思うことがいくつもあります。この数年間、自分自身と競技の関わり方について本当に考えてきました。専門性を高めるために何をするか。色々なことを考えてきました。競技と距離を置きたいなと思い始めたのは2年くらい前だったと思います。学校が変わったこともあり、少し引いた場所から競技についてみてきました。
そんな中で「本当に指導する意味があるのか」と思い始めていました。何が何でもという気持ちが持てない選手が増えていて。そこに対して私に何ができるのか。なんとなく練習をしていたらインターハイに行けるのではと漠然と考えている選手もいるのかもしれません。私自身はそんなに簡単なものではないというのを伝えますが、そこは上手く伝わりません。
そこから1年間自分自身を抑えながら指導に関わってきました。このままでは県内全体のレベルが下がってしまう。それは避けないといけないという使命感もあってハードル練習会も実施してきました。目の前の選手がを見た時にどう関わるかというのもずっと悩んできました。
本気でやるなら時間が足りなくなる。もちろんそういう考え方自体が「古い考え方」なのかもしれないなと思います。もう時代は変わってきてそこまで競技をしなくてもいいという風潮があります。それはそれで良いと思います。しかし、「競技をやりたい」と思ってそれを口にするのであれば目指すところを明確にしなければいけないと思っています。中途半端な取り組みでは難しい。
それもあって「朝練をやった方がいい」と伝えてきました。もちろん強制ではありません。やらないからと言って批判するというのも違うのだと思います。しかし、本気で何かをやろうと思えば時間が足りない。そこだけは確かです。この冬、週に3回練習計画を立てました。1回はほとんどやらない日だったので実際は2回分ですが。細かく指導する機会が出てくることでそれなりに変化は生まれたと思います。
が、試合が近づいてきて「これから勝負」となった時に「これまでの流れ」が戻ってきます。本気になりきれない。そこがあらゆる場面で出てきます。本気にさせることができない部分に関しては指導者の責任なのだと思います。関わってきても考え方や取り組み方を変えることができない。そうであれば本当に指導をやる意味はない。そう感じています。
最初の記録会が終わってから「今年は結果を残す」という話をしました。それができないなら私は辞めるというのも伝えました。「結果」というのが何かというのもあります。しかし、本気でやることを求めているのであれば本気でやれる選手と一緒に競技ができないというのであればそれは「結果」に繋がらないと思っています。こちらもそれなりの覚悟を持ってやるべきだと考えていますから。
少し前にある出来事がありました。激怒するレベルの話だと思っています。この段階において今更こんな話なのか。そこまで怒るという気にはなれませんでした。理由は「辞めればいい」と思っていたからです。誰かに強制されて指導をするつもりはありません。私のやり方、考え方が間違っているのであれば指導をするのを辞めれば良いだけの話しです。自由意志の中でやらなければ、私の存在自体の否定になります。
色々なものから一線を引こうと思って行動をしました。周りがどう思うか分かりませんが。仕事自体にやりがいを感じなくなっている部分もありました。これまで培ってきたものから離れるというのは案外しんどいのかなというのもありましたが。それでもかなりの部分で覚悟を決めて「学校の部活動」から離れようかなと。クラブチームを立ち上げる。またはそれ以外のことをなんとなくやっていこうかなと。
そう考えていたのでblog自体も更新する気にもなれず。私くらいの指導者は県内に掃いて捨てるほどいるでしょうから。必要とされることもないでしょう。なんか本当にバカらしくなっていました。今時点でも結構その気持ちはあります。
我が師匠から「やらないといけない」という指示を受けました。どのような気持ちでそう言われたのかは分かりません。今の県内に私が必要だというので「やらないといけない」と言われたのかもしれません。今後の私の立場のことを考えて「やらないといけない」と言われたのかも知れません。かなり本気で「指導を辞める」ことを考えていましたから。今その気持ちが全くなくなったかと言われたら、かなり流動的だと思います。「一緒にやりたい」「指導を受けたい」と言われてもなぜ私が最大限の譲歩をしながらやらないといけないのかわからない部分があるからです。小学生の相手をしているわけではありません。インターハイを目指す、インターハイで戦うというのであればやらなければいけないことが数えきれないくらい存在します。そこにたどり着けないならやる意味はそれほどないかなと。
何年か前なら「本気になれないなら辞めた方がいい」と選手に伝えていました。時間が勿体無いからです。他のことに時間を使った方が幸せです。やりたくないことを無理矢理やらされてキツい練習をするというのは気持ち的にしんどいでしょうから。サークル的にやりたいというのであれば別の形でやった方がいい。そう思って来ました。今は「面白くない」と私が感じるようであれば私自身が「辞めればいい」と考えています。
ギリギリのところで踏みとどまった感じなのかもしれません。本当はもうどうでも良くなっていたのですが。こんな記事を書くと「批判」も受けるでしょう。それならそれで仕方ないかなと思っています。私自身の感情を書くことは許されるものではないのかもしれませんから。
数年間思っていたこと。別にやらなくてもいいやという素直な気持ち。それに対して抑え込むことが本当に必要なのか。そんな中途半端な気持ちで指導することは誰にとってもプラスにならないのではないか。そう思います。
その時その時にやらないといけないことがある。強くそう思います。勝つために何をするか。そこがどれだけ大切なことか。まーもう少し考えます。