kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

合同合宿4〜基礎的なことを繰り返す〜

2018-01-07 | 陸上競技
2日目。朝からやるべきことをやって練習開始。退所もあるのでバタバタです。この日の練習開始時には「各学校主導で補強4種目ずつ」という課題を与えました。私の感覚の問題。大規模合宿であれば今回の参加校のようなチームは「メイン」で活動できません。競技力的にも全国で活躍するレベルではないですし、県レベルでどう戦うかを考えなければいけない選手が多い。そうなると他校の前で「主役」になる感覚が少なくなります。だからこそこういう場面を利用したいなと。それぞれがリーダーになって引っ張っていく。

これも年末の合同練習の時に感じたことです。ond高校でやっている練習を体験させてもらう時にkjh先生が「うちの子が他校の選手に教える機会は少ないから」と言って動画撮影をしていました。本気でやっている指導者のチームであれば色々な部分が徹底されています。集団になると埋もれてしまうかもしれませんがこういう場面では「主役」になれる。輝ける場所を与えていく必要があると思います。3校のみの参加だからこそこういう部分は作っていきたい。環境を与えるという意味では大切なことだと思いますね。30分くらいかかりましたがそこに意味はあると思います。

そしてまた縄跳び(笑)馬鹿の一つ覚えレベルですが。他の指導者と話をして4回のうち3回は基本的なことをひたすらやろうということにしました。合宿としてどうなのか??という話ですが。合宿でしかできないことが沢山あると思います。必死に走り込みを行うのも単独では難しい。その意味で他校の力を借りながらやっていく部分もあります。しかし、あえてこのタイミングで基礎的なことをやりたいという流れになりました。かなりの負荷にはなっています。走っての負荷ではなく動きを作るために必要な負荷という感覚です。

正確な動きをするためにはやはり基礎筋力が必要です。この部分に関しては時間をかけてやりたい。こうやって基礎的な動きを丁寧にやると自然に必要な負荷がかかります。この午前の段階で股関節痛の選手が複数名。この意味ですね。正確な動きをするために必要な筋肉に刺激が入ります。本来やりたい動きをするために必要な筋力が足りていない。それを明確にすることにもなります。意味がある。まー脱落する選手もいますが。

前日までと同じような動きをひたすらやりながら進めていきました。この日は加速段階について少し時間を割く。前日はチューブ走から前半マークに入っています。そこまでは中間の動きを意識させていたのにいきなり加速段階に入ると難しいと思います。そこの部分に時間を使いたいなと。

足運びなどを徹底してやって最後の1時間は加速段階。膝の引き出しの方向の違いを理解させる。年末から同じような話をしています。この感覚が分かってくると動き自体も変化すると思います。最初は壁を使っての引き出し。これはあえて加速段階と中間を交互にやってみました。明らかに方向性が異なる。それを言葉で言われるのではなく本人たちが感覚的に感じられないといけないと思っています。更に低重心。前日に前半マークをやった際、軸が作れなかったり頭が起きるのが早かったりする選手がいます。これも他校と比べるとよくわかります。うちの選手は明らかに我慢できるようになってきています。

この手の指導をひたすらする中でond高校のマネージャーが自分達で「足運び」についてあれこれ話しています。いや、これは面白い。選手同士は近くで見ています。マネージャーは距離を置いて見ています。マネージャーはうちの選手と自分のチームの選手の動きの違いか分かるようになっていました。それを身振り手振りを入れながら確認しています。最近、私も練習の様子を少し離れた場所から見るように心がけています。近すぎて見えないことが出てくるからです。あえて距離置くことで分かる事がある。全体の流れも同様です。kjh先生が遠くから見るようにと指示を出していました。選手はなかなかわからない。もったいないですね。近すぎで分からないことがある。これも私のスタンスの変化の一つかもしれないなと感じています。

引き出しの方向の違いを説明&体験させてチューブ走。ここも意識するポイントを伝えました。前日にも話しています。私的にはこういう部分をしっかりとやる必要があると感じています。違いを理解する。やろうとしている事がある。中間と加速段階の違い。さらには身体の軸の傾きの違い。本当にやることが山ほどあります。それぞれの区間に対して何をするべきか。膝の引き出しができても身体が起きてしまったらアウトです。前段階の壁の時にも話をしましたが「なぜその動きをするのか」という部分に対しての理解。一歩めの膝の引き出しの方向がどうなのか。なぜそういう引き出しをするのか。徹底ですね。

