1月10日土曜日。午後からはハードル練習会を実施。うちの選手は午前中の練習終了が遅れたため結構タイトな日程となっていました。それはそれで仕方ないかなと思っています。この日は中学生も多く参加してくれていました。もちろん初めて参加する選手も。こうなると指導する側の人数も必要になってきます。高校生が中学生に教える機会というは重要だと思っています。が、自分たちの練習ができなくなるのでここにどう対応するかも課題となります。
トータルで40人くらいは参加していたでしょうか。人数の規模としては多いのか少ないのか分かりません。それでも定期的にやっていくことで変化が生まれると思っています。どの形が一番高校生や中学生に伝わりやすいか分かりません。頻度の問題もあると思います。練習環境の提供という意味では月に2回程度できるほうがいいかなと思っています。できるだけ多くの人にハードル種目に接してほしいと思っています。特に中学生の年代が興味関心を持ってくれるといいなと。
アップは楽しみながら。DMを投げながら体を温めました。ハードル軸ドリルも入れながら。学校に戻ってもできるような簡単なメニューを入れています。股関節周辺の強化ができるだけで全く違ってくると思います。スプリントに関して考えるときにもこういう補強が入っておくだけでも違ってくる。本当はスプリントの練習会もしたいなと思っています。このことに関しては親しい指導者に相談。ニーズがあるかどうかもありますが。どうにかしたいなという気持ちがあります。
ここで断っておきますが、今のところ私自身は競技を通じて収入を増やそうという気はありません。近いうちにクラブチームを立ち上げることもあるかもしれません。そこで指導料を取る気はないのですが。別に自分自身が周囲に認めてもらうためにやっているわけではありません。競技力の向上につながる部分をどう作り出していくか。それがハードル練習会ですし、スプリント練習会になるのかなと。
ハードルドリルをやってからショートハードルとヨンパに分かれて実施。一歩ハードルをやってからショートは1足伸ばして1歩ハードル、そこから1歩3歩ハードル。ヨンパは2歩ハードル。ある程度の専門性が必要になると思います。同じハードルでも求められることは違います。ここは重要。ショートハードルはタータンを使って実践的練習。中学生は土の上での実践練習としました。中学生はハードルを跳ぶことに慣れる必要があります。1台目までどうするか。距離を伸ばして10歩ハードルを入れています。1台目までどれだけスピードを上げては入れるか。
これはめちゃくちゃハマりました。高さと距離を変えながら1台目のアプローチをします。中学生には分かりにくいかもしれませんが、高校生は劇的に変わった感じがあります。普段やらない形の練習というのもあったと思います。最大スピードを出しながら1台目のアプローチをすることができました。うちの3年生、大阪室内に出場します。それもあってタータンでのハードル練習としました。本人が強く望んでいるというのもありますし。まだ高いスピードで入る事に慣れていないのもあるので踏切が高くなるというのも散見しましたがこの時期としては悪くないかなという印象。
中学生、止めないと何本も跳んでいます。距離が短いのもあって。かなりの時間ハードルを跳んでいるのでしんどい部分はあると思います。それでも前向きにハードルを跳んでいる。すごい事だと思います。速いからしっかりやるというのではなく真面目に一生懸命に取り組んでいる姿は私自身も初心に帰るというか、こういうのが見たくてやってきたんだよねっていう気持ちが強くなります。できればこういう選手達と関わりながらやって行きたいなと強く思いました。
ヨンパは2歩ハードルをやってから3歩ハードル、4歩ハードルと段階を踏みながら。普段こんなに逆足のハードルを跳ぶことはないと思います。せっかくなのでひたすら。中四国合宿の時にもやったのですがある程度繰り返しやることで逆足も使えるようになります。苦手だからとかではなくやるしかないという状況を作り出す。時間が確保できる状況だからこういう練習もできます。練習会の意味があります。
ヨンパはストライド確保のための練習もやりました。15歩のストライドが難しかったようです。軽く入って跳ぼうとするから届かないのだと思います。実際のレースの1台目までの入りを考えたらかなりのスピードで入っています。この辺りはしつこく言ったつもりですがなかなかできない。軽く入ってそこから15はストライドを作るのは不可能だと思います。それでも男子選手の何人かは何本も跳んでいました。面白い。
気がつけば時間をオーバーしてしまいました。終わりにしようと伝えても「もう一本行きたい」と言って辞めない。こういう姿を見るのは嬉しいですね。私が喜ぶからもう一本というのではなく、このチャンスを活かしたいというのが伝わってきます。送迎の保護者や顧問の先生には申し訳なかったなと思いますが。
中学生、まだまだきちんとできないことが多い。時間と機会があればもっときちんとやらせてあげたいなと思います。個別にでも望んでくれればいくらでも見たいと思います。やはり中学生の最大の課題は抜き足だと思います。どこで誰が教えているのか分かりませんがきちんと抜けません。寝ている感じになる。だから前に進むことができない。このことを徹底的に改竄させて欲しいなと強く思いました。勿体無い。
勉強した、自分がやっていたという話ではなく様々なレベルの選手を見続けて来たから分かることもあります。できれば真面目で一生懸命に取り組む選手達のサポートをしたい。はやいとか遅いとかは関係なく。
私自身が楽しいなと感じる時間でした。選手達が満足して練習を終えてくれたかどうかは分かりませんが。もう少し指導の機会が欲しいなと強く感じます。ハードルとスプリント。何かできないかなと思います。