kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

負荷を増やす

2018-01-09 | 陸上競技
練習について。個人面談をしている間、「体幹補強」としました。これに関しては完全に任せる。合宿中に習った補強をやっていたりしたようです。面談に来るのに息を切らしている者も。まーそれはそれ。自分が何を必要としているのかを判断しながらやっていけばいい。

練習に関してここに1時間。そこからシャフト補強へ。1月に入ったのでシャフト補強の重さを増やしてみることにしました。トレーニングの負荷は慣れてくると効果が上がりません。これまでやっていたものに対して少しだけ重りを増やしました。1.25のプレート1枚ずつなのでそれほど重くはないと思いますが。

筋力的なものを向上させていきたいと思っています。自重で対応できる部分はそれでやりますが少しは負荷を増やしていきたいと思っています。基礎的な筋力は向上しているのかなと思います。多分「筋力」という意味ではそこそこのレベルだと思います。まーそれをいかにして使えるようにしていくのかは重要ですが。

重量を増やす。それだけではなく軽くする部分もあります。それにより「差」が大きくなる。重りを増やした後にシャフトのみで同じ動きをする。そうすると明らかな「差」を感じるようになります。同じものを動かしても「軽い」と感じる。すると突き出しのスピードや重心の移動もこれまで以上に生まれやすくなります。ここが今の練習の狙いの一つです。負荷と負荷の「差」を大きくしていくことで「動きやすさ」を体感する。それが実際に走りにつながっていくと思っています。これは感覚。正解かどうかはわかりません。

この形にすると実際、練習量が「倍」になります。以前はシャフト補強40mで1本ずつ実施していました。シーズン中は20mくらいに減っていました。それを今はトータルで55m設定。重さが増えている部分もあるので負荷的にはかなり増えているのではないかと思います。ある程度の「覚悟」がなければできない。「きつい」という部分が先に出てしまうので練習の質が下がります。これでは強くなれない。あえてそいう環境に置いてやらせようと考えています。

さすがに声を出しながらやっていました。きつい部分があったのでしょうが、これくらいはやらないといけない。自分たちで練習を作る。それができるかどうか。合同合宿で感じたことを自分たちで行動に移す。閉鎖的な環境の中でやっていたら感じられない部分だと思います。できるだけ多くの選手、チームとか関わらせたい。自分たちのやっていることが全てという感覚の中では何も生み出さないと思います。

技術的な指導だけではない。そういう部分も重要になると思っています。こちらが様々な環境を与えることで別に何かが生まれる。化学反応というか「まったく別のものになる」可能性が出てくると思っています。競技力がある選手が偉いわけではない。力がなくても一生懸命にやれる選手がいればそれだけで刺激になります。「どうせ勝てない」と思って練習をしている選手は先には進めない。

もちろん、「それなり」に練習をしたという選手もいると思います。が、それは今のスタンスとは違う。勝つためにどうするかを考える者と「どうせ勝てない」と思っている者では熱量が異なります。もっといえば「みんなでワイワイやるのが楽しいから部活をする」というスタンスもあるのだと思います。それが「楽しい」と感じる。それも一つの価値観です。否定はしません。が、私のやりたいこととは違うというだけ。

負荷を増やす。それだけを考えたら簡単です。が、その負荷に耐えうる「取り組みの姿勢」が必要になる。

前任校。小さなエースは基本練習が嫌い。きついことも嫌い。入部してきたときに一番苦手なことは「努力」と言っていたくらいですから。しかし、負けず嫌い。勝ちたいのです。「きつい練習」と「勝つこと」を天秤にかけたとき、彼女は迷うことなく「きつい練習」を選びました。トレーニング負荷を増やすことを選んだ。だから自分に必要な筋力がついたし、周りの想像をはるかに超える結果を残した。「努力したくない」という気持ちが最後まであったらそこまでの成績にはつながらなかったと思います。

「競技力」と「取り組みの姿勢」は上手くかみ合わないといけないと思います。「取り組みの姿勢」だけで競争するわけではない。「競技力」につながる部分が必要。一生懸命やることだけを求めるのではなく「いかに強くなるか」を突き詰めていきたい。ここが重要だと思っています。

1月、検定週間もありますが最大限の練習はしたいと思っています。トレーニング負荷を増やす。もちろん、それに見合ったケアをしなければいけないと思います。やればやるだけ強くなるわけではないですから。バランス感覚を持ってもらいたいですね。

