kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

sndとの合宿~2日目午前~

2024-02-14 | 陸上競技

日曜日。この日は午前中までがsnd学園女子大学との練習でした。練習場所をセミナーパークに移しての練習。300mトラックですしタータンが硬いので難しい部分です。また、練習道具であるハードルがないので持っていかなければいけません。朝、いったん学校に行って8台くらい持っていくことに。結局それでも足りなかったのですが。

 

朝運動広場に行くと驚くくらいの水たまりが。運動広場のタータンはもう20年くらい経過していて劣化が著しい。そのため凸凹もあるので水が溜まっています。練習開始までに地味にほうきで掃き続けて練習場所の確保。どうなんでしょうか。そのうち乾くだろうというのもありますがハードルを跳ぶための時間をとっているので選手にやらせるのは勿体ない。微妙。

 

この日のメニューはその日の朝に慌てて作りました。前日の課題を踏まえてどうするかです。やはり「抜き足」が上手くできない。ここは様々な選手に共通する部分だと思っています。股関節周辺のストレッチなどをやりながら動きとつなげていく。前日にもひたすら股関節周辺に負荷をかけているので筋肉痛になっていたのではないかなと思います。それでも「来てもらったので」という感じで最大限の練習を。ハードルドリルを再びやりました。抜き足がどう動くかも含めてです。地味すぎて飽きてくるかもしれませんがやるしかないなと。

 

練習時間が2時間くらいと限られていたのである程度やったらショートハードルとヨンパに分かれての練習へ。ショートハードルは一歩ハードルと一歩+三歩の組み合わせを。ヨンパとは違って「リズムアップ」が求められます。どのような形でリズムを上げていくのか。単純にインターバルを短くして行うのではなく「自然に上がるようにする」ことが重要だと思っています。その後は12台ハードル。先日高校生には8本やらせました。かなりきつかったと思います。今回は4本くらいで(笑)。大学生にはしんどいかなというのもあったので。12台でハードルインターバルは8m。これは差が出る部分だと思っています。15秒中盤や後半の選手であれば8mは届かない部分が出てきます。本当は走力に合わせて7.5mを作ってあげる必要があるのかなと思います。ハードル練習会の時には作ります。が、ハードルの数が足りないので1レーンのみ。何人かは後半きつそうでした。さらに何人かは前半で辞めてしまう部分も。難しい練習だと思います。もっと課題を明確にする練習のほうが良かったのかもしれません。とはいえ、「走練習」の代わりに「ハードル持久」を上げるための練習が必要です。

 

シャトルハードル。私はあまりやりません。人によっては何往復もしています。が、スピードレベルが劇的に落ちた中でハードルを越えることはどれだけの意味があるのか。実践では使えないようなリズムでハードルを越えていく。根性練習というか「走ること」だけが目的になってしまう練習は自分の中で「必要性を感じない」部分があります。もちろん、時として必要だとは思います。しかし、「ハードル持久」を上げるための練習にはならない。私はシャトルハードルをやるのであれば「5歩ハードル」で5台くらいです。それを2~3往復。すぐに折り返していジョグみたいな感じになるのではなくある程度質を保てるだけのRestをとって行います。有酸素系の負荷をかけるためにも動き続ける必要がある。が、質が落ちまくって「ハードルを越えるだけ」になるのは良くない。あくまで私見なので「意味がある」という指導者の方もいらっしゃるとは思いますが。

 

そうであれば「連続して走り続ける」方が効果的。だから12台ハードルをやります。15台でもいいと思っています。そうなるとカーブからでないといけなくなるのでまた形が変わってくると思いますが。5歩ハードルの8台なども効果的だと思っています。走り続ける中でハードルを越える。動かなくなってきたときにどうやって動きを保って越えていくのか。この辺りを考えながらやりたいですね。

 

ヨンパは「カーブハードル」を少し。カーブでの一歩ハードル、2歩ハードルを実施。カーブでどのように走るのかのイメージを作りながら。300mトラックなのでカーブがきつく難しい部分もあります。それでも直線レースと曲線を伴うレースの違いを分かってもらいたいなと。そこからは1台目までのアプローチ。中間マークを置いてから足を合わせるという練習です。これまで実施していた内容をコピペして持ってきたつもりですが若干間違っていたようです。修正が必要。

 

例えば「計算上」でいえば1台目までのアプローチが23歩の場合、スタート地点から26.1mのところが「15歩」になります。この段階で届いていない場合は1台目まで脚が合うはずがありません。さらには34.7m地点が「19歩」になる。ここで足が合えばあとは少しストライドを狭くしても十分に23歩で踏み切れます。ヨンパは「感覚」の部分で対応できるところがあります。しかし、鈍い選手もいる。距離感が上手くつかめない。一番避けなければいけないのが45m走ってきて足が合わないというので跳べないパターン。全く持って非効率です。どこの練習場所で見ていても足が合わずにハードルを避けて横を通り過ぎる。これでは時間効率が良くない。そこで「中間マーク」を置いて「足を合わせる」「感覚を作る」という練習が良いなと思っています。セミナーパークはカーブがきついのでスピードに乗り切れない部分があります。それでもこの状況で合わせることができれば通常の競技場であれば問題なく足合わせができます。

 

跳べる選手は2台目まで準備して跳ぶようにしました。ショートハードルもヨンパも同じなのですが「ハードルを越えてすぐにやめてしまう」選手がいます。バトン練習でいえばバトンをもらったらスピードを落とす選手。ここは良くない。本当に目指す部分に対してロスになるからです。ここは何度か話をしました。着地時に「前傾」を保ちながら次の走りに繋げていく。きちんと走って終わっておくというのが重要です。

 

大学生は時間が来たので帰っていきました。高校生は残って練習(笑)。ショートハードルは8本くらいは走らせたでしょうか。ヨンパはずっとやっていました。別にカーブでのハードリングだったり右踏切がカーブでどのようにハードルに入るかという細かい部分も。カーブがきつすぎて着地するときに外側のレーンに行ってしまう選手も出てくるので(笑)。飽きずにやっているので見守っていました。

 

やはりこうやって専門練習をしっかりとできる機会があるというのは重要ですね。パート別にしっかりとできる時間。毎回こうやって分かれると走練習などが足りなくなります。やはり基本的な走練習はやっていかないといけません。専門練習だと「やっている」という感覚は充実感があるでしょうから。それでもベースになる部分は重要かなと。うちはここまで特化してやることはないですが頻度としては多いと思います。現時点である程度の流れができています。ヨンパに関してはもう「歩数の切り替え」の練習に入ってもいいかなという感じになっています。シーズンを見越した練習です。

 

まー色々と勉強になったなと思う部分があります。あとで気づいたのですがハードルに参加していたOGはsndに進学して卒業した教え子の同級生でした。もう少しそのあたりの話ができればよかったなと思いながら。勿体ない。とはいえ、いい刺激になりました。自分が何をやりたいのかを考えながら取り組んでいきたいと思います。感謝。

 

コメント
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