kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

船頭多くして船山を登る

2015-08-31 | 陸上競技
船頭多くして船山を登る。この故事は有名だと思います。船頭さんというのは船の行き先を決めて指示を出す人。船員はその指示に従って舵を取り進むための努力をしていく。この故事では一つの船にたくさんの船頭がいることで方向性が定まらず、気がついていたら船が山に登っていたといっています。あれこれ指示を出す人が複数出てくると見当違いの事をやってしまうという例えですね。

先日のこと。本来では全くもってやる必要のない事だったのですが、自分のやるべき準備をするために避けて通れない事がありました。そこにおける責任の所在は明確ではなく誰もやらない。仕方ないので私が指示を出して行動をしていました。大人ですからそれなりに我慢して行動します。が、その途中に別の人が入ってきてあれこれ指示を出し始めました。それにより周りはどう行動したら良いのか分からなくなります。仕事はかなりの時間停滞しました。

私からすればかなり見当違いの話をされています。明らかにやりたい方向と逆方向の指示を出される。何度も説明をするのですがそれが上手く伝わらない。勝手に指示を出されるのですが、やればやるほど上手くいかない。そして気がついたらいなくなっている。で、一番最初の指示に戻してやっていくときちんとできる。これは本当にどうなんだろうかと考えさせられました。一定方向に進んでいた船に乗り込んで来て、進路を間違えたから船を降りる。結局かなりのロスをしました。

効率良く動きたいと思っています。時間には限りがあります。本当に進むべき道を周囲に邪魔されるというのはやはり心外です。これは他の部分でも多く感じます。本来やるべき人に任せておけばいいのに外野(責任がない人)が好きな事をいう。それぞれの立場と関係を把握しないといけないと感じた。まー世の中のトラブルというのはこういうところから発生するというのは明確ですね。発言だけしてその後どうなるかまできちんと考えないのでは有限の時間を浪費することにつながるからです。

こういうのは指導に関しても同じだと感じています。私は性格的に「広く浅く」というのは出来ません。生き方や指導に関してはある一定の軸を中心に進んでいます。特に技術指導に関しては師匠からの教えを軸に考えています。ここはブレないようにしたい。もちろん理解不足ですからオリジナルに勝てるというのは難しいと思っています。が、そこに軸を置いて進まなければどこに進むのか分かりません。

他県に勉強のために行くことがあります。その中で多くことを学びます。これまでとは異なる考え方、スタンスもある。それぞれ考えがあって指導されています。もちろん多くの事を自分の中に取り込んでいきます。本当に貴重な経験ですから。しかし、やはりベースは師匠からの教えに置きたい。様々な事をやってしまうとどこに進んだら良いのか自分自身が進むべき方向性を見失います。それにより船に乗っている船員が困惑する。船頭が迷えば船員は何をすれば良いのか分からなくなる。指導者が技術的な事でブレるのは良くないと思います。

指導方針も同様かなと。ブレてしまうと進めない。ひょっとしたら間違っている事もある。それでも信じて進んでいかないと周りが困惑する。所信表明とは言いませんがそれくらいの気持ちでやっていかないといけないのではないかと感じています。道は真っ直ぐではない。また、一つでもない。それは承知の上です。ブレまくっていたら貴重な時間をロスする。もちろん多くのアドバイスや指摘に耳を傾けながらになると思います。時には立ち止まるかもしれない。それでも進みたい。

なんとなく思うことを書きました。
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結果を求める

2015-08-31 | 陸上競技
スモールステップ。小さな目標を設定してそれを一つずつクリアしていく。クリアすればまた新たな目標を設定してそれを越えていく。この繰り返しの中で「達成感」を感じさせていく。いきなり大きな目標を掲げるのではなく、一段ずつ、一歩ずつ進んでいこうというもの。千里の道も一歩から。まずは前に進まないと遠い場所へは進めない。

毎日毎日練習をしていたらきっとこの部分を感じられなくなるんだと思う。目に見えて変化しているわけではないから「一歩進む」事が出来ているのかどうかを自分では分からなくなる。ドリルをやってもトレーニングをやっても自分自身ではよく分からないから。

これまでは大きな目標に進むためにはあまり考えなくても自然と進めていた気がする。が、改めて考えると「力がある付いてきたんだ」というスモールステップを踏む機会を与えることができていない部分がある。特にここ最近は「これまでとは異なることをやっている」のだから、選手たちも「本当にこんなことやって意味があるのかな」と感じる所もあるだろう。致し方ない所だと思う。

速く走れているというのは目に見えない。練習でタイム測定はしないから。トレーニングも同様。ウエイトをやるのであれば少しずつ重量が増えていくので分かるがそれもやらない。「力が付いてきている」というのが自分自身で把握できないのであればやはりモチベーションは上がらない。そこの部分を感じさせることが必要だと改めて感じた。

いきなり高いレベルの記録を求める気はない。身の丈にあった少しずつの記録を出していけば良い。それが目に見えてくれば自然と取り組む姿勢は変わっていくのではないかと期待する。与えられた意識付けではダメなんだと思う。自分自身が「成長しているんだ」と感じさせることも必要だと。当たり前の話ですが。

練習に関してはある程度の事は出来ています。私がイメージする全ての事ができたかと言われると答えはノーですが、今できるであろうことは出来始めたかなと思っています。細かい事を言えば切りがない。大きな枠の中で取り組めているのだけは確かです。少しずつですが身体つきの変化も出てきています。筋力が弱い者はやはり故障してしまいます。そしてそれを繰り返してしまう。練習メニューが悪いのかもしれません。そこも思慮に入れながら考えていかないといけなくなる。身の丈に合った練習内容ではないなら、もっともっと考えないといけないと思います。

全てのレースで結果を求めるというのは難しい。狙った大会できちんと結果を出せれば良いと思っています。しかし、今の状況を考えると「やればできる」という自信を少しずつ持たせるための工夫も必要となる。実際問題、秋のレースに個人で出場できる選手は少なくなります。そうなった時にどうやってモチベーションを維持させるかというのも大切な要素になるのだと思います。

可能なら他にもレースを探して出るような形も必要かもしれません。それで良いと思います。上で戦うための下準備をしていく。そのためにはやはり心の部分をきちんとしていかなければいけなくなるから。今は参加して走る事に意義があるのです。これを少しずつ戦う事に意味を見いだせていけたらと思っています。

時には結果を求めることも必要。色々と考えます。
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