日曜日。この日も審判。前日から宿泊をしていました。そのため防寒対策が微妙。かなり寒い。30度近くあったところから20度を切るところまでに一気に温度が下がりました。これにより競技パフォーマンスが下がる危険性があります。対策をしておく必要があると思いますがそれだけで十分に対応できるのか。それくらいの寒さでした。
競技開始時間も早い。成年選手が出場する400mHも10時スタートでした。女子の走り幅跳びは9時半から。幅跳びには県内選手も出ていました。前日にチャレンジで予選を同じ時間帯にやっています。3人ほど次の日の本選に進める。あ、2日連続で9時半からの競技というのはかなりダメージが。仕方ない部分もあるのだと思いますが。それでも「競技者」あ競技力を発揮するというのは「温度」という条件以外にも厳しい部分がありました。
400mHに関してはogw先生と一緒に見ていました。これからのことを考えて。女子の400mHは高さが低い。そのためハードリング技術というのがそれほど必要ないのかもしれません。総じてもう少しハードリングを磨いたほうが良いのではないかという印象。抜き足が前まで持ってこれない選手が多数。10回しかハードルを跳びません。そうであれば走力を上げるほうが記録の短縮にはつながります。当然です。しかし、この部分は改善の余地がある。今年度はとにかく頻度を高めてハードル練習会を行う予定です。ハードル技術の向上を図ります。学校での走力アップのトレーニングに加えて技術的な改善をする。補強なども多少はやるつもりですがそれよりも「必要なこと」に特化してやりたい。実はここに「生き残る道」があるのかなと。
男子の400mHには県内関係者が複数名出ていました。大学3年生の選手も51秒台で走っていました。最終組ではkrk君とymd選手が同じ組で走る。これはうれしいですね。関わってきた選手がグランプリの最終組で一緒に走る。県外から来た選手と一緒に。残念ながらこの組が始まる前に奇跡的に風が強くなり雨がひどくなりました。これにより記録という部分は難しくなる。他の組との条件が違いすぎます。それでもkrk君が49秒台で走る。すごい話です。凱旋レース。オリンピック代表ですがこれまでと何ら変わりはありません。相変わらずです。レースが終わってからは小学生にサインを求められていました。スターです(笑)
その後ショートハードル。ここに関しては・・・。雨が降る。さらにはかなり風が強い。気温も低く体感温度はかなり低い状況。それでもなかなかスタートできません。批判というわけではなく事実を記録しておきます。レース前に1本走る。その前段階で「ミリ単位」でハードルを調整します。ここに関しては本当に必要なのかどうかです。もちろんぴったりと合うほうが良いのですがそれは不可能。レース前に1本走るのにこれだけ待たされるのはどうか・・・。さらには1本走ってレース前に必要以上に待たされる。またも「完璧にそろう」まで調整がされます。「審判のあるべき姿」なのかもしれません。しかし、この状況でひたすら待たされる選手はどうなのか。1ミリ違ってそれで記録が劇的に落ちることは考えられません。他県ではここまできちんと「ミリ単位」で合わせるのでしょうか。他県では400mHの6台目の位置を間違えていて記録なしになったこともあります。それは問題外ですが、この「ミリ単位」の調整がどれだけ必要なのか。選手は本当にさむがっていました。
わざわざ山口まで来てくれています。そこで少しでもいい記録を出したい。もちろん、ルールの中で活動します。明らかに有利になる条件は出せない。しかし、競技パフォーマンスを上げるために何をするのかは考えないといけないと思います。選手の目線で何が競技会として必要なのか。ここは外せない視点だと思っています。審判の方のボランティアで協議会は成り立っています。それは感謝です。そこの部分に関しては間違いない事実ですが、一歩進んで「どうすれば競技者が気持ちよく競技できるか」は考えないといけないと思います。
ハンマー投げとやり投げの時間が重なってやり投げの開始が1時間近く遅れました。帰りの飛行機の心配をしている競技者もいたようです。こうなると競技に集中できなくなるのではないか。投擲審判は11名だったようです。2グループに分かれて実施していましたが人数不足のため食事もとれない。出発も8人で行っていましたが投擲審判は本当にきつかったと思います。競技会として成立したという部分は投擲審判の貢献度が大きな気がします。
まとまりません。「運営」「競技力向上」とも違う「審判」という視点での考え方。誰のための競技会か。「試合をやってやっている」という感じではないのですが、もう少し考えないといけないかなと思います。以前のように競技中に怒鳴る人はいなくなりましたが・・・。どの視点で見るか。ここは重要だと思います。