kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

大阪遠征5

2018-01-16 | 陸上競技
続き。

mtm先生と二人きりで話をすることができました。本音トーク(笑)。基本「陸上競技」の話のみ。こういう部分は最高に楽しいなと。食事をしながらだったのでこちらも思うことをあれこれ話しました。こういう話ができるというにはなかなかありません。普段の話の中でこんなに「コア」な部分を話さない。前からblogには書いているのですがあまりにも「コア」過ぎて他の人は引く(笑)。話していてもそれほど興味を持ってもらえないなと思うのでこちらも適度なところ、表面的な部分で切り上げて終わります。が、mtm先生とは多分何時間でも話せる。あまりにも「コア」過ぎて(笑)。1時間程度という約束にしていたのですが気が付くと余裕でオーバー。申し訳ないなという感じでしたが楽しくて(笑)。

リレーの話、マルチスプリンターを育てる必要性。練習の組み立て。実際に話をしないと見えてこない部分がたくさんあります。近畿圏ではこういう部分がすごいと思います。全国入賞を毎年のようにされているktbのysd先生とmtm先生はかなり懇意にされているとのこと。そして「マニアックなバトンの話」を数年間かけて取り組んだりした話。大分インターハイの会場で「気づき」がありそのことについて話をされ続けたようです。うちも小さなエースを連れて会場でバトンを見ていました。タイミングやパスワークの部分、アンダーパスが減ってきたなーという「一部分」を見ていました。が、mtm先生は全く違うところを見ていた。いや、あの会場で何人が気づくんだ?そこまで見ているってあるの??みたいな。かなり「振り切れているな」と(笑)。

普段からそういう視点で競技を見ているからそこに「ヒント」がある。面白いと思います。そういう指導者と時間をかけて話せる機会というのはそれほどない。貴重です。

そういう話を聞いてから翌日の練習を見るとまた面白い。「上半身」について疑問に思っていたので聞いたのですが、早速そのメニューを実施してくださいました。ひょっとしたら最初からその予定だったのかもしれませんがタイムリー。下半身の補強メニューのイメージやコンセプトは分かりましたが上半身は??と。下半身と同じでした(笑)。なるほど。ウエイトは必要ないだろうなという感じですね。シャフトも行わないということでしたが「狙いとする負荷」はかなりかかる。前回も話していたのですが「中身を詰める」という感覚。

筋力は「断面積×スピード」に比例する。だからウエイトなどをやって肥大させると筋力は向上します。スピードというのは頭打ちになる可能性が高いですから単純に「断面積」を大きくすれば出力も上がる。が、それでは重くなる。「筋力」という概念自体考えるべきだと思いますね。いかにして効率よく出力を高めるか。バランス系の練習や身体の使い方の練習が入ってくる。それは100ある筋肉を100使えるようにしようというものだと思います。分かりにくい??

筋断面積を大きくしようというのは100を120にするという考え方。100のうち40%しか使えないのであれば120にして40を48にする。それによりパフォーマンスを向上させようという考え方かなと。しかし、mtm先生は100は100でいいんじゃない??という感じがありました。100の40%しか使えないのなら50%使えるようにしよう、と。だから肥大をさせない。それよりは「使い方」や「ロスをなくす」ことに時間を割く。

筋力が上がれば多少接地の時に力が逃げたとしても誤魔化せる。が、もったいない。逃げていた力を逃がさないようにすれば筋力を上げる必要はない。表現が難しいですが「筋力を上げる」ことはしています。が、「太くしない」ということは外さない。自然に太くなってくる部分はあると思いますが「出力」をどの形で上げるかです。そう考えると安易にウエイトをする必要性はないのかもしれないなと思いますね。別の形で考えていく必要性があるのかなと。

ウエイト不要論。何度もblogで書いていますがさまよっています(笑)。高校生に関しては「ウエイト以外でどうするか」を考えていくスタンスを持ちたいなと思います。ウエイトサーキット中止(笑)。それを結論付けるに十分な刺激でした。

技術的な部分は同じ方向性だったので安心。これを突き詰めていきたいなという感じです。その方法論が様々ある。やりながら「強制的に動きを作る」部分はこれからも入れていきたいなと思います。特にうちの選手は「無理やり持っていく」部分があります。タイミングを合わせる。正確な動きをする。それを練習の中でどう取り入れていくか。できれば大きく変わると思います。根本的な部分はある程度できていると思っているのでそこをどうやって本物にしていくか。

本当はもっと書きたいのですが。ひたすら書き続けてどこを目指すのか(笑)。
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大阪遠征4

2018-01-16 | 陸上競技
書きたいことがありすぎてよくわからなくなってきました(笑)

最高に楽しい時間を過ごしていました。見るのも楽しいし話をするのも楽しい。たぶん違うと思うのですが「陸上オタク」なんじゃないか?!という気にもなります。違うと思いますが。それくらいどっぷり陸上競技の事だけ考えていました。今やっている事の中にどう組み合わせたらいいか。それぞれの学校の状況に合わせた練習スタイルがあります。そこまで含めて考えるというのは楽しいですね。

