに取り組もうとする生徒が集まる学校にしていく事ができれば良いなと思います。活気ある学校にしていきたい。その一端を担えれば幸せです。

長くなりました。アピール文章になっているかもしれません。が、せっかくなので(笑)。直接話ができれば色々と話ができると思っています。ご理解頂けると幸せです。
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トレーニングをする

2015-08-06 | 陸上競技
続き。

登校日だったので午後からの練習。出来れば炎天下の練習は避けたかったのですがこればかりは仕方ありません。このタイミングで前任校で指導していた卒業生が会いに来てくれました。今は大学で競技を続けています。新しい環境の中でなかなか思うように走れません。それでも監督さんはかなり気を配ってくださっています。帰省する前には連絡をもらいました。気分転換の意味もあると思います。一緒に練習する事を伝えておきました。

うちの学校の選手とは全く面識がありません。今回は選手に卒業生を迎えに行かせました。自分で行けと言われるかもしれませんが、こういう事も経験だと思っています。私と再会した時には本人とうちの選手は談笑しながら歩いているところでした。こういう部分は本当にすごいなと思います。前からチームメイトだったかのように打ち解けていました(笑)。かなり良い刺激になります。

練習に参加してもらう形にしましたが、基礎的な練習をひたすらやる事にしました。大学でも色々とやっていると思いますが、「もう一度原点に戻ろう」と話て本当に基礎練習を繰り返しました。高校時代の練習が優れていたとは一切思いません。が、動きをもう一度意識してみる事で様々な事が変わってくると思います。自分がどうしたら上手く走れるのかを感じてもらいたいと思ったからです。それを大学の練習と融合させる事でもっと力が上がると思います。地味にやっていきました。

その間、うちの選手はトレーニング。いつもなら付きっ切りで見ますがこの日はそこまで出来ませんでした。暑さもあって動きの丁寧さが足りないんじゃないかなと思っていました。股関節周辺の負荷が足りないなと。時々指摘はしていましたがまだまだできるなという感覚がありました。ここは今後の課題です。

途中少し休憩を挟んでプレートとダイナマックスを使った練習をしていきました。この日はオープンスクールの前倒しで数人が学校に来ていました。「練習の様子を見てみたい」という事でしたからトレーニングをみてもらう事にしました。走る練習だけではないというのがうちの練習の特徴です。技術的な話ばかりではなくそれを支える部分をしっかりとやっていかないといけないと思っています。保護者も見学に来られたのでその辺りも説明させてもらいました。

うちの学校に興味関心を持ってもらえるだけで幸せな事だと思います。実際、前任校でこのような形で練習を見に来てくれるというのはほとんどありませんでした。オープンスクールには来ていないけど進学の選択肢の中に入れてみようかという感じでした。それから考えると少しでも関心を持ってもらえるようになったという事でしょうか。もちろん、見てみて「自分達がやりたい事とは違うな」と感じられるかもしれません。動きの指導などに関しては競技場などで見てもらう機会はあります。が、トレーニングに関しては見てもらう事はできません。全ては見せられませんでしたが「触り」くらいは見れたのではないかと思います。

卒業生にもこのトレーニングには参加してもらいました。何事も経験ですね。その姿を見てもらう事も私の指導スタイルを把握してもらう上では必要な事だと思っています。選手と一緒に練習を作り上げていきたい。そう思っています。それが出来て初めてチームとして機能すると思っているからです。これが中学生にだけどのように映ったでしょうか。保護者が見られてどう思われたでしょうか。この日だけ特別な練習をする事は簡単です。それなりにトレーニングをする姿を見てもらっておかないと「話が違う」という事になるでしょう。強いとか強くないは基本的に関係ないと思っています。「強くなりたい」と心から思ってもらう事が大切。本気であればある程度の負荷は必要だと感じてもらえるはずです。

「速くなるために嫌な事でも取り組む」のか「嫌な事をやりたくないからそれなりの強さで満足するのか」だと思います。めちゃくちゃしんどい事を毎日やるわけではありません。それでも基礎的な事をやったり、トレーニングをしたりするので他校と比べると練習時間が長くなるかもしれません。それでも着実に力が上がると思います。最後は「覚悟」の部分だと思います。

選択肢の一つに入れてもらう。多分、多くの学校のオープンスクールに参加されて進路を選んでいく事になると思います。最終的に選んでもらえると幸せだなと考えています。そのためにもきちんとした指導体制を確立していく。選手から信頼される指導をしていく。この部分は必要だと思います。

しっかりと選手と向き合うことを心がけています。そのスタンスを理解してもらえるかどうか。あれこれ噂が先行する部分があります。が、実際に選手の様子を見てもらうとどんな雰囲気で練習をしているのかは理解してもらえると思います。

