kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

リスク管理

2020-04-11 | 陸上競技

思うことを。

 

これまで競技指導に関しては非常に我慢してやってきました。近くで指導をしない。集団で練習をしない。休業期間中も集まって練習をすることを禁止していました。これは「万が一のことがあったら」という部分まで踏まえてです。生徒に何かあったらどうするのか。生徒から他の人に感染させたらどうするのか。絶対にあってはならない。そのために多くの制約を私自身課していましたし、選手にも求めていました。しつこいくらいその話をしていました。

 

親しい指導者から「山口県でコロナが・・・」というニュースが伝えられました。非常に残念です。「万が一」が起きてしまう。それにより様々な場面での行動が制約されるようになると思います。これは避けては通れない状況。今回はyahooニュースでも取り上げられています。収拾がつかない危険性もあります。誰も「こんなことになるなんて・・・」という想いを抱えていると思います。

 

Twitterで「山口県で初めてコロナに感染した方」の話が出ていました。かなり個人が特定されていたので「家族で引っ越した」というような書き方でした。これは事実かどうかわかりません。しかし、起こりえる出来事だと思っています。今のご時世では「情報」はすぐに流れます。そうなると「犯人捜し」が生まれます。京都産業大学では学校に「脅迫電話」もかかってきていたということでした。それはどうなのか・・・・。何があっても今回のことで誹謗中傷や脅迫があってはいけない。それは今回のこととは全く関係ない「犯罪行為」です。絶対にやめて欲しい。生活ができなくなるまでの批判はするべきではない。

 

今回の件。別に書かなければ書かないでいいのかもしれません。しかし、今回は間違いなく多くの人に影響を及ぼします。それだけは間違いない。綺麗ごとではなく多くの人の行動が制約される。陸上競技という種目自体の活動が制約を受ける可能性もある。「こうなるだろう」という話は何人かにしていました。起きるべくして起きたという感覚があります。特定の種目から感染者が出れば間違いなく批判が殺到します。

 

繰り返しになりますが。今は多くの行動に規制がかかります。「やりたいな」と思っていてもそれが全て通るわけではない。それぞれが我慢する必要があるのです。実際問題私も1月末に関西に行きました。大阪室内も実施されていました。そのときは我々も「危機感不足」があったのは否めません。しかし、休校になっていこう間違いなく「リスク回避」をしています。他校との練習はしません。集まって練習をすることもありません。同じ場所で練習をするのであれば「別メニュー」の形で離れた場所でやるように指示をしてきました。全ては「万が一に備えて」です。

 

関西に行ったときに「コロナに感染していたら・・・」という部分はあります。認識が甘かったと言われても仕方ない部分です。今であれば絶対にしませんが。今は競技場にもいきません。他校の選手とのかかわりも最大限避けます。「移らない」「移さない」というのは必須です。「少しくらいは」という考えは自分だけではなく多くの人の行動に大きな影響を与えます。自分自身のこととして考えなければいけない。安易な行動は絶対に避けて通らなければいけないことです。

 

強く望みます。陸上競技が「屋外で行うから大丈夫」という認識は捨ててもらいたい。最大限の配慮をして欲しい。「自主練習」だからといって多くの選手が集まって一か所で練習をするのはやめて欲しい。都市部から地元に戻ってくる選手もいると思います。これは各県で起きていること。最低限でも2週間は地元の選手たちと関わってはいけない。

 

風評被害もあるかもしれない。帰省している選手たちが何かをすることで周りから何を言われるか分からない。批判を受けることもあるでしょう。そういう部分は最大限に避けていかなければいけない。集まって練習をしたりするのは絶対にやめて欲しい。指導をしているので選手の気持ちが分からないわけではない。しかし、今大切なのは「競技力の向上」だけではない。人として成長することが必要になる。

 

自分の行動をコントロールできるのは自分だけです。一人の行動が多くの人の行動に影響を与えるようになります。「自分くらいは・・・」というのは許されません。休業中にゴミ拾いをして「ポイ捨て」されているゴミを拾ってきました。一人の行動として許されるものではない。それが積もり積もって取り返しのつかないことになるのです。

 

目先のことだけを考えて行動しない。今が楽しければそれでいいという話ではない。それをみんなが考えないといけない。自分自身の行動が知らない人にまで影響を与える。取り返しのつかないことになる。今回の「県内の感染者」の話は自分のこととして置き換えなければいけません。愛媛で教員が生徒に新型コロナを感染させたというニュースが出ていました。我々にも起きうることです。だからこそ県外に出たり人が密集する場所に行ってはいけない。誰かと近い距離で何時間も過ごすというのは絶対にやってはいけない。

 

週明け、どうなるでしょうか。他地区のように何かしらのアクションが起きるかもしれません。ニュースには「練習会に参加する子子どもたち」という表現がされていました。数人が一緒に移動しているとのこと。そうなるとその関連で多くの学校が影響を受けるかもしれません。上にも書きましたが「特定して誹謗中傷する」ことは絶対にやってはいけない。「誰が感染しているか怖い」という不安から探すのかもしれませんが。これにより子どもたちが「陸上競技」が出来なくなるような状況を作るのは絶対にいけない。強くそう思います。

 

まとまりません。誰かを攻撃する気も守る気もない。しかし、身近で起きた状況に関しては触れておきたい。そう思います。繰り返しになります。自分自身の行動をコントロールしてください。一人だけの問題ではありません。選手が練習をすることよりももっともっと大切なことがあります。今の状況をしっかりと踏まえて「特別なことが起きている」という感覚を持つ。大切です。

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