チューブ走をやってから前半マーク。なぜマークを置いているのか。そこの部分の理解も大切だと思います。見る方も見やすいですね。随分動きの変化が見られました。他校の選手もですがうちの選手も。ここは本当に大きいですね。情けは人の為ならず。情けというのは語弊がありますが(笑)。誰かのために何かをするという事。自分に返ってきます。もちろんそんなことを最初から意識してやっているわけではない。が、結果的に動きの変化が生まれます。客観的に見て分かってくるというのは本当に大きいなと思います。

結局、全力で走ったと言えるのはこの前半マークのみ。その前にあれこれ走っています。動きの中での負荷は大きいと思います。量を追いたい部分はある。この環境を生かしてやりたいことはある。それでも貴重な時間だったと思います。

残すところあと1回。最後の練習はogw先生にバトンタッチすることにしていました。指導する側も全員が主役になれたらという部分があったので。

また書きます。なかなか的を射ない内容ですが(笑)細かく書きすぎても分からないと思う部分があるので。まーぼちぼち記録しておきます。
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合同合宿3〜ミーティング〜

2018-01-07 | 陸上競技
1日目。食事前に簡単にミーティングをすることに。これは是非やりたいなと感じていました。年末に合同練習をやった時に他校の先生に話をしてもらいました。それぞれが得ることがあったと思います。こういう機会を参加校の選手にもしてもらいたいなと。

kjh先生にその事を話したところond高校がやっている「swot分析」をやってみてはどうかという流れになりました。面白い試みだと思います。早速導入。kjh先生が参考資料として過去に行ったモノを提供してくれました。そこを踏まえてチームとしてどうあるべきかを考える。「強み」「弱み」「機会」「脅威」の4つの視点から物事を考えていく。内的要因と外的要因について考えてみる。そこから自分達の進むべき道を見つけていく。今回は「強み」「弱み」「チャンス」「ピンチ」という書き方でした。こちらの方が高校生には分かりやすい。

選手が話し合うという流れだったので私は席を外しました。廊下で1時間待つ(笑)寒かった(笑)。私がその場にいてもいいと思いますが、こちらの顔色を伺っても仕方ない。自分達の分析をさせたいのだから自分達でやればいい。本音で話し合うことの必要性。この手の事でもめることもあります。しかし、それは競技に対してどうするかを考えていけば通常では起きないことかなとは思います。自分達がこれからどうしていきたいのかを明確にするためには必要な機会かなと。最後にまとめたものを提出してもらいました。私はそれを見てこのチームがどこに向かうのかを判断すればいいなと。

食事をとって少し休憩を挟んで更にミーティング。3人の顧問からそれぞれ話をすることに。自分達の高校時代の話を。共通する部分は「高校時代指導を受けたことがない」という所。我々はかなり遠回りしています。そこを避けるために指導者になりたいという気持ちを持っていました。その意味。異なる立場から話をしました。

ogw先生は高校入学時からの話。最初からインターハイを目指していたわけではない。少しずつ目標設定をしてそれをクリアしていく中で自分自身が高い目標を持てるようになってきた。練習メニューを組み立てる人がいないので必死になって考えてきた。今考えると大したことはやってない。それでも目標に向かって必死にやっていたから強くなってこれた。まさにそうだと思います。最初から高い目標を持っていたわけではない。普通の選手が強くなるために何をするかという部分だと思いますね。

kjh先生は「何がなんでもやる」という部分。競技を始めた頃から「自分は日本一になる」という高い目標を持っていた。まーすごい話ですが(笑)だからこそ絶対に妥協しない。上手くいかないなら上手くいくまでやる。競技に必要なことは全てやる。逆に不要なことは一切やらない。ストイックなレベルが違います。それでも上手くいかないことがある。故障して上手くいかないことがあった。それでも強くなることを考え続ける。周りの目を一切気にしないでやり続ける。振り切れているなーと感心しました(笑)。

私は「安定させる」という話。これは前の合同練習の時にも話をしたのですがこのメンバーには話していないので。今回の合宿に参加している中で唯一のインターハイ選手。うちのNの話。中学時代に力以上の記録を出した。高校1年では12秒62がベスト。中学時代の記録更新ができずに不満。が、12秒64を何度も出した。2年生では12秒37を出した。セカンドベストは12秒42。これを何度も出しています。12秒4を安定して出すというレベルまできているので一発かかれば12秒25は出るだろうなと。