やはり鍵は「身体の使い方」と「負荷の掛け方」にあると思います。そしてその「精度」と「理解」です。真似をしてできる部分ではないなと感じました。うちの選手も昨年に比べると「取り組みの姿勢」に成長が見られます。が、やはり比べる基準が違う。実際に肌で感じてどうだったのか。2年生女子に関してはこれまで様々な場所に行っていますがなかなか劇的な変化がない。技術的な部分というよりは「必死さ」というか「何が何でも」というい部分というか。ここの「差」は大きい。チームとしてどこに向かうかがはっきりとしています。

近畿。かなりレベルが高い。大阪を勝ち抜くだけでもシビアです。sm先生と話した時に「女子の400mは同一校で3人出てくるのであとの3枠を争うことになる」と言われていました。上位3人は毎年全国レベルですからなかなか勝つことはできない。そうなるとどこまでの記録が必要になるか。簡単には勝てないのです。だからこそ時間を有効に使うようになる。全員が同じ方向を向いているからこそ雰囲気も良くなる。そこの部分が最も優れているなと感じました。技術的なこともですが「人」としてどう物事に向き合うかだと思います。

全員が主役。ここはすごく感じました。誰かがリーダになって全体を引っ張っていくというのではなく全員が「自分がやる」という感覚で練習に取り組む。他校の選手に教えるだけではなく、教えている選手がポイントを押さえていなければ「ここも大事だ」と追加で伝えてくれる。「本質的な理解」があるからでいる部分だと思います。うちの選手にはできない。すべてがつながっているという感覚が小さいからです。部分部分の理解でしかない。そして「言われたからやる」というところがある。hktの選手は「言われたことから自分でポイントを見つけ出す」という感覚でやっている気がしました。1から10まで全て与えられるのではなく「他の部分との共通点」を見つけ出す。他の人の動きを見ながら自分の動きに取り入れる。そうやって自分が何をしたらいいのかを理解するのだと思います。

今回、ハイアップと300mの快調走がありました。うちの女子、最初から全くダメでした。普段やらない練習ではあります。しかし、だからと言って最初300mについていけないことはない。最初からついていく気がないと感じました。有酸素系の練習が苦手なことは知っています。本数を重ねる練習はできない。だとしても最初から「苦手だからできなくても仕方ない」という感じがありました。この場まで何をしに来たのか。情けなかったですね。できなくても「何とかやってやる」とい気迫がない。できないのだから仕方ないという「逃げ」がある。これでは・・・。300mも同様。最初から適度に走っています。それほどハイスピードで走るわけではない。それなのに最初から全く。200mが走れるのに300mの快調走が最初から走れないというのはありえません。

単純な走力だけで言えればうちの選手はそれなりだと思います。が、「取り組みの姿勢」や「心構え」に関しては大きな差がある。hktの選手もktbの選手も「できない」で終わることはない。できるようになるためにどうするかを考えていました。うちは「苦手」「嫌だ」が先に立って「何とかできるようにしよう」という部分がない。hkt高校の選手は「補強が正確」です。正しい意識、細かい部分にまでこだわらないと「強くならない」ことを知っているからです。うちは??何となくやって何となく結果が出る。そこをどうとらえるか?

否定的な書き方をするとあれこれ問題になるのかもしれません。こういうご時世ですから。が、事実。補強に関しても「できないからとりあえずやっておこう」という感じが見られます。「強くなりたい」と口にするには簡単だと思います。誰にでもいえる。しかし、それを実現するために何をするか。あーだこーだ言っている暇はないと思っています。それが分かるからhktの選手は時間を大切にする。1秒でも早く次の練習に移る。自分が良い練習をするために必要なことだからです。

返事や声出し一つにしてもそう。うちも「声を出す」ということは求めています。が出ない。それは「出せと言われているから出す」という感覚だからです。全員が主役だと思えば声を出すのは当然。必要だと思っていないのに「出せ」と言われるから仕方なく出す。雰囲気を作ろうという感じではなく「仕方ないから出すか」という感覚がどこかにあると思います。練習にもつながる部分です。返事もしない。私が選手の「心」をそこまで育てていないからだと思いますね。

全ての練習は「誰のためにやるのか」です。自分のためにやっているという感覚。自分の身体を磨いていくことで違う世界が見えるという感覚。それを選手たちが求めている。だから自然と雰囲気が良くなる。mtm先生の指導はその部分も含めてすごいと思いますね。その手の話を練習中にすることはない。技術的なことであったり、意識するポイントに絞って話ができる。だから選手は求めてい方向に進める。

痛感しました。技術はもちろんですが「人間力」や「取り組む姿勢」の部分でうちには足りないことがある。誤解なきよう書いておきますが「ある一定水準」は越えていると思っています。比べる学校が違うだけ。小さな世界で比べて「うちはよくやっている」と褒めたたえるのは簡単です。が、それだけで「目指す場所」に届くのか。届かないから厳しい話をする。それだけです。

長くなりました・・・。
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