気鋭のアートディレクター・佐藤可士和(さとう・かしわ)さんの『佐藤可士和デザインペディア』(マガジンハウス )が、どのページを開いても面白い。
これは、可士和さんが、身の回りのものを対象に語った私的デザイン論だ。
中でも、最近の仕事である<明治学院大学のブランディング>が興味深い。
「大学自体のアイデンティティを感じにくい」というところから始まり、創設者であるヘボン博士を掘り起こし、「この大学の本質は博士の志である」という“発見”に至る。
博士の志とは「他者への貢献」であり、これをコンセプト・ワードとする。
スクールカラーも「他者を照らす光」をイメージしてイエローに決定。入試のパンフから、学食のトレイ、ロゴ入り文具まで、あらゆるグッズを新たに作り直すのだ。
中でも、新しい「大学ロゴ」の知的で美しいデザインに感心。在学生はもちろん、これから入ろうとする高校生にも愛好されること必至だ。
明学大をはじめとする自身の仕事はもちろん、可士和さんが「これはいい」と思うデザイン(マックなど)をたくさん取り上げ、それらが「なぜいいのか」を明快に解説している。
豊富なビジュアルが、「デザインとはビジョンを形にしていく作業である」という可士和さんの信条を、具体的に伝えてくれる一冊だ。
これは、可士和さんが、身の回りのものを対象に語った私的デザイン論だ。
中でも、最近の仕事である<明治学院大学のブランディング>が興味深い。
「大学自体のアイデンティティを感じにくい」というところから始まり、創設者であるヘボン博士を掘り起こし、「この大学の本質は博士の志である」という“発見”に至る。
博士の志とは「他者への貢献」であり、これをコンセプト・ワードとする。
スクールカラーも「他者を照らす光」をイメージしてイエローに決定。入試のパンフから、学食のトレイ、ロゴ入り文具まで、あらゆるグッズを新たに作り直すのだ。
中でも、新しい「大学ロゴ」の知的で美しいデザインに感心。在学生はもちろん、これから入ろうとする高校生にも愛好されること必至だ。
明学大をはじめとする自身の仕事はもちろん、可士和さんが「これはいい」と思うデザイン(マックなど)をたくさん取り上げ、それらが「なぜいいのか」を明快に解説している。
豊富なビジュアルが、「デザインとはビジョンを形にしていく作業である」という可士和さんの信条を、具体的に伝えてくれる一冊だ。
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