高校生は1本だけ速い選手では勝ち上がれません。kjh先生が高校2年の中国大会で4本47m投げたという話をしていました。素晴らしい安定感。6本投げて1本だけ記録が出る選手もいると思います。が、その1本がどこで出せるのか?最初の3投で出せなければベスト8に残れない。そうであれば一定水準の記録を安定させる必要があります。

だから動きを安定させる。いつやっても同じ動きができるようにする。調子が良いとか悪いとかではなくどんな時にでも「やりたい動き」ができるようにする。そうすれば自然に記録の平均は上がっていかと思います。

そのために何をするか?練習に対する取り組みの安定です。毎日の練習を安定した精神状態でやる。1日良い練習ができたとしてもそれが次の日できないというのではだめ。うちの選手がswot分析の中に「声が出る時と出ない時がある」と書いていました。全くダメですね。安定した練習になっていない。グランドに立った時に良い練習ができるようになるか。結局やるのは本人達。

私の生涯ベストは52秒29。大した記録ではありません。学生時代、52秒30が全日本インカレの参加標準記録でした。この記録を出したくて必死にやっていました。地区インカレ1位なら無条件で全カレ出場でしたが2位となり行けず。記録を突破するしかない状態。なかなか切れずに申し込み締め切り直前の国体最終予選を迎える。このレースで52秒29を出しました。国体参加標準記録は52秒00。突破できませんでした。しかし、私は52秒29を出して大声で叫んでいました。周りからすれば「あいつバカじゃないの?」という感じだったと思います。

私の人生にとって「自分の力で全国大会に進む」というのは大きな目標でした。大学生ですから国体よりも全カレ。この価値が分かってもらえるかどうか。別に他者に分かってもらうためにやっていたわけではないですから。0.01秒クリア。それも申し込み締め切りの直前。必死やり続けていたことに対しての神様のプレゼントだと思っています。それくらい必死なれば神様が最後に力を貸してくれる。その想いはずっとありました。

そんな話をしました。どれだけ我々の「想い」が伝わるか。賭けるという部分。高校生はやる事が沢山ある。持っているエネルギーには限りがある。どれだけのエネルギーを陸上競技に注げるか。そこが決まってくれば自分のやるべきことは自然に見えてくる。

できればこういう機会は続けていきたいなと思います。貴重な経験だと。それぞれの顧問がどんな想いで選手と向き合おうとしているのか。直接的に間接的に感じ取ってもらえるとこの子達の人生にも少しはプラスになるかなと。

まとまりませんが(笑)こんな感じで話をしていきました。既に股関節バキバキだったようですが(笑)若干私も筋肉痛。衰えています(笑)
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合同合宿2〜ひたすら徹底〜

2018-01-07 | 陸上競技
続き。

午後、ここも私が主導で。

午前中の流れを繋ぎたいなと。とはいえひたすら走るというのは最近のスタンスとは異なるので練習開始時に簡単なトレーニングを導入。タータン自体が雨で濡れていたのでやれることを。股関節を使う練習をしたいのでその辺りを視野に入れたトレーニングを入れました。おんぶ走をしてからカニ歩き、抱っこ走をしてから前後ウォークなど。これから使いたい部分に刺激を入れてから次に進みたいなと。この辺りも理解してもらいにくい部分だとは思いますが。足押し車までやりました。投擲選手にとっては本当にしんどい部分だったとは思います。それでも一生懸命やっていました。すごいなと。

ここから縄跳びと腿上げ繰り返し。この辺りは見ながら判断。他の者の動きを見ながらやりたい事を確認する。感じた部分は「自ら動けるか」という部分。大半は言われたから何となくやる、になります。だからこそこちらとしては工夫をしないといけません。感覚的にできない選手に対してどうアプローチするのか。ここはその時その時の判断だと思っています。

私はどちらかというと徹底するタイプだと思います。ここ最近学校の練習ではバリエーションを増やすために本数を絞っています。同じことの繰り返しではなく様々な事をやりながら最終到達点を目指して進む。ここかなと。その手の練習を毎日のようにやっているので自然にできるようになる。逆に他校ではここまでやらないと思います。だからこそ徹底してこのタイミングでやることの意味が出てくるのだと感じています。その期待を感じて?!私がひたすらやらせる。うちの選手には様々な場面で説明をさせました。私がやろうとしている事を1番理解しているのは間違いなくうちの選手です。何ヶ月も飽きるほど言われています。

