碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

週刊新潮で、視聴率12%台「平清盛」についてコメント

2012年03月30日 | メディアでのコメント・論評

NHK大河「平清盛」の視聴率が12%台にまで落ち込んだ。

「週刊新潮」より取材があり、コメント。

発売中の最新号に記事が掲載されました。

いやあ、タイトルがすごい(笑)。


驕ることなく
死んじまいそうな「平清盛」


祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり・・・。

NHKの誇る大河ドラマもまた盛者必衰、不変とはいかないようだ。大河50年目の記念作『平清盛』の視聴率が、13%をも割った。

初回から17・3%と、大河にしては低空飛行ではあったが、3月25日放送の第12話ではとうとう12・6%と今期ワーストを更新。

昨年、散々だった『江~姫たちの戦国~』(ワースト/13・1%)ですら果たし得なかった数字である。

「東の横綱が『江』なら、西の横綱は『清盛』といっていいほど、ツマラナイのだから無理もない」とは放送評論家の島野功緒氏だ。

「初回と2話はまだ期待が持てた。しかし、最近は会話になるとクローズアップの繰り返しばかりで、動きも見せ場もない。時代劇を分かっているスタッフがいないのではないか。

ただでさえ馴染みのない時代に、人間関係が複雑な上に、同じ顔の女優ばかりで誰が誰だか分からなくなる」(同)

上智大学の碓井広義教授(メディア論)も、「NHKのホームページは“今からでも、わかる”と宣伝しているけれど、見るとちっとも分からない。

しかも閉塞感漂う朝廷ドラマになっているから、後味が悪い。たまに出てきた源氏も平氏も『俺の子を産め』ばかりでは、女性視聴者も離れるでしょう」


伊東四朗の物の怪ぶりが光った白河法皇はすでに亡く、楽屋内のわがままぶりが報じられた檀れい演ずる璋子も、ワーストの記録と共に消えた。

物語はようやく源義朝(玉木宏)が京に上り、源平打ち揃ったところだが、話題性すら潰えた。しかし放送予定は半年以上も残っている。

「もともと原作はないのだから、脚本を練り直すべき。あれから30年・・・って、源平合戦に入ってしまった方が躍動感もあって数字も取れる。ただ、その時には清盛はいないけど」(同)

驕ることなく、史上初の打ち切り、って手も?

(週刊新潮 2012.4.5号)


今日30日(金)は札幌で「イチオシ!」

2012年03月30日 | テレビ・ラジオ・メディア

四谷キャンパスで、学部生に向けて新年度のガイダンス。

対象は1、2、3年生だが、みんな、来週からは2、3,4年生だ。

それを終えて羽田へ移動。




飛んで、札幌着。

気温は6度です。

東京と10度違いだけど(笑)、さすがに3月末で、あまり寒くはない。




今日30日(金)は、午後のHTB「イチオシ!」でコメンテーターです。