闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1232

ピエール・トレトン監督の同名のドキュメンタリー映画を、もう少しドラマチックな劇映画に仕立て上げたような感じだった。
遼友ピエール・ヴェルジュの心身両面にわたる支えがあってこそ、ディオールから離陸し、フランスを代表するトップ・ブランドになりえたことが赤裸々に描かれている。
現代モード裏面史であると同時に、同性愛の光と影、喜びと悲しみの焦点が当てられていて説得力があるが、イヴの女友達である美貌のモデルに嫉妬したピエールが、彼女の同意のもとで背後からクイクイ犯すシーンが印象に残った。
葬式も火葬納骨供養なき「無葬」てふ最期になぜか惹かれる 蝶人