前の記事の続きになる部分もありますが。とりあえず思うことを。
9月の県新人が終わってから。ハードルのレベルが劇的に低いというのに対して危機感を感じていました。女子は比較的高い。ヨンパは過去最高レベルかなという印象。逆に男子はかなり厳しい。誰一人中国大会で予選を通過できないだろうなというレベルでした。そのことに対して以前から考えていた「ハードル練習会」を実施しようと思い行動に移しました。
昨年度は実施予定だったのですが1回実施して終わり。大雪とコロナ禍の影響で2回目以降は中止となりました。別に私が指導したからどうにかなるという話でもありません。それでも何かしないといけないなと。そう考えていました。その流れで親しい指導者のところに個別に連絡をして1回目を実施。これから先戦えるであろう選手に対しては専門的なことが必要になると思っていです。同時に「ハードルをやってみたい」というレベルの選手に対しては最初の段階できちんとした動きを覚えてもらうことも必要になります。その機会を作るというのは大切なことではないか。そう考えていました。
1回目と同じように親しい指導者のところにだけでも十分かなと思っていましたが「skyだけの練習ということですよね?」という感じもあったので良くないなと思って全体に広げていこうと。ピックアップしてやっていくことも必要だと思いますし、同時に初めての人たちに対するアプローチも必要なのだろうと。一応一度ではなく継続的に実施するという話にしました。少し練習したくらいで劇的に変わるとは思えません。時間をかけながらやっていくことで動きの定着が図れるだろうなと。これもあくまで私がそう思っているだけであまり関係ないかもしれないですが。
範囲を広げて練習会の実施を呼びかけてもらいましたが、それほど参加する選手はいないようです。最初は「え?やらないの?」という感じがありました。ある程度レベルに応じて練習をするつもりです。できるだけ幅広くやれたら良いなという気持ちがありました。ほとんど参加は増えないということだったので「これならわざわざやるというのを伝えてもらう必要はないかな」と。偉そうに受け取られるかもしれませんが。
客観的に自分自身の考えを捉えてみたい。強くそう思ってあえて文字にしようと思っています。ひょっとしたら「ハードル指導に関して評価を受けたい」と思っているのかもしれません。「私が指導するのに来ないってどうなの?」という慢心がどこかにあるのかもしれない。その部分も含めて自分自身を冷静にみていかないといけないと考えています。個人的には「やるなら何とかしたい」という気持ちが強くあります。が、現状はそうではない。頼られるわけでもない。頼まれるわけでもない。それが現実なんだろうなと思います。
そのことをgt先生に愚痴る。その時に「いや、ポールなんてもっと需要がないから」というコメントがありました。ここはすごく大切な話なんだと思います。人口が少ない山口県でポールをやるという人は本当にレア。それでもそこに対して練習会をやると決めて続けてきた。それが日本一に繋がったというのは間違いない事実だと思います。火を消さずにずっとやり続けていたから日本一になる選手と出会える。大きなことだと思います。
同時に「頼ろうとしている人もいる」というコメントも。先日から考えているのですが「どこを目指すか」というのは大きいなと思っています。「部活動に所属する」というのが目的になっている高校生は数えきれないくらいいます。更に「試合には出るけど別に記録を更新することを目指していない」という高校生も。こうなると「競技者」と「大会参加者」はイコールではない。それなのに「何とかしたい」と思うのはエネルギーの無駄遣いではないか。そう感じました。
これまで全てをなんとかしたいという気持ちがずっとありました。意欲がない生徒でも引き上げることができるのではないかという部分が。が、今の現状を考えると「求められていない」部分は多大にあるとおもいます。速くなる機会は与える。が、それを望まない生徒も指導者もいる。そこを「おかしい」と思うのはやはり私自身のエゴなのだと思います。求められていないことに対して「やったら良いのに」と思ったところで何も生み出さない。そうであれば少しの人数であっても「速くなりたい」と思ってくれる選手に対してどうアプローチするかの方が大きいかなという気はします。
別に私が指導したから大きく変わるという話ではないかもしれません。それでも感じ取れる部分は普段の練習よりは圧倒的に多いと自負しています。しかし、こういう時代ですからそれをどれだけ求められるのか。顧問も生徒もそこまで求めていないならこちらも力を使わなくて良いなと思います。
割り切ることが必要だと思います。特に他校の選手に対して私自身があれこれ考える筋合いはない。skyの選手がメインで前任校のHiに対してはやはり思い入れがあるので力になりたい。実際はそれ以外は関係ないのです。強くなろうがなるまいが別に私にとってはどうでもいい。冷たいのかもしれませんがそれくらいの気持ちでいなければ「勿体無いな」と思う選手に対しての気持ちのやり場がなくなります。求められていないんだから仕方ないよねって話です。何とかしようというのはエゴでしかありません。
gt先生のように振り切れた人と話をすると自分自身が「普通」だと安心します。が、我々の「普通」は他の人から見たら「異常」何だろうなと。そこに対してこちらに合わせてもらうのは意味のない話です。私自身は普通だと思っていますが、周りから見たら明らかに異質なのでしょう。そうであれば求められていないならそれでいいかなと。
自分自身のことについても考えています。やれることをやればいい。求められないならやらなければいい。それだけかなと。
批判も受けるかもしれませんが。自分自身がそう思うから書いているだけです。考え方を押し付ける気はありませんし、私に考え方を押し付けられる話でもないと思います。
記録しておきます。やれることをやります。力を貸してくれる人が何人かいるので力を合わせながら。