時間は限られている。どう使うか。
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ミーティングをする2

2018-01-09 | 陸上競技
続きというか補足というか。

話をしている時に面白いなと思ったことが。当たり前の話ではあるのですが。

ある選手が「他者と比べて筋力がある」と「強み」に書いていました。しかし、話をすると「他の人よりは筋力があるが自分に合った筋力ではない」と。比較対象が「他者」だったのが「自分自身」に向きました。これは大きなことだと思っています。練習でトレーニングをする。これを見ているとやはり「強さ」はわかります。ベンチプレスなどは比較しやすい。が、他者との比較に関してそこに意味があるのかどうかは別問題だと思います。

前任校。小さなエースと大きなエースがいました。小さなエースは身長が150cm程度、大きなエースは身長が170cmくらい。この二人単純に「筋力」という部分でいえば差がありました。小さなエースは体重が40㎏くらいしかありません。大きなエースは・・・(笑)。小さなエースはタイヤ引きなどの「負荷走」が苦手です。大きなエースは得意。当たり前の話ですね。が、大きなエースは懸垂やロープ上りが苦手。自分の体重を支えるには筋力が足りない。スクワット系も本来であれば男子並みに上げないといけなかったと思います。

小さなエースは単純比較の筋力でいえば低い。しかし、40㎏の体重を動かすには十分な筋力でした。瞬発的な動きも十分できる。シャフト補強でいえば他者よりも大きく動くことができます。これは最大の武器だったと思っています。同じ筋力で重さに差があるものを動かすとすればどちらが動かせるか。簡単な話です。が、陸上競技は「体重別選手権」はありません。そうであれば自分自身にあった「筋力」が必要になるのです。今の筋力が自分自身にあっているかどうか。それが分からなければいけません。

話をしている中で「他の人と比べると高いが自分自身にとっては足りない」との発言。本当に基礎的な話だと思いますが重要かなと。「他の人」と比べることで満足したり悲観します。しかし、本当に大切なのは「自己分析」であり「自分の中での比較」です。ここは基本的なことなのになかなか理解できない部分だと思います。

結局、人は「他者との比較」に目を奪われやすい。自分よりもできていない選手がいれば「自分は大丈夫」と思ってしまう。本当に必要なのは「自分自身の力を上げること」なのに「あの人よりはいい」という比較で終わってしまう。うちのNMは筋力がない。Nに関してはずば抜けてない。それでも走れるのは比較的「軽い」からです。女子が中学生から高校に進学して走れなくなる理由の一つに「体重の変化」があります。筋力は上がらないのに体重だけ増えてしまう。だから色々なものが崩れてしまい走れなくなる。自分に合った筋力を必要とすることを見失ってしまうのかもしれません。

強くなる選手、やはり自分自身に目が行きます。他者との比較も必要だと思っていますが最優先事項ではない。陸上競技の楽しさの一つに「過去の自分からの変化」があると思っています。団体競技や技術的な部分の割合が大きい種目ではその変化が分かりにくい。サッカーなどで「パスの精度が上がった」というのはなかなか客観的に評価が難しいですし、自分で判断するのも難しい。陸上競技はこの部分が分かりやすい。できなかった技術ができるようになると記録の変化につながります。自分自身の比較ができる。

また、自分がどこに力を注げばよいかを判断できる選手になるべきだと思います。人間の持っているエネルギーは限られている。すべての面で向上するのが理想ですがそこまでできないことがあります。前任校、高跳び選手に半年間高跳びをやらせませんでした。ひどい話かもしれません。が、高跳びで155を跳んだところでインターハイはない。しかし、2人のエースがいるチームであれあb13秒2くらいで走れるようになればその可能性は高くなる。あれもこれもできないのです。チャンスをつぶすといわれたらそこまでかもしれませんが、自分自身で「何を優先するか」が考えられる選手になる必要があります。

自己肯定感が低い。つまり、「自信がない」のです。不安の中で競技をする。自分の武器となる部分に関して目が向かない。そのような状況では強くならないかなと思います。競技力がかなり高い選手と比べるのではなく「自分自身の長所」に目を向けるべきです。そうすればそこを磨ける。「他者より力がないからダメだ」と言い続けていたら成長はありません。自分の中での「強み」が必要。認められるかどうかです。

まとまらないですが(笑)。それぞれがどのように感じているかを理解できたのは大きいかなと思います。それぞれと向き合いながら最善の方法を見つけていきたいなと思います。
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ミーティングをする

