kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

自分にできること

2021-10-31 | 陸上競技
前の記事の続きになる部分もありますが。とりあえず思うことを。

9月の県新人が終わってから。ハードルのレベルが劇的に低いというのに対して危機感を感じていました。女子は比較的高い。ヨンパは過去最高レベルかなという印象。逆に男子はかなり厳しい。誰一人中国大会で予選を通過できないだろうなというレベルでした。そのことに対して以前から考えていた「ハードル練習会」を実施しようと思い行動に移しました。

昨年度は実施予定だったのですが1回実施して終わり。大雪とコロナ禍の影響で2回目以降は中止となりました。別に私が指導したからどうにかなるという話でもありません。それでも何かしないといけないなと。そう考えていました。その流れで親しい指導者のところに個別に連絡をして1回目を実施。これから先戦えるであろう選手に対しては専門的なことが必要になると思っていです。同時に「ハードルをやってみたい」というレベルの選手に対しては最初の段階できちんとした動きを覚えてもらうことも必要になります。その機会を作るというのは大切なことではないか。そう考えていました。

1回目と同じように親しい指導者のところにだけでも十分かなと思っていましたが「skyだけの練習ということですよね?」という感じもあったので良くないなと思って全体に広げていこうと。ピックアップしてやっていくことも必要だと思いますし、同時に初めての人たちに対するアプローチも必要なのだろうと。一応一度ではなく継続的に実施するという話にしました。少し練習したくらいで劇的に変わるとは思えません。時間をかけながらやっていくことで動きの定着が図れるだろうなと。これもあくまで私がそう思っているだけであまり関係ないかもしれないですが。

範囲を広げて練習会の実施を呼びかけてもらいましたが、それほど参加する選手はいないようです。最初は「え?やらないの?」という感じがありました。ある程度レベルに応じて練習をするつもりです。できるだけ幅広くやれたら良いなという気持ちがありました。ほとんど参加は増えないということだったので「これならわざわざやるというのを伝えてもらう必要はないかな」と。偉そうに受け取られるかもしれませんが。

客観的に自分自身の考えを捉えてみたい。強くそう思ってあえて文字にしようと思っています。ひょっとしたら「ハードル指導に関して評価を受けたい」と思っているのかもしれません。「私が指導するのに来ないってどうなの?」という慢心がどこかにあるのかもしれない。その部分も含めて自分自身を冷静にみていかないといけないと考えています。個人的には「やるなら何とかしたい」という気持ちが強くあります。が、現状はそうではない。頼られるわけでもない。頼まれるわけでもない。それが現実なんだろうなと思います。

そのことをgt先生に愚痴る。その時に「いや、ポールなんてもっと需要がないから」というコメントがありました。ここはすごく大切な話なんだと思います。人口が少ない山口県でポールをやるという人は本当にレア。それでもそこに対して練習会をやると決めて続けてきた。それが日本一に繋がったというのは間違いない事実だと思います。火を消さずにずっとやり続けていたから日本一になる選手と出会える。大きなことだと思います。

同時に「頼ろうとしている人もいる」というコメントも。先日から考えているのですが「どこを目指すか」というのは大きいなと思っています。「部活動に所属する」というのが目的になっている高校生は数えきれないくらいいます。更に「試合には出るけど別に記録を更新することを目指していない」という高校生も。こうなると「競技者」と「大会参加者」はイコールではない。それなのに「何とかしたい」と思うのはエネルギーの無駄遣いではないか。そう感じました。

これまで全てをなんとかしたいという気持ちがずっとありました。意欲がない生徒でも引き上げることができるのではないかという部分が。が、今の現状を考えると「求められていない」部分は多大にあるとおもいます。速くなる機会は与える。が、それを望まない生徒も指導者もいる。そこを「おかしい」と思うのはやはり私自身のエゴなのだと思います。求められていないことに対して「やったら良いのに」と思ったところで何も生み出さない。そうであれば少しの人数であっても「速くなりたい」と思ってくれる選手に対してどうアプローチするかの方が大きいかなという気はします。

別に私が指導したから大きく変わるという話ではないかもしれません。それでも感じ取れる部分は普段の練習よりは圧倒的に多いと自負しています。しかし、こういう時代ですからそれをどれだけ求められるのか。顧問も生徒もそこまで求めていないならこちらも力を使わなくて良いなと思います。

割り切ることが必要だと思います。特に他校の選手に対して私自身があれこれ考える筋合いはない。skyの選手がメインで前任校のHiに対してはやはり思い入れがあるので力になりたい。実際はそれ以外は関係ないのです。強くなろうがなるまいが別に私にとってはどうでもいい。冷たいのかもしれませんがそれくらいの気持ちでいなければ「勿体無いな」と思う選手に対しての気持ちのやり場がなくなります。求められていないんだから仕方ないよねって話です。何とかしようというのはエゴでしかありません。

gt先生のように振り切れた人と話をすると自分自身が「普通」だと安心します。が、我々の「普通」は他の人から見たら「異常」何だろうなと。そこに対してこちらに合わせてもらうのは意味のない話です。私自身は普通だと思っていますが、周りから見たら明らかに異質なのでしょう。そうであれば求められていないならそれでいいかなと。

自分自身のことについても考えています。やれることをやればいい。求められないならやらなければいい。それだけかなと。

批判も受けるかもしれませんが。自分自身がそう思うから書いているだけです。考え方を押し付ける気はありませんし、私に考え方を押し付けられる話でもないと思います。

記録しておきます。やれることをやります。力を貸してくれる人が何人かいるので力を合わせながら。
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ヨンパのための練習

