碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

岩波新書「人はなぜ太るのか」を片手に減量作戦開始!

2008年10月01日 | 本・新聞・雑誌・活字
ようやく減量作戦を開始した。

高い血圧も、血糖値も、体重を減らすことで、問題はかなり解決すると医師から言われながら、「まあ、そのうちに」と先延ばししていた。

しかし、今回は医師および栄養士さんの指導も受けたことだし、「ひとつ、本気でやってみるか」ということになったのだ。

私の食生活を調べた栄養士さんからの厳命は、意外と簡単(?)なことで、間食としての「甘いもの」をやめること。つまり、”お見立て”によれば、3度の食事自体は特に食べすぎではなく、この間食で、余分なカロリーをせっせと摂取していたらしいのだ。

食品のカロリー表示の本を見せられつつ、説明を聞いたが、おやつにと普通に食べていた菓子パンやチョコレート、アイスクリームなどの、カロリーの高いことにびっくり。いや、恥ずかしながら、単なる無知でした。

無知を補うべく手に取ったのが、岡田正彦さんの『人はなぜ太るのか~肥満を科学する』(岩波新書)。

メタボリック症候群の流行で、肥満はすっかり犯罪扱いだ。もちろん私も肥満がいいことだとは思っていない。できれば何とかしたいと思う。だが、できない。

この本は、そんな軟弱者への福音の書かもしれない。肥満の仕組み、なぜ身体に悪いのか、そして健康的なやせ方も分かりやすく教えてくれる。

最大の利点は、肥満の怖さが科学的に理解できること。最先端の研究データによれば、肥満は緩慢な自殺どころではない。自分との無理心中である。怖いのだ。

長年、病院で予防医学の外来を担当してきた岡田先生の、愛ある厳しいアドバイスに耳を傾けた。

今回、私が行う<医師の指導による減量作戦>は、1年がかりの予定。目標は1年で10キロだそうだ。「ひえ~!」である。

甘いものを「やめる」のと、できるだけ「歩く」こと。それだけで、どこまで減るのか、まあ、やってみます。

人はなぜ太るのか―肥満を科学する (岩波新書)
岡田 正彦
岩波書店

このアイテムの詳細を見る