例によって、気になる作家の<未発表原稿>とか、<単行本未収録>とか、<未刊行>といった“お誘い”には弱い。つい手にとってしまう。
山田風太郎さんの新刊『秀吉はいつ知ったか~山田風太郎エッセイ集成』(筑摩書房)も、そんな一冊だ。
この本には、今は亡き山田さん(2001年7月28日没)が、自分の住んだ町を軸にして書いた都市論から歴史的人物論まで、未刊行のエッセイが集められている。
表題作では、秀吉が光秀の謀反を予期していたという推理を展開。ちょうど、つい先日読了した新保裕一さんの『覇王の番人』に重なる部分もあって、興味深く読んだ。
また、日本人に重大な影響を与えた人物としてヒトラーを挙げている。その説明は省くが、実に論理的かつ説得力のある論を展開している。
いずれにせよ、どんな時代にあっても、少しもブレない透徹した目がそこにある。
「この世は虚構だ」という言葉が印象に残った。
山田風太郎さんの新刊『秀吉はいつ知ったか~山田風太郎エッセイ集成』(筑摩書房)も、そんな一冊だ。
この本には、今は亡き山田さん(2001年7月28日没)が、自分の住んだ町を軸にして書いた都市論から歴史的人物論まで、未刊行のエッセイが集められている。
表題作では、秀吉が光秀の謀反を予期していたという推理を展開。ちょうど、つい先日読了した新保裕一さんの『覇王の番人』に重なる部分もあって、興味深く読んだ。
また、日本人に重大な影響を与えた人物としてヒトラーを挙げている。その説明は省くが、実に論理的かつ説得力のある論を展開している。
いずれにせよ、どんな時代にあっても、少しもブレない透徹した目がそこにある。
「この世は虚構だ」という言葉が印象に残った。
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