2021-10-31 | 陸上競技
書くタイミングがなかったので少しずつ書いておきたいと思います。繰り返し書いていますがこのblogのニーズがどこにあるのかわかりません。誰かに合わせて各というきは以前からありませんが。とにかく書いておきたいなという感じです。

火曜日。この日もなんだか分かりませんがかなりバタバタしていた気がします。競技場練習となっていました。が、放課後に会議があり最初からの参加というのはできませんでした。すでに試合が連続しているので貯金はなし。全てのレースに対応するのは難しいなと思っています。どこかを削ってどこかに合わせる方がいいのかもしれないですが。今回の日程であれば田島の前にはしっかり走っても良かったのかなと。

この日は少し思うことがありました。これまで「専門練習」というのはこれまでの流れの中で行う部分が多くありました。競技場での練習なのでどうしてもハードルを飛ぶことが増えます。それもヨンパであれば6台目くらいまで並べてそれを跳ぶという感じの練習になる。もちろんそういう練習も必要だと思います。しかし、よくよく考えてみると「ハードルの足合わせ」という練習はそこまで必要なのか。単純に同じパターンの練習をする。それに対して「足が合った」とか「届かなかった」ということが出てくる。実際にそれがレースで活かせるのか??これを県体の時にすごく感じました。そんな練習をしているだけで速くなるならどこで誰がやっても同じではないか。

どうしても選手に任せるとその部分が大きくなります。自主的にというスタイルでやってきましたが、やはり少し変化は必要だと思います。正規の距離にハードルを並べて跳んでいるだけでは「練習はしている」のですがそれがレースに直結しない。さらにはその練習があることで「走練習」が不足してしまう。足が速くならないとハードルが上手くなったとしても記録は伸びません。走る量が少ないということは様々な弊害が生まれます。そう考えるとやはりこちらからハードルのメニューに関しては提示する必要があるなと。

そこでこの日は5歩ハードルを久しぶりにやることにしました。走る量もある程度確保できます。5台準備してそれを8本やろうと。その前段階にワンステップハードルと一歩ハードルも。必要なことを事前に準備しておくことは必要だなと。しかし、時間的に限られているのでここに時間をそれほど割けない。バランスの問題も出てくると思います。県体で感じた部分は間違いなくここだと思います。きちんと走りきれないのにタイムを狙うのは無理だと。

5歩ハードルをやっていくと色々な課題が見つかります。ヨンパをやるからといって本当に持久力があるのかどうか分かりません。ハイスピードで走る5歩ハードルを見ていると保てない。ここは大きな話だと思います。もちろんヨンパで最大スピードで走り切るというのはほとんどありません。だからといってある程度のスピードで走り続けるだけで勝負できるのか。これも違うと思います。秋になってやっとまともに練習ができるようになってきたかなと思うレベルです。実際はまだ勝負するという段階ではないかなという気はします。それでもレースがあるのだから少しでも記録を短縮させてあげたい。だから何とかしようという気はしていました。が、やはり根本的なことができていないのでそれが全てレースに出ます。

男子は身長がそれほどありません。股関節が硬いのもあります。400のベストが55秒台ですからまだまだ走力が足りないところも大きい。ハードルの高さに対してストライドも足りないのでどうしても大きく走ることになります。17歩。厳しい言い方になります県内の女子と同じレースパターンになります。ハードリング自体にも課題があるのでここは何とかしないといけないのですが走る練習が足りていないなという気はしています。この日の5歩ハードル、本数を重ねていく中で明らかにピッチが落ちます。「疲れているわけではないが」と話していました。結局はスピードを上げてそれを維持する力が足りないのかなと。走るだけではなくこういう形で必要な要素を身につけていかなければいけません。最後ジャンプのようになる。走り切ることができないというのは大きな課題です。

女子はとにかく足りないものが多い。ここ最近はかなり取り組みが変わってきました。順調に練習が積めていたらこの秋には64秒くらいまでは行くのではないかなと考えていました。中国大会前に残念な怪我をしてしまったからきちんと走り始めたのは県新人の前くらいか。そうなると間に合わないのです。補強などもやってきましたが故障中の部分での補強はほぼ身になっていない感じがあります。やっと最近という感じでしかありません。間に合いません。走力もハードル技術も体幹も。これを練習で短時間で改善することはできません。やはり冬の取り組みが大きいかなと。ハードルでブレる部分を改善するためには数ヶ月本気で取り組まないといけないと思います。

この日は8本走りました。この中で見えてくるものがたくさんありました。やはり「専門練習」でヨンパを正規の距離で並べてひたすら跳ぶことに意味はないと思います。その日の条件で風が強ければ歩数やストライドも変わってきます。それなのに正規の距離で跳び続けることは「ナンセンス」だなと。これはショートハードルにも言えると思います。ハードル練習の在り方をきちんも考えていく必要があります。選手に任せる部分も必要だとは思いますが、「やった気持ちになる練習」ではなくきちんと目的にあった練習をする必要がある。改めてそう感じました。

ハードリングが浮いたりする部分に対しても改善するための方法は「ひたすらハードルを跳ぶ」ことではないと思います。ここも時間をかけて改善していきたい。引き出しはそれなりにあります。が、実際これまでの学校にハードル選手がいたことは少ない。合宿などでの指導とは明らかに違います。昨年の冬、久々にハードルのための練習をしました。競技場ではなく土の上ですが。それで16秒7の選手が15秒0まで行きました。ここに間違いなくヒントがあります。もちろん本人が「誰よりも一生懸命にやる」という全体があったからですが。これを踏まえて冬の練習を見直していきたいなと思います。本当に。

この辺りも思うことはまだあります。まだ少しずつ記録していけたらなと。また書きます。
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