今回は確認のために何度も「ペアの人に聞いてみて」とか「二人で相談して」という投げかけをしました。考えなければ身につかないと思います。やりたい事がある。そこの意味を考えさせながらやる。まーここの感覚も分かってもらえないとは思うのですが。与えられることに慣れている選手達にとってこのような形での練習は色々な意味でしんどいかなとは思いますよ。自立を促す部分が足りていない。指導に関しては考える必要があるかなと。

実際に見ないと分からない部分がある。別に私がやろうとしていることが絶対ではない。しかし、一緒に練習する中で求められている部分はそこだと思っています。だから徹底してやる。うちの選手もきちんと相手に話をする事で自分自身の理解を深めることができます。何のためにやっているのかを分かっていなければ伝えることはできませんから。

その手のことをかなり繰り返しました。縄跳びとその場もも上げをやってチューブを使ってのもも上げ。少しずつ段階を追って前に進んでいきます。いきなり進むとこちらがやりたいことができなくなるからです。これは面白いと思いますね。ペアでスピードをコントロールしていかなければ速く動きすぎてしまいやりたいところの感覚がつかめないからです。前に進むためにどうしても速さを求めてしまいます。もちろん狙いはそこなのですが動きの崩れが出てくると意味がなくなってしまう。

チューブもも上げと縄跳び、その場もも上げを組み合わせる。どれだけやるのか??(笑)じつはこれだけでかなりの負荷になります。丁寧にやっていくだけで股関節周りのトレーニングになります。腸腰筋の部分が弱ければ痛みます。そこまでやらなくても走れるというのはあると思うのですがやはりやりたい事をきちんと作っていきたいなと。私が考えているポジションまでしっかりと脚を引き出すという部分の徹底。どれがそれぞれの選手にマッチするか分からない所もあるので引き出しを増やしながら様々な手法でやる方がいいと思っています。

私はスイッチングの動きを重視しています。フォローレッグをどう運ぶか。ここの感覚を身につけるために意図的にその手の動きを入れます。もちろんそのために必要な腸腰筋に関しては負荷がかかる。ミニハードルを使って横向きのスイッチングなどもやりました。やりたい事を様々な手段でやる。合宿ですからもっと走り続ける方がいいのかもしれません。走り込み合宿もやってみたいなとは思うのですがきれいな練習になりがち。ここは私自身の課題かもしれません。

ある程度やってスティックのスイッチングとミニハードルなどを使ったスイッチングラン。この冬のテーマに置いています。前からの繰り返しになりますがフリーで動かすと前まで引き出せなくなります。引き出さない方が身体が楽だからです。股関節を使わないでやろうとすれば速く動いて誤魔化すことができる。それは走りには繋がりません。スイッチングという練習を終わらせるための動きでしかない。分かりにくい感覚ですが。スイッチングランに関してはひたすらやる中で掴んでもらうことにしました。見て学ぶ。

さらには膝と腰の移動をイメージするために片足スキップも。かなり疲労してきたので動きにキレがなくなってきていましたが(笑)まー仕方ないでしょうね。

スパイクを履き替えてチューブ走と前半マークまで。いや、ここまでの練習を3時間かけてやるというのはなかなかないですね。丁寧にやるというだけではなく常識を逸脱したパターンかもしれません(笑)。合宿なのに走っていない。しかし、既に股関節に痛みを訴える選手も複数出ていました。使いすぎかもしれません。単純にその部分の筋力が弱いだけかもしれません。やっていく中でどうするかという部分だと思います。短期間で何かをやろうと思えば他の部分を捨ててでもやらなければいけないと思います。うちの選手だけであればそこまでやらなくても普段の練習でやればいい。せっかくなので教えながら、出来ていない選手の動きを見ながら何が違うのかを考えてもらいたいというのもありました。貴重な機会です。

かなりやって終わり。そのままミーティングとしました。陸上合宿っぽいなーと(笑)。考えさせる時間を作りたいなと前から思っていたので。

中身があやふやな記事になりますがお許しを。記録として残しておきたいのでひたすら書き記しておきます。
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