あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

「THE CLAUDE DEBUSSY COLLECTION」全18枚組を聴いて

2013-04-09 08:16:19 | Weblog


♪音楽千夜一夜 第301回

 ドビュッシーの管弦楽曲、ピアノ曲、室内楽、歌曲、歌劇の代表的な作品を18枚のCDに網羅したお馴染みソニーの超廉価盤セットです。

 どのジャンルのどの曲をとっても、ミュンシュ&ボストン、ブーレーズ&クリーブランド管、カサドシュ、クロスリー、東京カルテットなどの一流の音楽家が極めつけの名演奏を聴かせてくれます。

 とりわけ素晴らしいのは、ブーレーズ指揮&英ロイヤルオペラによる「ペレアスとメリザンド」とマイケル・ティルソン・トーマス指揮&ロンドン響による「聖セバスチャンの殉教」の2つのオペラです。

とりわけ後者の第5部「天国」における劇的な演奏には震撼させられます。初演の栄誉になったデジレ=エミール・アンゲルブレシュトに匹敵する名演奏を評してよろしいでしょう。

 マエストロ小澤の狂信者ばかりで賑わうロバの耳王国のこの国で、マイケル・ティルソン・トーマス選手なんて誰も知らないのでしょうが、私はひそかにクラシック界のマイケル・ジャクソンと呼んでその音楽性を高く評価しているのです。


       余りにも早く父母死にたればその身代わりでわれ生きており 蝶人
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