バガテル-そんな私のここだけの話op.186&鎌倉ちょっと不思議な物語第322回&勝手に建築観光第55回

日本の近代建築20選に選ばれるなど内外から高い評価を受けている神奈川県立近代美術館鎌倉館が廃止されるという緊急事態を前にして、遅まきながら反対運動が巻き起こっている。
そこで小生も、その存続を求める運動の先頭に市が立つべしという提案を鎌倉市長に対して行った。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1927746252&owner_id=5501094
すると去る6月27日、「今後神奈川県等において行われます共同調査やその結果をもとに検討される方向性を見守るとともに、市民の皆様のお声につきましては、機会を捉えて神奈川県に伝えてまいりたいと考えております」という通り一遍の回答があった。
そもそもこの問題は財政難に苦しむ神奈川県が、土地の所有者である鶴岡八幡宮に対して2016年までの借地契約を更新しない方針を表明したことから惹起した。私がこの日記で既報したように、げんざい県と八幡宮は、建物の現状を把握すべく現地調査を行っている。
しかし小生はその事実を踏まえたうえで、当該の建築物はほかならぬ鎌倉市の文化的最重要拠点に存在していることから、市が当事者意識を持って県と八幡宮の間に立ち、保存に向けての積極的なイニシアチブを発揮してほしいと願ったのであるが、この官僚的な答弁を読む限り、市と市長のやる気はほとんど見えない。
そもそもこの提案にしても以前の市長は「市長への手紙」という受け皿を用意しており、形式だけにせよ自らが回答する意思を示していたのであるが、この若き市長は「市長」名義を撤回し「市への提案」へとレベルダウンしているのであるから、市民の生の声を聞こうとする気持などさらさらないに違いない。
鎌倉市議会における議員への答弁をネットで視聴していても、ああいえばこういう、こういえばああいうの糠に釘。音はすれども姿は見えず、ほんにお前は屁のやうなという都都逸はまさしくこの仁のためにあるのだろう。
かてて加えてこの市長は我々の反対を押し切ってゴミ有料化を強行しようとしているのだから、あいた口がふさがらない。
足元にまつわりつくなよルリシジミゴミを出すのに邪魔になるじゃんか 蝶人