2018-01-09 | 陸上競技
月曜日。前日の夜から雨が降っていてグランド状態は微妙。この日はウエイト系をしたかったのですがなかなか難しい状況。そのため室内で行うことにしました。廊下が広いので十分練習ができます。合宿の疲労度もあると思います。そこまで追い込んではいないと思うのですが。合宿をやったから3日くらい練習量を落とすというのではあまり意味がないかなと思っています。翌日は落としてその次は軽くでもやっておきたい。そう思っていたので室内でも全く問題なし。

練習の一番最初にミーティングをすることにしました。合宿の振り返りと各自のSWOT分析です。合宿に参加して色々と感じることがあったと思います。普段とは異なる環境で何を感じるか。今回は各校顧問からの話もありました。2日間他校の選手と一緒に時間を過ごす中で自分たちの「強み」と「弱み」を感じることができたのではないかと思っています。それを言葉にして示す。それだけでも随分違うかなと思っています。さらに男女別SWOT分析の結果を踏まえて自己分析をさせたい。

合宿中に全体で話したSWOT分析に関してはこちらのほうで文書化して全員に配りました。全員が状況を把握する必要があるからです。「弱み」の部分、「取り組みの姿勢」が大半を占めていました。自分たちでわかっているのであればやはり改善するべきです。自分で分析した紙を少し見てみましたが「強み」が挙げられていません。少なすぎる。これでは強くならないなという感じですね。甘い。

今回のミーティングに関しては前回の合宿時と同様、選手主導でおこないました。このことに関して「批判」を受けるかもしれません。普通の状況だと思うのですがなかなか。自分たちの練習です。自分たちの取り組みです。私が常に入って「もっとこうするべきだ」と言われ続けるのは違うのではないかと思っています。自分たちで「感じたこと」を言葉にしてそれをどうするか。ここができないようでは「自立した選手」にはなりません。何もかもを指導者がお膳立てして「はいどうぞ」というのは違う。そういう部分も含めて1時間程度選手に時間を与えました。

1時間経過してから私が戻る。ちょうど終わったというところだったで今度は1時間程度個人面談を。swot分析をした結果を自分がどう考えるか。それを今後どうしていくのか。自分の目標に向かって何をするべきか。このあたりを話すことに。全体として話すことはありますが「本音」で個別に話す時間が足りていないかなという感じはありました。合宿中にkjh先生が全員と個人面談をしていたので私もきちんと向き合わなければいけないなと痛感しました。

上述のように「強み」が書けません。自己肯定感が低い。「自分はダメだ」と感じている。これでは先には進めません。かなり突っ込んで話をしました。選手によってはこちらから「違うんじゃない?」ということも。このご時世ですからこうやって「個人面談」をした時に「否定された」などとやり玉に挙げられる可能性はあるのかなと思います。しかし、すべてを「選手の好きにさせる」のであれば部活動なんで存在する必要はないと思います。誰にとってもプラスにならない。時としてこちらも厳しく接する必要があると考えています。

本気でやりたいのであればそれなりにやることがあります。本当は「やりたくない」のに「やりたい」と言わざるを得ない状況では誰も幸せにならない。「やりたくない」理由は外にあるのではないかなと。言われて「嫌だ」と思う部分は誰にでもあると思います。そこから目をそむけないようにする。「弱み」を消せなければいつまでたっても同じことで終わってしまうから。

インターハイを狙える。これは人生の中でそれほど多くはありません。女子の4継に関しては「インターハイに行くのは当たり前」という感覚でいます。誰かが調子が悪いからいけないという話にはならない。勝ち続けることができると思っています。そこがベースで個人種目でインターハイへ。インターハイに行くだけではなく「戦う」という意識を持っている選手も何人かいます。それを実現するために自分自身が何をするか。ここだと思いますね。

何度も同じような話をしています。しかし、変わりきれない。最終的には自分自身の責任。「声を出す」という基礎的なことをやらない選手がどれだけ高い目標を掲げても届くはずはないと思います。そんなに甘くない。性格的なことさえ変えなさいという話をしています。自分の中で「無理だ」と決めつけている内容に関してはそれ以外のことも無理だから。

真面目に話をしました。女子に関してはチーム内で競争をさせます。現時点で一番強いのはSだという話をしています。他の者がどうするか。チーム内で勝つことがインターハイへの近道だと思います。練習で負けるのが嫌だ?そんな低レベルな話をしているようでは今後の勝負はできません。ひたすら競争させます。

もう少し書きます。たぶん。
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