引き続き。
krk君が山口県の代表として走ってくれました。kd先生は全日本インカレの後に「無理しなくてよい」と話をされたと言われていました。国体のこともありますがこれから先のこともあるので。一時的な話ではなくこれからどうするかというのも含めて考えていく必要があります。
スタートの構えの部分が崩れているのではないかとkd先生から言われていたので前日練習の時に確認。腰の位置が高くなっていて前足側に力が入っていない感じがありました。その部分の話をしながら少し修正。3台目まで跳んだ後に「力みがある」と言ってリラックスするために120mを走ると。スピード刺激を入れるのではなく「力を抜くため」に120mを走っていました。感覚的なことなのだと思います。
当日の朝もスタートの局面の確認。まだ腰の位置が高く重心が後ろにある感じがしました。kd先生に写真を撮って送り、直接アドバイスをもらうことに。大きく変更するというのは出なく「良い感じになるように」という部分です。本人的には感じがいいということでした。レースの送り出しはymd選手に頼んでレースだけを見に行くことにしていました。
レース自体はkrk君の本来の走りではなかったかなと。5台目で13歩から14歩に切り替える。いつもよりも1台早く。そこから流れが崩れて動き切らない。いつもの走りではないなという感じがありました。最後も歩数が合わなくなって51秒1でフィニッシュ。思うような結果ではなかったと思います。それでも最後まで走り切ってくれました。
レースが終わって色々と話を聞く。kd先生が心配されていた通りでした。シーズン前半は標準記録を突破しないといけないので毎週のようにレースに出る。突破してからはすぐに日本選手権、またすぐに世界選手権。戻ってきて休んで日本インカレに向けての練習をしようという時に腰を痛めて1週間練習ができない。そのまま全日本インカレ。また、全日本リレー選手権にも出場。ほとんど練習ができない中でこの国体を迎えています。貯金がない中で走るというのは難しいのだと改めて感じました。
冬季にしっかりと練習をしてくれたらいいなと思います。力はありますから。
本人と話す中で「ハードル練習会」について伝えました。krk君は高校3年生の冬季の合宿に参加していました。冬の間も頑張らせるという意味合いもありましたが。その際に他の選手に「教える」というのもやってもらいました。お手本を見せるだけではなくどのようにやれば上手くいくのかを彼の言葉で伝えてもらう。感覚的なことがあるので難しい部分も多々ありますが。それでも積極的にやってくれていました。
本人が山口に帰省するときがあれば「ハードル練習会」に参加してくれないかと打診しました。山口県の選手にとってはスターです。その選手と一緒に練習ができるというのは大きなことだと思います。教えることで原点に帰って色々と気づくこともあるかもしれません。山口県のハードルのレベルを引き上げていく。中学生にハードルに取り組んでもらう。そのためには様々な人の力を借りながらやっていく必要があると思っています。krk君は「行きたいっす」と言ってくれていました。忘れるかもしれませんが。
今、私がやるべきことはこうやって「人」と「人」をつなぐことなのかもしれないなと感じています。自分のところだけを考えていて本当に強くなるのか。強化につながるのか。kd先生がずっとやってきたように「垣根を越えての取り組み」が必要だと思います。大阪や京都が強いのは「府のレベルが高い」からだと思っています。近畿大会に進むためには強くなければいけない。周りが速くなければ「それなりの力」でも上位大会に進むことができます。しかし、周りが強ければ「もっと強くならないと勝ち上がれない」という気持ちになります。そうやって競い合いながらやっていくと全体のレベルが上がる。目の前の選手の力も上がる。
何かできないか。ずっと思っています。実際に行動に移している選手や指導者も複数います。ここをどうとらえるか。今の立場を捨ててまで何かやることができるか。やりたいことがあっても「知名度」や「威厳」なども含めて難しい部分はないか。周囲を巻き込みながら何かできないか。そう思う部分があります。
まとまりませんが。また書きます。