まずは目の前の事をしっかりとやっていきたいと思います。暑かったのでバテましたね。私がこのレベルだから選手はもっとだと思います。疲れを抜きながらやってもらいたいですねー。
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話をする

2015-08-06 | 陸上競技
水曜日、登校日でした。特別何かをやるわけではないのですが(笑)。うちの学校は9月に学内の文化祭があります。10月には学外で大きなイベントをやるので9月は内側で(笑)。1年生は合唱をやります。これも私がコントロールするのではなく生徒が自分達でやっています。私が中心になって「さーやるぞ!」っていうのもクラスとしては面白いのかもしれませんが、最近はそういうのを避けるようになりました。主役は私ではない。生徒だから。下準備だけはやっておいて「任せるわ」と生徒の自主性に頼る(笑)。完全にやらせるのではなくある程度段取りをしておかないと好き勝手にやって終わってしまいます。「自由」ではない。ここは大切。


登校日でしたが朝練をやりました。規則正しい生活!ということで。が、練習内容自体は本当に軽く。二人一組で縄跳びをしたり砂場でジャンプしたり。毎日毎日追い込んで練習するだけが必要なことではない。最近はそう考えています。が、この朝練の時に大きな問題が複数発生していました。本気で考えないといけないと思います。これでは成長はない。真剣にできる選手とそうではない選手が混在する。ここをどう考えるか。

色々と事情があって練習開始を14時としていました。10時半には学校は終わっていたのでしばらく待たせることになります。11時から1時間程度ミーティングをさせました。こちらでら資料を準備してです。「墳せずんば啓せず」「苗にして秀でざる者あり」「自立と自律」の話を読ませて数人グループで話をさせました。これまでの流れからして「人の後ろに付いていく」という者はこういう時に動けません。誰かが意見を述べるのを待ってる感じがあります。常に受け身となる。

「墳せずんば啓せず」とは「自分が必要としないのであれば私が教える必要はない」という内容です。偉そうに思われますか?いや、これは私が言っているのではなく「論語」の話です。必要だと思えばみずから動く。そうでない時は「やらされている」のです。先週から「不足分をどう補うのか」という話をしつこくしていました。が、それでも他の用事を挙げて練習に来ない者がいました。いくらでも練習参加は出来ました。ここは私の感覚が厳しすぎるのか?

更には朝練に来ない。「時間を間違えていた」「知らなかった」という話。こういう指導をひたすらやらないといけない。競技云々ではなく他の部分の指導がメインなのです。それってどうなんでしょうか。数日間練習を休む。更には練習に来ない。これで「部活動」なんでしょうか。考えものです。教えてもらうのが当たり前。それは絶対に違うと思っています。でもなかなか伝わりません。夏休みに入ってから5日も練習していない者も出てきます。部活動は「全員加入」です。わざわざ厳しい(ごく当たり前の話だと思うのですが)指導を受ける必要はない。速くなりたいと真剣に思い、それを欲しない者に何を伝えれば良いのか?

「苗にして秀でざる者あり」。本当は「苗にして秀でざる者あり 秀でて実らざる者あり」です。誰にでも「才能」がある。しかし、それを磨く努力をしない者は「芽」が出ることさえない。「芽」が出たとしてもそこでやめてしまったら「実」をつけることはない。少し上手く行き始めたからといって自分を磨くのをやめてしまったら「結果」は出ないのです。高校生が競技を真剣にやれる時間というのは限られている。その時間の有効な活用方法をしっかりと考えないといけない。上述の部分と重なります。

「練習をする」という部分。休むから代わりに家で補強します。いや、同等の負荷をかけることはほぼ不可能です。家でやる。絶対に10分程度やって終わり。10やろうとしているのに1しかやらない。毎日9の差が生まれる。それが何日も積み重なれば?簡単な話です。毎日の練習を120%でやれ!と書いてありました。自分ができると思い込んでいる部分を越えてもっとできる部分を見つける。これが大切。それでやっと実る可能性が出てくるのです。やったつもり、頑張ったつもりを何日続けても効果は出ないのです。当然。

「自立」と「自律」です。やるのは他の誰でもない。自分自身。そこの感覚を忘れては困る。自分でやる。これが「自立」。そしてそこを厳しく「律する」事が出来なければいけない。「天網恢恢疎にして漏らさず」です。手を抜いたり悪い事をしていたら、誰も見ていないと思っていてもお天道様は見ている。もっと言えば「手抜き」をしている事を一番分かるのは自分自身です。やると決めたからには最大限の事をやらないといけない。本気でそう思っています。

あまりにも目に余る部分があったので少し厳しく指導しました。これで反発するようならそれまで。結局誰のための話なのかという部分です。考えないといけません。

本当はもっと伝えたのですが文字にして起こすと大変です。ひとまずこれくらいで。

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