照る日曇る日 第1177回
27歳で一人暮らしのワーキングウーマンで、アスペルガー症候群の患者、ジュリー・ダシェが、自宅や職場や世間でどのような偏見と誤解の洪水に流されながら、その実態をマドモワゼル・カロリーヌに画にしてもらった解説付き漫画本です。
これを読むと障害者先進国のはずのフランスで、いかに自閉症を含む発達障害者に対する無知と無理解が蔓延しているかが、よく分かります。まあどこの国でもかなり酷いけど。
アスペルガーについての、正しい理解を促そうとする狙いはよいのですが、セリフや解説の言葉が細かくて、とても見づらく読みづらい。原本のレイアウトをそのままに日本語化しているのもカッタルく、これは日本版の編集にはさらなる一考を要しますね。
美ら海に土砂投げ入れる狂者あり八大龍王止めさせ給え 蝶人