碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

怒涛のブックガイドにして、本の大海原を渡るための海図

2008年10月31日 | 本・新聞・雑誌・活字
ずっとミステリ小説が好きだった。もちろん、今も大好きだ。

大学を出て就職したのも、“その筋”では知られるH書房だった。同期入社には、現在、音楽評論家をしている萩原健太がいる。

読む小説はミステリが多くなるが、それでも広大なミステリの世界の、ほんの一部にしか接していない。そのことを実感する一冊が出た。

日下三蔵さんの新著『ミステリ交差点~博覧強記の現代エンターテインメント時評』(本の雑誌社)である。

ページをめくっていくと、未読の本、知らなかった本が、わんさか登場する。ミステリファンを自称するのが恥ずかしくなるくらいだ。

タテ軸とヨコ軸で立体的に構成された、怒涛のブックガイド。いや、本の大海原を渡るための海図といってもいい。恐れ入りました。

ミステリ交差点
日下 三蔵
本の雑誌社

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