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音楽千夜一夜第444回
ベートーヴェンとブラームスはウィーン・フィル、モザールとシューベルトはベルリン・フィル。演奏はどちらかと言えばモザール、オケはどちらかと言えばベルリン・フィルが私の好みです。
もう少しカラヤンが大人になって手兵をライヴァルに振らせてくれたら、と思わずにはいられないが、本気を出した時の全盛期のベームに叶う指揮者なんていないことを知っていたから、カラヤンは振らせたくなかったんだろうね。
こおゆうのをBGMみたいに流しながら、庭の柑橘の黄色や空をゆく白い雲をぼんやり眺めていると、人世もうなにも要らないという気がしてくるから不思議です。
こういう大家の演奏に対して、最近の若手の誰それのほうがもっと優れた解釈をしているとか、過去の名演奏を絶対化すると再現芸術の進歩がなくなるとか、ご立派な理屈を振りかざす頭のいい人たちがいるが、もう棺桶に両足まで入れかけた超保守反動のおらっちなんか、んなこたあ、もうどうでもいいのよ。
そのうちあんさんも、いにしえの古式豊かな名演奏が、晴れた日のお葬式には似あうと分かる日が来るでしょう。
「何回も繰り返し」出てくるこたあない とく消え失せよ安倍蚤糞 蝶人