kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

バトン練習〜合流走〜

2024-02-01 | 陸上競技
若干の体調不良。これはやばいやつか?熱は全くないのでどうなのか分かりませんが。人と距離を取りながら様子見。どうなのかな。

バトンのことを。前の記事を書いていたら長くなりすぎたので変えることに。まーどうでもいい話なんですけどね。その時に思ったことを記録しておかないと忘れてしまうので。とはいってもすでに時間が過ぎているので間違いなく忘れているのですが(笑)

10バトンと25並走はずっとやっています。シーズン中も冬季練習中も。それでもなかなか安定しないというのが一番の課題なのですが。ひょっとしたら「意味がない」のかもしれませんね(笑)。試合の時も10バトンと25並走は行います。試合の時はカーブ直線で実施するのですが。冬季練習ではもう少しプラスアルファのことをやりたいと思っています。

それが「合流走」です。昨年女子の指導をさせてもらい始めて何度かやりました。とはいえ、「その場しのぎ」的なところが多くて本当に意味があるというのが分かるレベルの練習にはなっていなかった気がします。1人は60mを走るもう1人は30mを走るという単純なものです。30m地点に立って走ってきた選手に合流するというだけの話。多分、初期段階ではバトンをイメージした話ができていなかったと思います。単純に合流するだけ。「出る」方はある程度の距離に目印を置いて出る。この時に「しっかりと加速する」というのが重要だと話していました。60mを走ってくる選手はスピードに乗ってくるのでその選手に抜かされないようにできるだけ早くトップスピードに持っていく。「バトンの出」の感覚を作るためです。同時に60mを走る選手は40~60m区間でトップスピードを維持する。その局面に30mからスタートした選手がいるので力まずに自分の走りをして維持する。単純な練習です。

この練習は何度かやっていました。どうしても練習の課題をが分からなくなる部分があります。この時の「合流走」は少し距離を詰め気味にして途中で抜かれてしまうくらいの感じにしていました。「バトンのこと」というよりは「加速段階」「スピード維持」というほうが優先されていたので。まずは「走れるようになること」が最優先事項。技術的なことも必要だと思いますが足が遅い選手が集まっても勝負ができないというのがあったので。まずは練習をするという意味合いが強かったと思います。

冬季練習で。本来やりたいことをやろうと。元々の「合流走」をバトンのことに変えていく。tokushoやhoshoの時にはやっていました。バトン合わせをイメージした練習。1走と2走がペアになる。2走は30m地点から実際のレースと同じ足長でマークを置きます。1走は60mを走る。30m地点で2走と合流。この時はバトンを持っていません。2走が出る。1走が追いかける。45~48m位でちょうどいい距離間(バトンが渡せる距離)になるようにする。1本走った時に「今の状況で渡るかどうか」のコミュニケーションを取らせます。届かないのであればその理由は何か。「出が早い」のか、「足長が広い」のか。出るほうがきちんと加速できて45m地点に達しているか。もっと早い段階で距離が詰まるようであれば足長を伸ばさないといけない。実際に「ハイ」と声をかけてバトン練習をする前に「やりたいこと」を徹底的に確認する。

「渡ればいい」という考えでやるのであればそこまでやらなくてもいいと思います。よく見かける少し走ってバトンを渡して、渡った瞬間に走るのをやめる。これって何を目指してやっているのかという話です。「渡すこと」は最低条件だと思っています。もらう方がしっかりと加速に乗ってバトンの受け渡しができるか。合流走で45~48m地点で距離が良くなるようにとしているのは、次走者が加速に乗るためです。40m地点でもバトンが渡るかもしれません。しかし、それでは次走者は上手く加速に乗る前の段階で手を上げないといけません。そうなるとその走者の走りが良くない状態になる。45~48mを過ぎると今度は「オーバーゾーン」になる危険性が出てくる。そこも視野に入れながら「渡す位置」を考えます。

ここで「10バトン」「25並走」の練習が生きてきます。25並走の時に25m地点でバトンを渡すことになります。逆算していきます。25m地点でバトンを渡すのであればどの距離で「ハイ」という声掛けをしないといけないのか。声掛けをしてからどれくらいの時間で相手の手が上がるのか。これが分かっていないと「この距離ならいける」というのが分かりません。45~48地点でバトンを渡すためには40m地点くらいではある程度「大丈夫」という感覚がないといけません。それよりも遠いようであれば「待て」をかける必要がある。「行けるかもしれない」という根拠のないバトンパスをするのではなく「やるべきことをやる」というのが重要だと思っています。

ある程度、受け渡しが行われる距離を決めているのは次走者の加速を考えているから。この距離で渡せないという距離感は前走者が分かると思います。そうであれば早い段階で「待て」をかけれる。ギリギリになって待てをかけると加速が全くできません。一旦加速に乗った部分を急激に落としてまた乗せるというのが一番ダメだと思っています。早い段階で「待て」をかければ加速に乗るのを少し我慢しながら行くことで減速が最小限になります。上げて落とすというのではなくスピードを上げ切らないことで対応できる。そのほうが効率的な走りができると思っています。だからこそ細かい部分をやっておく。試合になっていきなり対応するのではなく「普段からやる」ことが重要。様々なパターンを想定して「どうすればロスを最小限にできるか」を考えていく必要があるのです。

合流走をやりながらそれぞれの状況を確認する。出のタイミングや距離感を事前に把握しておくことで実際の合わせが上手くいくようになると思っています。他にもポイントがあると思っています。書き続けると「大作」になってしまうのでまーこれくらいかなと思ってはいますが(笑)。

やっと「やりたいこと」ができ始めたかなという感じです。この部分の安定が試合で生きてくると思っています。やればいいというだけではなく「何のためにやるのか」を徹底したいなと思っています。もちろん、それを選手が理解していなければ全くの意味がないのですが。しつこく言い続ける部分はあります。それほど走力がないチームがどのように戦うか。少ない人数の中でやりくりをしながら戦っていかなければいけません。全員が「理解」をして練習をするのが理想。簡単ではありませんが。

書いていたら面白くなってきたので余裕があればまた書きます。やはり、こういう「マニアック」なことを書いている時が一番楽しいかもしれませんね。考えていることの言語化。これに最高の楽しさを感じます。

コメント
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