昨日は、午前中「トークDE北海道」(北海道文化放送)、午後「イチオシ!」(北海道テレビ)の生出演。若手オーナーシェフの店から中山代議士の出馬・不出馬問題まで、多彩な話題が並んだ。
移動の合間に、ススキノのいつもの蕎麦屋さんで昼食。いつもの鴨せいろ、やはり美味い。
そして、近くの、これまた行きつけの古書店で探書。ここの百円ワゴンは、必ず何かが見つかる宝箱だ。松本清張『不安な演奏』(文藝春秋新社・1962年)、野上弥生子『随筆 一隅の記』(新潮社・1968年)を入手。
夜は、番組の方たちと、ファイターズ対西武の中継(日ハム大敗で残念!)を眺めつつ、夕食とテレビ談義。2次会を終えてホテルに戻り、『覇王の番人』の続き。
昨日から読んでいる真保裕一さんの長編時代小説『覇王の番人』、ようやく下巻に入った。
主人公は、明智光秀である。光秀というと、私も含めて、どこか「悪役」、もしくは「卑怯者」的なイメージを持っている人が多いのではないか。
乱暴にいえば、「信長にいじめ抜かれ、ついに堪忍袋の緒が切れて、本能寺で主君を襲い、天下をとったつもりが、秀吉に追撃され、敗走するうちに、農民か野武士に襲われて、殺されちゃった男」てな具合。
しかし、『覇王の番人』で知る光秀は、そんなチャチな人間ではない。頭脳明晰、文武に秀で、人のこころを理解し、人情にも篤い。私利私欲に走らず、平和な世の中を希求して戦いの日々を生きた。
「信長の時代」「信長の天下」の本質が見えたからこそ、ついに本能寺へと向かってしまう。これって、新たな光秀像だ。
そして、この物語には、もう一人の主人公が登場する。過酷な運命を背負い、忍びとして闇に生きる小平太だ。光秀の武将としての戦いぶりも凄まじいが、小平太が体験する忍者同士の激突場面の迫力も特筆モノである。
真保さんは、戦国時代の複雑なチカラ関係・人間関係を鮮やかにさばきながら、滅びへと突き進まざるを得なかった武人の姿を、独自のリアリティをもって描き出している。
あとがきに「歴史は勝者によって描かれていく」とある。確かにそうかもしれない。
移動の合間に、ススキノのいつもの蕎麦屋さんで昼食。いつもの鴨せいろ、やはり美味い。
そして、近くの、これまた行きつけの古書店で探書。ここの百円ワゴンは、必ず何かが見つかる宝箱だ。松本清張『不安な演奏』(文藝春秋新社・1962年)、野上弥生子『随筆 一隅の記』(新潮社・1968年)を入手。
夜は、番組の方たちと、ファイターズ対西武の中継(日ハム大敗で残念!)を眺めつつ、夕食とテレビ談義。2次会を終えてホテルに戻り、『覇王の番人』の続き。
昨日から読んでいる真保裕一さんの長編時代小説『覇王の番人』、ようやく下巻に入った。
主人公は、明智光秀である。光秀というと、私も含めて、どこか「悪役」、もしくは「卑怯者」的なイメージを持っている人が多いのではないか。
乱暴にいえば、「信長にいじめ抜かれ、ついに堪忍袋の緒が切れて、本能寺で主君を襲い、天下をとったつもりが、秀吉に追撃され、敗走するうちに、農民か野武士に襲われて、殺されちゃった男」てな具合。
しかし、『覇王の番人』で知る光秀は、そんなチャチな人間ではない。頭脳明晰、文武に秀で、人のこころを理解し、人情にも篤い。私利私欲に走らず、平和な世の中を希求して戦いの日々を生きた。
「信長の時代」「信長の天下」の本質が見えたからこそ、ついに本能寺へと向かってしまう。これって、新たな光秀像だ。
そして、この物語には、もう一人の主人公が登場する。過酷な運命を背負い、忍びとして闇に生きる小平太だ。光秀の武将としての戦いぶりも凄まじいが、小平太が体験する忍者同士の激突場面の迫力も特筆モノである。
真保さんは、戦国時代の複雑なチカラ関係・人間関係を鮮やかにさばきながら、滅びへと突き進まざるを得なかった武人の姿を、独自のリアリティをもって描き出している。
あとがきに「歴史は勝者によって描かれていく」とある。確かにそうかもしれない。
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